日本の医療機器産業の現状と今後の発展に向けた考察
日系企業の医療機器は、市場規模と市場占有率の両方で大きい領域(グラフ右上)に位置するものがないことがわかる(図9)。
日系企業の売上高が1,000億円を超える製品は7つ(黄色バブル)、500億円を超える製品は5つ(緑色バブル)であった。50%以上のシェアを獲得しているのは、内視鏡、生化学分析装置、医療用光源、眼底カメラ、球面レンズ、AI診断機器である(ただし、内視鏡、球面レンズ、AI診断機器は日系企業以外のデータがないため、市場占有率は100%となっている)。
内視鏡に加えて、MRIやCT、超音波画像診断装置は市場規模が大きく、世界市場において20%から40%のシェアを有していることから、日系企業全体の中で特徴的な機器と言える。
(つぶやき)MRI/CTは競争力があるため、その画像データを活用したアプリケーションの開発にもアドバンテージがあると思われる。一方で、その画像データを利活用する規制や仕組みが十分に整っていないため、大きなディスアドバンテージになっている。非常にもったいない状況。
https://www.jfmda.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2024/10/journal127_MDPROResearch.pdf
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