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【社長インタビュー】退職者が4割減した取り組み「ふらっとMTG」とは

ブレインズコンサルティングで内部強化の軸となった「ふらっとmtg」について、まずは簡単に概要説明いたします。

ふらっとmtgとは?

【全社員が参加する、毎週30分の少人数グループでのミーティング】
毎週全社定例後に開催する。(開催時間はチームごとに異なる)
内容は全社定例の内容について、ほか、なんでもOK。
役員が各グループのオブザーバまたはファシリテータとして参加し、役員会に持ち帰り必要によって議論に上げ、次回全社定例で質問への回答やフィードバックを行う。

採用担当:簡単に言うと、5~7人のグループでの定期ミーティングです。
本日はこの「ふらっとmtg」について、代表取締役社長の平瀬さんに話しをお伺いします。
よろしく お願いいたします

平瀬:よろしくお願いします!

代表取締役社長 平瀬 オフィスにて

採用担当:まず最初に、そもそもなんでこの「ふらっとmtg」を実施しようと思ったのか教えてください。

平瀬:どっちが先だったか忘れてしまったんですが、
【リモートでリアルで集まる機会がなくなったからみんなで話しをする機会を作ろう、全員だと話しずらいからグループに分けて話をしよう】と【今期の方針についてみんなでディスカッションしてもらってフィードバックを取ろう】という意図から、始めは企画しました。

ミーティングの名前は役員の松井さんのアイディアで、『ふらっと立ち寄れる』『フラットな場である』という二つの意味をかけてあります。

採用担当:めちゃくちゃいいネーミングセンスですね!
ひらがな記載がまたいい味を出しています。

平瀬:ちなみにスタートしたのはコロナ過になった2020年からだったはずです。
フィードバックしようとして履歴を記録し始めたのは2021年5月から、1年くらいたってからかな。

★バックオフィスからのBCI情報
・2020年3月 新型コロナの緊急事態宣言に伴い、リモートワークへ移行
・2020年4月 月1回実施していた全社定例を週次の定例へ変更
・2020年6月 初ふらっとmtgを実施、その後定番化

☆2020年6月の時点では「ふらっとmtg」の記載はなく、役員のメモなどにも「全社定例後の意見交換会」などの記載が見られます。

平瀬:始めた経緯としてはそんな感じです。みんなでコミュニケーション取れる場を作ろうって。実際にお試しでやってみて、すぐに継続して毎週30分やりましょうとなりました。

コロナ過で大変な思いをされた企業や人がいると思うんですが、ブレインズコンサルティングにとってはこのコロナ禍で始まったふらっとmtgで会社が良い方向に大きく転向する結果となりました。

採用担当:なるほど。
この「ふらっとmtg」をきっかけに、ブレインズコンサルティングは変わってきましたね。タイトルにもあるように、大量離職を出してしまったところからどう変わったと思いますか?

平瀬:お恥ずかしい話ではあれど、2019年チャットボットサービス終了と、エンジニアリング部門の停滞での二回の大量離職が起きてしまったんですよね。役員の退職もあってかなり痛手でした。

思い出せば本当にイケてなかったと思うんですよね。いくつか原因はあったと思うのですが、その中の理由の一つとして会社としての取り組みが薄かったことがあると思っています。

それぞれ現場で忙しかったこともあり、毎月の全社定例とキックオフ、たまの飲み会くらいしか会社全体としての取り組みがなくて帰属意識や団結がほとんどなかったんですよね。

リモートになる前、全社定例は毎月第一月曜日にオフィスで集まって開催していました。コンサルタントは現場に行く人が多かったので、なんとかして月1回空けてもらって、定例をしていました。
で、会社に集まってもらって、月に一回、自分から一方的に喋っていました。(笑)今から思えば、本当に一方的に喋っていたんですよね。
社員がどう理解したのか、それに対してどう思ったのかなどの声を拾うことが全くできていなかった。
中には個人的に話してくれる人もいたけど、基本的にはわからなかった。

採用担当:確かにコロナ以前はオフィスで仕事をしていた人も多かったですが、会社としてのMVVや将来の展望を考えるような一体感は今より薄かった印象がありますね。

平瀬:そうですね、だからふらっとmtgを初めてそれができるようになったのが実によかった。
会社から発信した情報についてどう思ったとか、それ以外も含めて、こんなことやった方がいい、何が足りないなど、声が集まるようになってきた。

こんな事を考えていたんだなという気づきがあったりとか、全然伝わってないじゃーん!ってこともあれば、「そうそう!!」と嬉しくなるくらい伝えた事以上に伝わっていることもありました。足りない部分は次回全社定例で補足をしたり、意見に対してしっかり返答することで社員との距離が大きく縮まった。
ポジティブないい意見が集まってくるのもすごく良かったですね、定例で発表してくれた社員にフィードバックを返したり、良い循環になりました。

