![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154368816/rectangle_large_type_2_ab7990157118a06a2ba1c337718282d4.png?width=1200)
ゆいなの留学体験記~アメリカのバリアフリー事情・オレゴン州編~
1.はじめに
こんにちは、Brailliesのゆいなです!今回は前回の留学体験記に続く第2弾としてアメリカのバリアフリー事情(オレゴン州編)ということで、実際に生活する中で発見したことや感じたことをレポートしていきたいと思います。第1弾はアメリカでの授業やクラブ活動のエピソードを通してインクルーシブについてあれこれ書いた記事をアップしたので、まだ読まれていない方はそちらも是非のぞいてみてくださいね!
2. 点字ブロックはあるの?
では早速街中のバリアフリーを覗いていきましょう!点字ブロックは日本発祥のものなのでアメリカにはどのくらい普及しているのか私も気になるところでした。実際私が住んでいたところは田舎の方だったのであまり点字ブロックに出会う機会はありませんでした。ただ、横断歩道や踏切の近くなど所々に設置してありました。一方、ポートランドなど都会的な場所に行くと田舎に比べて点字ブロックの数は多く、道もやや整備されているように感じました。直感として全体的に道はあまり整備されている印象は受けませんでしたし、歩いていても都市部でなければほとんど人とすれ違うこともなかったと思います。やはりこれは車社会であることの象徴のように感じました。歩きで移動することは日本ほど想定されていないのかもしれませんね。
ただ一つ驚いたことがありました。それは、どの警告ブロックも下が空洞の作りになっており、白杖でたたくと音が高くなり、警告ブロックに気づきやすくなっていたという点です。これは意図的なのか、気になるところですが日本ではめったに出会わなかったので感動しちゃいました。
3. 本屋さんに点字の絵本発見!
ポートランドの大きな本屋さんに立ち寄った時、私は衝撃を受けました。
とにかく広い本屋さんだったのでインフォメーションセンターがありました。私は「点字の本って置いてあるのかな?」と気になったのでインフォメーションセンターのスタッフに尋ねてみました。日本では一般の本屋さんに点字の書籍を目にしたことがなかったため正直あまり期待はしていませんでした。
しかし、スタッフさんはすぐ点字の絵本があるブースへと案内してくれたのです。スタッフさんが言っていたように大人向けの本はなかったり、種類が少なかったりはしましたが、視覚に障害がある子どもも絵本に触れられる機会が一般の本屋さんにもあることはとても大切なことだと思いました。また、さらに驚くこととして店内にはオーディオブックのCDコーナーも大きく設置してあったということがあげられます。壁一面に様々なジャンルのオーディオブックCDが陳列してあり耳から書籍を楽しむオプションも本屋さんにあることは素晴らしいと感じました。
4. 大学にはキャンパスポリスが!
私が通っていた大学には24時間対応のキャンパスポリスがおり、何かヘルプが必要な時は電話一本ですぐに駆け付けてくれるというシステムがありました。私は留学中キャンパスポリスにとてもお世話になりました。到着直後は洗濯機のボタンの配置が曖昧で夜中友達を呼べない時や別の建物に移動したい時など電話をかけてサポートしてほしいことを伝えてヘルプに来てもらっていました。
他の建物に移動するときはカートで迎えに来てくれてカートで目的地まで連れて行ってくれました!普段はよくドリンク片手に授業に向かっていたため、朝授業教室に行く前に学内にあるコーヒーショップなどに寄るところもサポートしてくれ、自由に行動することができました。キャンパスポリスはシフト制で何人かいましたが、私のことを覚えてくれていて学内で見かけたときも声をかけてくれたりちょっとした雑談をしたりとフレンドリーでとても頼りになる存在でした。
![キャンパスポリスが乗っていたカートの写真。ゴルフカートのようなopen airの乗り物](https://assets.st-note.com/img/1718776606256-CqiiOrQYTg.jpg?width=1200)
5. 終わりに
今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。皆さんがイメージしていたアメリカと実際のアメリカの街の様子にはギャップはありましたか?個人的に感じたこととしては、物理的なバリアフリーは日本の方が進んでいるということです。これには地理的な理由や車社会であることなど条件が日本とは異なる点が多々あることが考えられると思います。ただ、不思議なことに日本にいる時よりも一人で「困ったなぁ」と感じることが断然に少なかったように思います。なぜでしょうか?私の答えとして、物理的なバリアフリー以上に人為的なバリアフリーが多いからではないかということがあげられます。
白杖を持って外で友人を待っているだけでも、数分の間に複数の通行人が[Hey, do you need help right now?」などと声をかけてくれていました。当たり前のように声掛けをし、何か頼んだ時はナチュラルに対応してくれる、このようにあたたかな人が沢山いたから一人で途方に暮れることもなかったのだと思います。いくら物理的なバリアフリーが進んでいるとしても、「人」が「バリア」になってしまっていては本末転倒ですよね。日本から出てみるとこのように日本の長所や改善点を客観視する良い機会になると思いました。是非皆さんもどこか海外に足を運ぶチャンスがあった際には、その国のバリアフリーの特徴を気にしてみてください。きっと色々な発見があって面白いと思います。そしてその気づきをBrailliesのインスタグラム(braillie_ym)のDmなどでシェアしていただけると嬉しいです!
皆さんのバリアフリー発見をお待ちしています!では、次回の記事も留学体験記の続編なのでお楽しみに~!
ゆいな
(編集:まりえ)
p.s. Brailliesの今までの活動や、どんな理念で活動しているのか?はこれまでのnoteで紹介しています。ぜひ読んでみてください!