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剣持刀也の本を読んだら1年間消えなかった希死念慮が軽くなった話

どうも、絶賛鬱病闘病中の社会不適合者です。
最近はメンヘラも良い所でリストカットも辞められず、社会復帰どころか人生を捨てるような真似ばかりしていました。

そんな時一ヶ月ぶりと言ってもいいほど、起き上がれるレベルに体調が回復し散歩ついでに外に出た私は一冊の本を見かけます。
「虚空教典」。著者の名前に懐かしさを感じて手に取り、気づいた時には会計を済ませていました。

剣持刀也さん。にじさんじ所属のVTuberで、自分も好きで見ていた配信者です。しかし鬱病になってからは配信のような長時間の動画を見る元気も出ず、切り抜きも見られず、受験期に狂ったように見ていたのが嘘のようにコンテンツから離れてしまいました。

それでも好きだった気持ちを思い出して、守銭奴で無収入の私が身を削って本を買ったんです、よっぽど好きで、よっぽど良いコンテンツだったんでしょう。


読んだ直後の感想は、
久々に世界が輝いて見えました。

誇張ではなくて。


今までいくら希死念慮に悩まされた夜を過ごしても出なかった涙が、貯めていたかのように流れ出してきました。
あぁ、今自分は確かに救われたんだと、ゆっくりと、ゆっくりと理解して。

受験生として3年間生きてきた自分にとって、鬱病で受験を延期するのは誰がなんと励まそうと「甘え」で「逃げ」である事の他ありませんでした。
自己管理能力の無さから鬱になり、自分のキャパシティを見誤った故の結果なんだと、どれだけの時間が経っても責め続けましたし、それは決してネガティブなのではなく真実だと今でも思います。
自分はどうしたらまともに生きられるのだろう、どうしたら元の社会性のある自分になれるのだろう、と出来もしない事を永遠に考えて、「そんな事をするぐらいなら無理して生きていたくない」と狭い世界で悟った気になり、何度も死のうと思って子供部屋の布団に縮こまりながら夜を明かしてきました。

抗うつ薬は増える一方で、回復の兆しも見えず。夜も寝られず飲む睡眠薬で、ただ貯金だけが無くなっていく。他人の不幸と比べて自分の幸せを認識出来るほど私は回復しておらず。


そんな私が、初めて「生きててもいいや」と思えたのです。もう少し生きてていっか、なんて何ヶ月ぶりに思ったんだろう。電車から降りた帰り道はキラキラと輝いて見えて、自分が今まで俯いて歩いていたことを知りました。

逃げてても良いんです。
逃げているからこそ見える世界があるんです。

決して感情的に励まされているのとは違う、理論的な逃げへの肯定が、そこにはありました。
「あぁ、こんな私も生きてていっか」と、初めて心から思えたんです。こう書くと大袈裟に聞こえてしまいますが。

苦しむぐらいなら生きていたくないと言って人生から逃げている私の、甘えのエネルギーで、どこまで行けるか試してみよう。
ずっとやりたかったLIVE2dモデリングを初めてみよう。何もやらずに寝てばかりいるよりいいだろう。

生まれ変わったみたい、ってまで綺麗さっぱりにはいかないしやっぱりまた落ちちゃう日はすぐ来るだろうけど。

生きてたっていいや。
もう少し頑張ってみようって思える本でした。
剣持刀也さん、この本を書いてくれて、エンターテイナーになってくれてありがとう。



私を貴方に出会わせてくれてありがとう。

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