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【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第9弾(千葉・南房総→福島・大内宿)
東北地方や北陸地方では引き続き大雪が続いています。一方で、南房総は無霜地帯ともいわれ、冬でも温暖で早春から花々が咲き誇ります。
そんな暖かな南房総から、極寒の大内宿を目指したのが、今回お届けする「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第9弾」です。放映は2019年3月でしたが、吹雪の中を歩く3人の姿が印象的な回でした。マドンナは宝塚ご出身の真琴つばささん。この回は4勝4敗で迎え、失敗するとコンビ引退という状態でスタートした回。この後も何度か瀬戸際を迎えながら第19弾までは頑張ったのですからZメンバーもなかなかの粘り腰でした。
Z第9弾の実際ルート
一日目
安房白浜-(館山日東バス白浜亀田病院線)-安房鴨川駅西口-(館山日東バス鴨川木更津線)-木更津駅西口-(小湊鉄道・木43系統)-袖ケ浦駅北口/袖ケ浦駅南口-(小湊鉄道・長05系統)-けやき台-(徒歩約3.5km)-姉ケ崎駅東口-(小湊鉄道・八22系統)-八幡宿駅西口-(小湊鉄道・千22系統)-千葉駅/千葉駅東口-(千葉内陸バス千葉四街道線C70系統)-四街道駅北口-(ちばグリーンバス臼井線)-田町車庫-(徒歩約3km)-JR佐倉駅
二日目
JR佐倉駅(北口)-(ちばグリーンバス臼井線)-京成佐倉駅(南口)-(なの花交通バス六合路線)-印旛日本医大駅-(印西市ふれあいバス印旛支所ルート)-印西牧の原駅南口-(印西市ふれあいバス南ルート)-千葉ニュータウン中央駅北口-(印西市ふれあいバス布佐ルート)-布佐駅東口/布佐駅-(大利根交通自動車(布佐駅発着))-とねっ子公園前-(大利根交通自動車(取手駅発着))-取手駅/取手駅西口-(関東鉄道谷田部車庫・取手線)-谷田部車庫-(つくバス南部シャトル)-つくばセンター-(関東鉄道土浦・つくばセンター線)-土浦駅(西口)-(関鉄グリーンバス石岡・土浦線)-石岡駅-(関東鉄道水戸・石岡線)-水戸駅(北口)-(茨城交通5系統)-茨大前営業所-(茨城交通5系統)-水戸駅(北口)
三日目
水戸駅(北口)-(茨城交通61系統)-飯田中新田-(那珂市コミュニティバスしどり・総合公園循環)-上菅谷駅-(徒歩約0.4km)-JA菅谷支所前-(茨城交通太田営業所)-常陸太田駅-(茨城交通太田営業所)-馬次入口-(茨城交通大子営業所)-大子駅前-(茨城交通大子営業所)-下野宮-(徒歩約4km)-高地原入口
四日目
高地原入口-(福島交通上茗荷線)-中学校前-(福島交通東館線)-棚倉駅前/磐城棚倉駅-(JRバス関東白棚線)-白河駅-(福島交通追原経由甲子線)-新甲子-(徒歩約13.7km)-南倉沢-(会津バス南倉沢線)-会津下郷駅-(会津バス下郷・大内・小沼崎・枝松線)-新湯入口-(会津バス下郷・大内・小沼崎・枝松線)-大内下
というわけで、無事に成功。田中さん、羽田さんコンビの存続が決まりました。勝因はやはり最終日、雪の甲子峠越えを敢行したことでしょう。その執念が首を繋げたといっても過言ではありません。
2025年のダイヤで行ってみたら
では、今のダイヤで行ってみたらどうなるでしょう。
1日目
安房白浜930→JRバス関東・南房州本線→1010館山駅前1115→日東交通・館山鴨川線→1215安房鴨川駅東口/西口1250→高速バスカピーナ号(下道区間)→1340馬来田駅前1442→日東交通・桜台姉ヶ崎線→1521姉ヶ崎駅東口1605→小湊鐵道→1643八幡宿駅西口→(徒歩2.4km・40分)→浜野駅東口1758→小湊鐵道→1826千葉駅1847→千葉内陸バス・C70千葉四街道線→1924四街道駅北口1941→ちばグリーンバス・臼井線→2032京成佐倉駅
