BrainLibrary(七瀬 透)

七瀬透の脳内図書館にようこそ! 今まで読んだ作品の紹介をしていきます。読書好きの私は、1冊1冊と丁寧に向き合い、しっかりと読み込み脳内図書館に日々蔵書を増やしております。 本をお探しのあなた!ぜひ覗いていってください。運命に出会えるかもしれませんよ。

BrainLibrary(七瀬 透)

七瀬透の脳内図書館にようこそ! 今まで読んだ作品の紹介をしていきます。読書好きの私は、1冊1冊と丁寧に向き合い、しっかりと読み込み脳内図書館に日々蔵書を増やしております。 本をお探しのあなた!ぜひ覗いていってください。運命に出会えるかもしれませんよ。

最近の記事

【読書記録8】くらのかみ

旅と読書をこよなく愛するBrain Library七瀬 透です。 小野不由美「くらのかみ」 今回紹介するのは、小野不由美の「くらのかみ」。ホラーとミステリーが、見事に融合している作品だ。 ホラーの恐怖と、ミステリーの恐ろしさが同時に襲ってくる感覚は、なんともいえない感情を心に植え付ける。 新感覚ミステリーホラーを、この夏体感してみてはいかがでしょうか? 決して「四人あそび」はしないようご注意ください。 あらすじ 主人公であり、この物語の語り手である小学6年生の耕介は、

    • 【読書記録7】さよならの仕方を教えて

      旅と読書をこよなく愛するBrain Library七瀬 透です。 一条 岬「さよならの仕方を教えて」 切なさ溢れる恋愛小説を手がける一条 岬さんの「さよならの仕方を教えて」。 切ない恋愛小説のはずだが、序盤は作者の巧妙なトリックに踊らされる展開に・・・。 そのトリックの先に用意された切なさに、なんとも言えない気持ちを抱く恋愛小説。 青春とは、こんなにも青くて純粋なのかと思わされる作品。 あらすじ ある出来事から、あまり人と関わることをせず無気力に生きていた高校2年生の

      • 【読書記録6】スキマワラシ

        旅と読書をこよなく愛するBrain Library七瀬 透です。 恩田陸「スキマワラシ」 今回紹介するのは、恩田陸さんの「スキマワラシ」です。 恩田陸さんの小説には、独特な雰囲気があり、今回の「スキマワラシ」もファンタジーでありながら、身近な日常が題材なので「自分の身にも起こりうるのではないか?」とワクワクさせられる一冊でした。 あらすじ 古道具店を営む太郎と散多の兄弟。早くに両親を亡くした兄弟の弟は、物に触れると、そこに宿る記憶が見えるという不思議な力を持っている。

        • 【読書記録5】白鳥とコウモリ(上)(下)巻

          旅と読書をこよなく愛するBrain Library七瀬 透です。 東野圭吾「白鳥とコウモリ」 今回は、上下巻の長編小説。 これぞ東野ミステリーと言っても過言ではない。 自白が全て真実であるとは限らない。その自白は綺麗なパズルのように真実とピッタリ重なりあっていたが、絵柄はまるでちぐはぐであるかのような物語だ。 じっくり東野圭吾の世界を味わいたい人におすすめの一冊です。 あらすじ 東京で1人の善良な弁護士、白石健介が殺害された。 愛知県に住む倉木達郎が捜査線上に浮上した

          【読書記録4】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

          旅と読書をこよなく愛するBrain Library七瀬 透です。 東野圭吾「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」 今回紹介するのは、東野圭吾さんの「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」です。 これはミステリー小説ではなく、マジックショーだったと言える1冊。 「ミステリーといえば東野圭吾」と言っても過言ではない作者が描く、新たな形の推理小説。マジックショーのようなあっと驚くトリックの数々を楽しんで欲しい。 あらすじ 故郷の田舎町で父が殺害された。仕事や結婚準備を

          【読書記録4】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

          【読書記録3】六人の嘘つきな大学生

          Brain Library管理人の透です。 今回紹介するのは、浅倉秋成さんの「六人の嘘つきな大学生」 伏線の狙撃手と言われる作者を有名にした話題作! 2024年秋に実写映画化予定の本作品を一足先に活字で楽しんでみてはいかがですか? あらすじ 新進気鋭のIT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った6人の大学生。 最終選考はグループディスカッション。上手くいけば全員で内定を勝ち取ることができる。 6人は、与えられた1ヶ月という時間で最高のチームを作り上げ、全員合格を目指す。

          【読書記録3】六人の嘘つきな大学生

          【読書記録2】トヨタの子

          吉川英梨「トヨタの子」 実在する企業のトヨタ自動車の創業者と御曹司を主人公の物語を奇想天外に描く!実在する人物を登場人物に置きながら、疾走感のある作品に仕上がっている。 ぜひ、ご堪能ください。 あらすじ 物語は、幼き日の豊田章男が自宅倉庫でお札の付いた古びた箱を開けてしまうところから始まる。 そこから、豊田章男は祖父であり、トヨタ自動車創業者の豊田喜一郎の元へ何度もタイムリープをしてしまう。 実在するトヨタ自動車の創業者と御曹司がリアルに生きた時間を、タイムリープという

          【読書記録2】トヨタの子

          【読書記録1】告白 

          湊かなえ「告白」 今や人気ミステリー作家にまで登りつめた湊かなえ衝撃のデビュー作! ぜひ、ご堪能ください。 あらすじ 「娘は死にました。このクラスの生徒に殺されたのです」 物語は終業式のホームルームでの教師のこんな告白から始まる。 ほぼほぼ教師の1人語りから始まるこの物語に、ずるずると引き込まれる。 「教師の娘の死」という一つの事件を、犯人やクラスメイト、犯人の家族らが、モノローグ形式で語るミステリー。 所感 本来のミステリーならば、この物語はたった一章で完結して

          【読書記録1】告白