【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第5弾(四国ぐるり一周城めぐり)
シリーズでお送りしている「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を今のダイヤで行ってみたらの検証はZの第5弾です。Z第5弾は徳島城を皮切りに、丸亀城、松山城、宇和島城の各チェックポイントを経て、ゴールは高知城。四国を反時計回りに回って高知を目指す旅でした。
太川さん時代の元祖バス旅を含め、バス旅が四国を旅したのはこれで3度目。このうち、第11弾は高松出発で、どちらかというと四国を脱出する回でしたので、純粋に四国を巡ったのは第10弾となります。この時は徳島を出て時計回りに室戸岬・足摺岬・今治を経てゴールは鳴門。残念ながらゴールはできませんでしたが、その時以来の四国一周となったのがこのZ第5弾です。
Z第5弾の放映は2018年の3月。マドンナは小野真弓さん。CMやドラマではよくお見かけしていましたが、その印象とは裏腹に、少々毒を吐きながらもこざっぱりとして明るく気持ちのよいマドンナぶりでした。
Z第5弾の実際ルート
2日目にコミュニティバスで細かな歩きが続き、それに輪をかけて三豊総合病院から県境方向に歩こうとする羽田さんと小野真弓さんが大ゲンカし、結果的に歩きましたがバスはなく川之江まで延々と歩かされる羽目になりました。また、宇和島から宿毛へと抜ける途中では、田中さんが別番組でお世話になったご夫婦が差し入れを持ってくるなど、ほっこりする場面も印象的でした。
2024年のダイヤ検証
それでは2024年のダイヤで行ってみたらどうなるでしょう。この10月も多くのバス路線が廃止されたり減便されたりしましたので、最新のダイヤで行けるかを検証してみたいと思います。
一行は「徳島公園・鷲の門」というバス停から徳島駅に向かったことになっていますが、現在こちらのバス停は鳴門方面行のバス停となっており、徳島駅に行くためには近くの「徳島中央公園・裁判所北」が最寄りのバス停となります。もっとも、ルート的には鳴門方面に行けばよいので、徳島駅に行く必要はないのですが、ここは実際ルートと同じように徳島駅に一度立ち寄って鳴門方面に向かいます。
鳴門郵便局前での5分乗り継ぎ、引田での3分乗り継ぎは少々心許ないですが、仮に載り逃したとしても次のバスに乗れば、この日のうちに琴平に到達すること自体は可能です。
一行は丸亀からのバスルートがわからず、丸亀宿泊を決めましたが、実は琴平に行っておくことが後々のルート取りにとって重要なことになります。
実際ルートでは、一行は、翌朝丸亀を発ち、善通寺市でコミュニティバス乗り継ぎに難儀し、夕方近くになって、三豊総合病院から箕浦へのコミュニティバスに1時間ほど待って乗るかどうかで揉め、羽田さんの半ば強引な説得で結局、道の駅とよはままで歩かされた挙句、さらに川之江駅まで合計10km以上を歩かされましたが、今では、その道の駅とよはままでコミュニティバスが出ており、歩く距離が短くなっています。そして、琴平に宿泊しておいたおかげで、朝イチのバスに乗れたことも大きいのです。こうすると、2日目のうちに2つ目のチェックポイント、松山城に到達することができます。丸亀で泊まってしまうと、この日は実際ルートと同じく川之江までしか行くことができません。
ところが、ここからが問題です。宇和島方面に行くには、宇和島自動車が運行する宇和島行のバスに乗るのがいいわけですが、このバスは伊予ICから高速道路に乗ってしまいます。特急は西予宇和ICまで、急行は大洲ICまで高速道路を走行します。そのため、実際ルートでは、大洲まで下道を走る伊予鉄バスの八幡浜・三崎特急に乗って大洲へ行き、そこから下道を走る宇和島行急行に乗って向かいました。今回もそのルートを使うのがいい、というより大洲まで下道で行けるバスは他にはないわけですが、実はこの八幡浜・三崎特急バスは現在、松山市駅11時50分発の1日わずか1本に減便されており、この日は利用できません。
さて、実際ルートでは宇和島から県境を越えて宿毛へ行き、中村・土佐佐賀・窪川・土佐久礼・須崎と抜けていきました。いったん、そのルート取りで先のルートを考えてみたいと思います。
3日目は宿毛で宿泊し、4日目は実際ルートに沿って進みますが、土佐佐賀で4時間、窪川で1時間半と時間ロスが大きく、結局須崎方面へ行く最終バスに間に合わずに到達できなくなります。
それでは別ルートはあるのでしょうか。
実は、宇和島で宿泊して、翌朝、梼原方面へと向かうと、以下のようなルートになります。
以前は夢産地前すぐ近くにある日吉駅前バス停から梼原への直通バスが出ていましたが、現在は高知県との県境を越えた小田までしかバスが来ておらず、ここでは10km近く歩くことになりますが、それでも須崎までショートカットすることができ、夕方には高知城に到着することができます。
まとめ
というわけで、八幡浜・三崎特急が減便されていることもあって、実際ルートどおりに宿毛方面を進むと到達できませんが、それでもルートを工夫することで4日目で到達できることがわかりました。この4日間のルートをまとめると以下のようになります。
4日間の徒歩距離は13kmちょっと。バス旅では珍しくほとんど歩かなくて済む2024年のダイヤ検証となりました。
マガジンのご案内
これまでの太川さんの元祖バス旅も含めた過去の記事をマガジンにまとめております。こちらもどうぞお楽しみください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?