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『君たちはどう生きるか』をどう観るか
『君たちはどう生きるか』
難解とか気持ち悪いとか耳にしてたけど、
宮崎ファン(ジブリファンでなく)のぼくにとってはとてもストレートに響いた傑作だった。今までの作品からヒントはもらってるんでピンとき易かったってのもあるだろう。
表現力、世界観、活き々とした映像表現、どれを取ってもまだまだ若いと感じた。
マザコンだとか女性の扱いが云々とかいうのは、宮崎作品において
今に始まったことではないし、共感できない部分は多々あるが、
今回の人と人の不思議な縁や、今までに無かった友だちを大切に
というようなストレートなメッセージに心打たれて、
ついついじ〜んときて涙してしまったシーンもあった。
描写に衰えが見えるというのも、それは現実的にお歳を召しているわけでもあるし、
作品を重ね、表現する側の変化がストレートさ、素直さに現れたとぼくは感じた。
今回特に気に入ったキャラクターはおばあちゃんたち。
アオサギはもちろん度肝抜かれたけど、
今回はおばあちゃんたちのキャラクターに惹かれた。
異世界に一緒に落ちて支えてくれた若い頃のおばあちゃんが魅力的だったし、
人形になって布団の周りにいたのも素敵で微笑ましかった。
そんな場面も含め、アオサギにしろおばあちゃんにしろ
若い頃の母にしろ、主人公の少年を支える存在(女性ばっかり)が常にいたことに
感動をおぼえたし、そこで今までとは違った友だちっていう
存在になんだかとても嬉しくなってしまった。
あのキャラはあの人で、あのキャラはあの人・・・
というようなことは書かないでおくし、
観た人それぞれが感じて受け取れる映画だと思った。
ぼくは大好き。
読んで下さりありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。
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