伸張反射をどう臨床に活かす?機序やメカニズムをわかりやすく解説!
前回は脊髄機構について、そもそも脊髄が運動場面でどういった役割を果たすのかについて、脳との繋がりや神経細胞(α・γ運動ニューロン)についてまとめてみました。
重要なことは脊髄は脳と身体の間のハブの役割として、情報を正しく伝えたり、また情報を変換する機能を有しているのが最大の特徴になります。
今回は脊髄と筋肉の関係性において生じる伸張反射について、その機序やメカニズムをただ知ることだけでなく、どう臨床場面でその知識を使っていくべきかについてまとめていきたいと思います。
伸張反射の前にそもそも『反射』って何?
よく聞く○○反射とありますが、その反射って何なのでしょうか?
つまり、反射とは意識されないもしくは意識して何かを起こしているわけではなく、結果的に大脳皮質が主体とならずに、それよりも下位のレベル(脊髄や脳幹など)が情報を処理して起こす無意識的な反応を指します。
この反射メカニズムを理解するうえで非常に重要になってくるのが、恐らく皆様も一度は耳にしたことがある伸張反射ではないでしょうか?
次に実際に脊髄と筋肉内で生じる伸張反射についてまとめていきたいと思います。
伸張反射ってどうやって起こるの?
『伸張反射』とは呼んで字の如く、伸びて張った際に生じる反射のことです!
何が伸びて張るのかというと筋肉なのですが、その筋肉の中に存在する筋紡錘という受容器がその情報(伸びて張った際の)を受け取る場所になります。
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