いろんなインプットやアイディアをいただいて社内の制度に反映されたものも多いですね。
本当に社員全員で行う改善活動として機能していると思います、
自分を含め役員陣にはこれまではなかった貴重なインプットだと気が付いて、
心の底から、本当にやって良かったと思いました。

採用担当:内部強化に力を入れだしたのもこの頃でしたよね。

平瀬:そうそう、2020年になって8期の中期計画で「Reborn!」を掲げて内部強化を目標に置きました。
強化内容としては社員育成や社風・カルチャーの強化などです。

2020年3月の8期キックオフ資料より 内部強化について引用
・社員の育成・教育強化
・採用強化
・社風・カルチャー醸成に向けた活動強化
・ナレッジ蓄積と活用に向けた文化醸成

採用担当:このなかで社風・カルチャーに向けた活動強化について、キックオフ時は「具体的な施策は要検討」となっていますね。

平瀬:結果的にこのふらっとmtgが一番の内部強化の軸となりました。

他にも内部強化の一環でMission/Vision/Value(以下、MVV)を改めて深掘り、一部を見直しました。
その中でも創業以来の理念と掲げたVisionにちぐはぐな部分もあって、やりにくさがあった。かつてはコンサルとサービスの両輪を追っていた時期もあるが、メインとして置いていたキーワード「懐刀」ではどうしてもサービスはやりづらさがあって、役員からもそんな意見が出ていました。
そこで2か月くらい徹底的にレビューをして、MissionとVisionとValueの不整合や論理の飛躍、表現のあいまいさなどを徹底的に排除し、自分の120%の本音の思いをMVVに表しました。
MVVを整えて全社員が向かうべき方向を整えたんですよね。

ここでもふらっとmtgが功を奏して、新しいMVVが社員にどのくらい伝わっているのか、どんな意見を持ったのかを確認しながら、丁寧に伝えていくことができました。
もちろん無理に全員の意見を合わせるはなくて、それぞれの解釈でいいと思っているんですが、大切な部分がしっかり共有されて会社としての方向性が浸透したように思います。

採用担当:採用でも変化がありましたね。
MVVの改正もあってまずは役員陣が採用の際にMVVを意識してくださったと思います。
その影響で一次面接やカジュアル面談を担当するマネージャーが、選考の際にMVVに共感してくださる方かどうかというのをすごくよく見ていらっしゃいます。

平瀬:本当にありがたいですね。新しいMVVがふらっとmtgによって会社に浸透してきて、スキルだけではない採用の基準としてうまく働いていると思います。

採用担当:社員の方からの社長や役員陣との距離の近さについてもよく聞くようになりましたね。
過去の社員インタビューのnoteでも、ブレインズコンサルティングで働くメリットとして、役員との密なコミュニケーションによる働き甲斐や働きやすさの話しが出ていました。(社員インタビュー参照)
ほかにも面接で役員と会社の今後について話しをして、MVVに共感し入社を決めた方が複数いらしたり、新卒採用で会社のメリットとして上がっていたり、良い影響が各所に出ている印象です。

平瀬:社内の断絶があると言われていた時期もあったので、かなり良くなったと思います。
私自身、以前「ベンチャー社長として社員を愛していますか?」という質問に上手く返せなかったのですが、今なら自信をもって「イエス」といえますね。こういうインタビューの場で宣言するのはちょっと恥ずかしいですが…

採用担当:実際の退職人数の数字にも表れていますね。
退職人数が最大であった7期に比べて8期9期は4割減をキープ、今期に限っては2/3が過ぎた時点で7期比で8割以上減となっています。
今後のふらっとmtgの運営についてや会社の展望などをお伺いできますか??

平瀬:今後も「全社員参加型の会社の改善活動」として位置づけて継続していきます。
「BCIのカルチャーを形成する非常に重要な場」として位置づけ、仕事をする上でのベースの価値観を合わせてより強固な組織にしていければと思っています。
無理やり合わせるのでなく、ふらっとmtgで疑問やそれぞれの意見を吸い上げてそれぞれの価値観や考え方を尊重しつつ、本質の部分の方向性をしっかりと合わせていく。
イメージとしては大樹のような、根をしっかり這って、幹は一本太い軸を持ち、枝葉の多様性を尊重するような、全体として大きなパフォーマンスを出せる会社でありたいですね。

また今後、もっと積極的なフィードバックなど社員が成長するきっかけに寄与して行く場となればいいなと思っています。

採用担当:ありがとうございます!
お忙しいなか、インタビューへご協力ありがとうございました!


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