脳のコンディショニングNo9対応力について
○対応力
脳の基本的な特性を理解し、相手の特性をしっかりと把握して、特性に合わせて柔軟に対応することで、相手との間で誤解や対立を生まないようにして、トラブルを未然に防止し回避する方法です。
合わせて自己の特性理解を進め、自身の障がい特性の改善に取り組み、自己の特性をコントロールしながら相手と付き合い、トラブルを起こさないようにするのが対応力です。
対応力の基礎には、「相手を変えるのは難しいので、まずは自分が先に変わる」という考えがあります。そのためには、自分を変えられる柔軟な脳が必要で、脳のコンディショニングが欠かせません。
○トラブル減少
相手の特性を十分理解して言動を行えば、人間関係のトラブルの大半は防ぐことが出来ます。各自の対応力が高まれば、格段に社会の軋轢、トラブルは減り、事件、事故も減少し、安心安全な社会になるはずです。ハラスメント自体は許せないことですが、それをまずは上手に回避することが出来ます。
○脳力向上
対応力の中枢は前頭前野なので、如何に基礎的な脳力を高めるかが最も重要なポイントです。脳力向上により対応力も向上します。脳のコンディショニングで対応力をまずは高めることが必要です。
○トラブルの原因
コミュニケーション能力の欠如が相手とのトラブルを生み出すきっかけを作ります。さらに他者意識の欠如が相手の気持ちを損ねトラブルに発展します。それはその場の空気が読めないことともつながっています。
○自己の特性への対応
例えば、興奮しやすい人、そこからさらに発展して切れやすい特性の人は、アクセルを強めるドーパミンを出しすぎないことが重要です。どうしたらどドーパミンが出るかしっかりと把握し、自分なりの限度を設ける必要があります。
○具体例
上司や部下がADHDの場合
プレッシャーをかけすぎない、プレッシャーを楽しめるのは脳力の高い人だけ、出来ないことは肩代わりしてあげ、負担を減らす。
生徒がADHDの場合
見た目、評判を気にするので、注意する時はみんなから離れた場所で穏やかに話す。多数派に流されるので、学級の雰囲気を明るくポジティブにする。損得勘定が強いので、如何に自分にとってお得かを説明して説得する。
先生がADHDの場合
興奮しやすく、感情的なので、感情的に要求しない、ルールを盾に合理的、論理的に要求する、お願いする。義理人情に弱いので、日頃から感謝を伝え、認めて、良好な関係を築いておく。
ADHD、ASDに対する対応の具体例は、別のNoteでアップしていくのでそちらを読んでください。
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