【仮説】2021年産ドゥラメンテ産駒は勝てない!?

いきなり何を言い出してるんだこいつは…
そう思われるのは、避けては通れない道であろう。
とりあえず理解できなかったら速攻ブラウザバックしてください(笑)

キングマンボ系産駒に共通する話。

僕の予想スタイルは、血統を用いて予想すること。そのスタイルの基礎は、血統予想家の亀谷敬正さんである。

そんな亀谷氏がロードカナロア産駒がデビューを迎えるときに、彼らしく口うるさいほどに語っていたことがある。
「キングマンボ系は、母の特徴を出す【引き出し型種牡馬】」
彼の言葉をそのまま借りれば、母方に主張の強い血があればその影響をもろに受けやすいと彼は、語っている。ただし、この理論で例題として出されるのは、【サンデー系の主張が強い】という別理論にしか聞こえない配合例。
下記の動画の8分15秒あたりから始まるマニアプラスでそれらを語ってる。

ここまで書いた文章は、まるで亀谷氏の理論である「引き出し型種牡馬理論」にケチをつけて批判してるように感じるけれど、批判がしたいのではなくて、彼の理論に対して別の血統配合理論の視点を加えてあげたいというのが今回このNoteを書くきっかけなのだ。

フェデリコ・デシオ理論

フェデリゴ・テシオ理論とは、1800年後半から1900年前半においてイタリアで数々の名馬を輩出したフェデリコ・テシオ氏(1869-1954)が残した理論である。詳しくは、Wikipediaでも参照してほしい。

フェデリコ・テシオ理論を説明するには、僕の語彙力と時間が足りなさすぎるのでこちらも詳しくは、Youtubeドルメロの魔術師 chさんのドルメロ血統配合理論初級編解説でざっくりでもいいから勉強してから僕の予言を読んでほしい。

ドゥラメンテ 五代血統表

テシオ理論を用いた場合にドゥラメンテは、キングカメハメハのミニマム期に産まれた仔馬になるので母似の血を強く引き継ぐDNA構造になる。
ドゥラメンテの毛色は鹿毛。父キングカメハメハも母アドマイヤグルーヴも鹿毛なのでキングカメハメハの血が全面に出ているのかと錯覚しがちだが、テシオ理論上は、アドマイヤグルーヴ側であり、母系の血を濃く引いてることになる。
つまり亀谷氏の【引き出し型種牡馬】というのは、テシオ理論でいうとなんら普通のことになってしまうのだが、ドゥラメンテ産駒でG1勝利馬の8頭の血統構成を紐解いて検証してみよう。

G1を制したドゥラメンテ産駒は、下記の通り。

ドゥラメンテ産駒G1勝利馬

タイトルホルダーは、父・母父・母母父の活性値が共に【5】であり、テシオ理論または、ドルメロ理論で異なる結論になるので今回は、父似でも母似でもどちらかは不明として、ハテナマークを置いている。
自分の予想は、G1を制したドゥラメンテ産駒全頭は、みんな母似になると思っていたのだが、表にすると父似の方が1頭だけ多かったという結論に。

これだけしかないサンプルならば、重賞勝ち馬も加えたらどうなるのかをを下の表でまとめてみた。

重賞勝ち馬を加えたドゥラメンテ産駒の表

そうすると、16頭中10頭が母似産駒ということがわかった。
それは、つまり半数以上の62.5%が母似産駒という結果は、キングマンボ系の特性である【引き出し型種牡馬】ということがある意味証明されたのかもしれない。主張の強い血統が母型にあると良いっていう亀谷氏の言葉をフェデリコ・テシオ理論でも説明できるように、母系の遺伝力が強ければ強いほど活躍するのがキングマンボ系っていうことになる。
また、2018年度産駒からドゥラメンテの活性値は、優勢期であるのにも関わらず、母似である産駒が半数以上を占めたということだ。それは、さっき説明した通りで、母系の遺伝力が強く出たからこそ活躍したと言うことになるだろう。つまり、亀谷氏が提唱するキングマンボ系種牡馬は、【引き出し型種牡馬】という理論が正しいという感じで一歩前進した形になる。

もう一押しするために仮説を立てる。

【仮説】キングマンボ系の特性を邪魔するな。


まずは、表の活性値 GAPという項目を作った。

この活性値GAPは、いわゆる被遺伝世代深度の計算と全く同じやり方で母似の馬は、計算対象外として父似馬だけ算出してる。
例えば2020年生まれのドゥレッツァをベースに考えるならば父の活性値は、【7】に対して母系で一番高かった活性値は、【6】であった。【7ー6=1】ということで活性値GAPは、【1】ということになる。父似馬の中でシャンパンカラー以外の馬は、GAPが【1】である。これは、何を意味するのかというとキングマンボ系の”母系を引き出す特性”に対してどれほどの邪魔をするかどうかの数字であり、数字が大きくなるほど父に似て行ってしまって活躍しずらいのではないかという仮説である。

キングマンボ系の特性という訳だからキングマンボ系の代表種牡馬といえば”キングカメハメハ”であろう。彼の産駒のデータも取ってみた。

キングカメハメハ産駒G1勝ち馬

見事なまでに母似産駒だらけである上に4頭ものGAP0がいる。
これは、まさしく【引き出し型種牡馬】と言って正しいだろう。

さてどうだろうか、ここで立てた仮説は正しかっただろうか??
キングカメハメハ産駒の大部分は、母似であって尚且つGAP【2】っていうのは、仮説が正しいという見方で良いと思う。

理論を用いて十分に立証したキングマンボ系の特性【引き出し型種牡馬】だが、今回のNoteのタイトルにそろそろ触れなければならないだろう。

【仮説】2021年産ドゥラメンテ産駒は勝てない!?


今年の6月からデピューしたドゥラメンテ産駒は、これがラストクロップとなる。そんな最後の年にまさかの事態なのである…Orz…
テシオ理論では、今年生まれてくる産駒は0活性 or MAX活性なのだ。
つまり、MAX活性となってしまったら確実に父似産駒が生まれるであろう年で父似産駒が大量に生まれてくる可能性があるのだ。これまで表にしたキングカメハメハ・ドゥラメンテ産駒の重賞勝ち馬の大半は、母似産駒を占めていた。言葉変えれば”父似産駒は活躍しずらい”なのだ。

これが0活性ともなればもしかしたら…なんて想像するけど確立低いのだ。

話戻って、MAX活性ともなれば父ドゥラメンテの主張は、大きいものになる。それは仮に母系とのGAPが3で収まったとしてもGAPなんてないくらいの勢いできっと主張するだろう。また母似産駒は、0活性でない限り当然ながら生まれてこない。よって2021年産ドゥラメンテ産駒は、活躍できない可能性が十分に高いし、重賞を取れずに終わる年になるかもしれない産駒たちである。

数年後に検証Noteでも出してみましょうかね(笑)

読んでいただき、ありがとうございました。





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