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道~小山先生を偲んで~

音楽を聴きながら数学の学習をしたりnoteの執筆をしたりしている。
家人が寝静まった深夜、一人ワイヤレスイヤホンで音楽を聴いていると
宇多田ヒカルの「道」という曲が流れてきた。

目に見えるものだけを
信じてはいけないよ
人生の岐路に立つ標識は
在りゃせぬ
(中略)
私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
どこへ続くかまだ分からぬ道でも
きっとそこにあなたがいる
It's a lonely road
But I'm not alone
そんな気分

思わず2回、3回と繰り返しリピートして聴いた。
気が付くと自然に涙が流れていた。

大学時代にマクロ経済学、財政学を習った小山先生の訃報を知ったのは今から1年前のこと。
衝撃的なニュースにもかかわらず、1年に一回発行される同窓会報誌の角には小さく「次回の同窓会報誌で改めて追悼したいと思います」とだけ書かれていた。

追悼記事が掲載された大学の同窓会報誌が届いたのは、つい先週だった。

小山先生のマクロ経済学Ⅰ①

講義を受講したのは今から10年以上前のことだけど早口で話す小山先生の甲高い声は耳奥で残っている。
小山先生の講義ノートは大変分かりやすく、授業後に復習用のノート(写真参照)を作る際も大いに役に立った。

また分からないことを気軽に質問できたのは、いつも微笑みを絶やさない先生の温かな人柄によるだろう。

小山先生のマクロ経済学Ⅰ②
小山先生のマクロ経済学Ⅰ③

小山先生から学んだマクロ経済学、財政学を再構成したノートのおかげで、僕は国家公務員総合職試験の専門科目の経済学や中小企業診断士試験の経済学で好成績をマークできたといっても過言ではない。

今でも手元にある講義ノートを開けば当時学んだことを再現できる。

カリキュラムの構成、一目で意味が分かる図解、ドーンブッシュ・フィッシャーの教科書のエッセンスを見事に体現している講義ノートの素晴らしさを学生時代以上に実感している。

感謝の言葉を伝えたくても直接伝えることができない今、僕は祈り続けることしかできないのか。

長引く戦争や地球環境や経済格差の問題など今後、どこに向かうのか不透明な時代の中でも先生から学んだことを何らかの形で活用して少しでも世の中が良くなるように日々の仕事に取り組みたいと思う。

小山先生の業績について(p34参照)

https://www.hokudai.ac.jp/pr/pdf/jihou_22_9.pdf

小山光一先生のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。


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竹内康司
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