1日目は実際ルートと同じく佐倉泊まり。田中さんたち一行は白浜から直接鴨川行のバスに乗りましたが、現在は一度館山駅に出てそこから向かいます。一行はその後、木更津へ西へと進みますが、木更津経由だと、途中比較的長い距離の歩きを挟むため、高速バスカピーナ号の下道区間を使って馬来田駅まで行くと、姉ヶ崎、八幡宿と繋いでいけます。一行が乗車した八幡宿から千葉駅までのバスは現在は廃止されていて、浜野駅まで歩く必要がありますが、そこからは四街道、京成佐倉と向かっていくことができます。
2日目
京成佐倉駅716→なの花交通・六合路線→804小林駅/小林駅前839→ふれあいバス(印西市)・東ルート→903木下駅南口1045→ふれあいバス(印西市)・布佐ルート→1100布佐駅東口/布佐駅1107→大利根交通→1112とねっ子公園1144→大利根交通→1215取手駅/取手駅西口1240→関東鉄道→1340谷田部車庫1406→つくバス・南部シャトル→1432つくばセンター1440→関東鉄道→1507土浦駅1555→関東鉄道・土浦石岡線→1645石岡駅1755→関東鉄道・水戸石岡線→1910水戸駅北口
2日目も実際ルートと同じく水戸までたどり着けます。一行は千葉ニュータウン中央駅を経由して行きましたが、今のバスでは待ち時間が多いので、朝イチのバスで利根川に近い小林駅まで行くバスに乗り、そこからJR成田線に沿って、木下駅、布佐駅へと進んで、大利根交通に乗って取手へと向かいます。そこからは実際ルートと同じく、つくば・土浦・石岡を通って水戸へと進むことができます。いずれもバスの本数は減っていて待ち時間はあるものの、ルートとしては今でも繋がっています。
3日目
水戸駅北口815→茨城交通・26系統→832後台駅入口→(徒歩3.6km・1時間)→上菅谷駅1335→茨城交通→1359常陸太田駅1413→茨城交通→1531里川入口→(徒歩1.1km・15分)→大ぬかり明神1647→福島交通→1709矢祭町役場1716→福島交通・東館線→1755棚倉駅前/磐城棚倉駅1907→JRバス関東・白棚線→2000白河駅
3日目は山越え、茨城・福島県境を越えていきます。実際ルートでは、一行はまず常陸大宮方面のバスに乗って、そこから上菅谷方面のコミュニティバスに乗りましたが、現在はそのコミュニティバスは廃止されているようで、後台駅から歩いて上菅谷へと向かいます。
一行はその後、常陸太田から常陸大子方面へと向かい、県境を4kmほど歩く途中で宿の送迎を頼みましたが、実は常陸太田からはもっと楽に県境を越えるルートがあります。常陸太田駅から里川入口までのバスに乗ると、わずか1kmほどで福島県に入ることができ、そこから矢祭、棚倉へと抜けると、その日のうちに白河までたどり着くことができます。
4日目
白河駅前750→福島交通・新甲子線→835新甲子→(徒歩14.0km・3時間半)→南倉沢1530→会津バス・南倉沢線→1555会津下郷駅1615→会津バス・枝松線→1640新湯入口1655→会津バス→1710大内下
4日目の朝に白河にいることができたので、この日は余裕をもってゴールすることができます。
まとめ
というわけで、現在は、途中、一部のバス路線が廃止されていたり、便が減ったりしているようですが、少しルートを変えることで、無事に大内宿に着くことができます。最終日の14kmの歩きはきついですが、それ以外は長距離の歩きも少なく、3日目までは比較的順調に進めそうです。
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