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【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第6弾(奈良・東大寺→岐阜・飛騨高山)

先月公開した「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第5弾」の記事が先月最も読まれた記事のひとつになったようです。机上で検証しただけの記事がこんなに読んでいただけたことに驚きを覚えております。今年の夏、実際に北海道で路線バスを乗り継いで旅をしてきた私としては、実際にバスで旅をする人が少しでも増えてきてくれたらと思います。

さて、今回検証するのはZ第6弾です。2018年の6月に放映されました。マドンナは元AKB48の大島麻衣さん。若くて元気で、田中さん、羽田さんを引っ張っていく力強いマドンナでした。Zシリーズではこういうキャラクターのマドンナの方が多かったですね。

Z第6弾の実際ルート

一日目
東大寺大仏殿・国立博物館-(奈良交通)-JR奈良駅東口/西口-(奈良交通94系統)-尾山診療所前-(徒歩約0.6km)-梅の郷月ヶ瀬温泉-(奈良交通94系統)-月瀬橋/月ノ瀬-(三重交通52系統)-上野市駅-(三重交通伊賀上野名古屋高速線下道区間)-関バスセンター-(徒歩約3km)-工業団地口-(徒歩約4km)-亀山駅-(三重交通71系統)-平田町駅
二日目
平田町駅-(三重交通53系統)-近鉄四日市/近鉄四日市駅前-(三岐バス山之一色線)-山城駅前-(三岐バスイオンモール東員線)-東員駅-(徒歩約1km)-六把野-(三重交通21系統)-桑名駅前-(三重交通57-3系統)-なばなの里-(徒歩約6.5km)-ピアゴ十四山店-(弥富市きんちゃんバス東部ルート右回り)-善太橋西-(飛島公共交通バス蟹江線)-近鉄蟹江駅前-(徒歩約1.5km)-戸田-(名古屋市営バス金山22号系統)-金山-(名古屋市営バス栄21号系統)-栄/名古屋栄-(とよやまタウンバス南ルート)-航空館boon-(とよやまタウンバス北ルート)-小牧市役所前-(徒歩約1.8km)-小牧駅-(名鉄バス岩倉線)-岩倉駅-(名鉄バス一宮・川島D線)-尾張一宮駅
三日目
名鉄一宮駅-(名鉄バス一宮・川島C線)-川島/川島振興事務所-(岐阜バス岐阜川島線)-名鉄岐阜(バスターミナル)-(岐阜バス岐阜関線)-せき東山-(徒歩約10.2km)-木野池北-(あい愛バスあまちの森・しょうよう線)-美濃太田駅南口/美濃太田駅-(東鉄バス八百津線)-八百津町ファミリーセンター前
四日目
八百津町ファミリーセンター前-(コミュニティバス802福地・杣沢・上飯田線)-下落合-(徒歩約6.3km)-赤河-(濃飛バス蘇原線)-白川口駅前-(濃飛バス佐見線)-三掛-(徒歩約3.1km)-飛騨金山駅-(げろバス金山)-マツオカ前-(徒歩約8.6km)-焼石駅前-(げろバス下呂)-下呂駅前-(濃飛バス下呂線)-高山濃飛バスセンター

前半は名古屋に出て、岐阜に出てと比較的順当なルートに思えましたが、苦労したのはそこから。関から美濃太田方面へと向かって、JR高山本線に沿って北上しようとするものの、長距離の歩きが続いて、当時としてはシリーズ最長の歩きを伴って、何とか下呂を通って、高山に到着しました。

2024年の検証ルート

ルートとしてはいろいろ考えられそうですが、まずは実際ルートと同じような行程を考えてみたいと思います。

①実際ルートになるべく沿うルート

1日目
東大寺大仏殿・国立博物館816→奈良交通・78系統→825JR奈良駅/JR奈良駅西口911→奈良交通・94系統→1047石打1246→三重交通・52系統→1311上野市駅1427→三重交通・高速バス伊賀忍者ライナー(下道区間)→1506関バスセンター→(徒歩6.2km・90分)→亀山駅前1640→三重交通・30系統・亀山みずほ台線→1723平田町駅1850→三重交通・53系統・四日市平田線→1933近鉄四日市

1日目は四日市まで。概ね実際ルートと同じく、上野市からは高速バスの下道区間で関へ行くのも同じです。関バスセンターからは2.5kmほど歩いたところに朝明山というバス停があり、そこから17時30分過ぎのバスに乗って亀山へ行けるのですが、ちょっと時間ロスが大きいので、亀山駅まで6㎞を歩いてしまうと1本早い平田町駅行のバスに乗ることができます。そうすると実際ルートよりも先の四日市までこの日は進むことができます。ちなみに、四日市から先へも進めるのですが大きな街に辿り着く前に終わってしまいますので、宿泊施設の多い四日市で宿泊することがよさそうです。

2日目
近鉄四日市751→三岐鉄道・山之一色線→855山城駅前910→三岐鉄道・イオンモール東員線→930東員駅→(徒歩1.1km・15分)→六把野1015→三重交通・21系統→1054桑名駅前1105→三重交通・53系統→1119伊曽島→(徒歩2.5km・40分)→上松永1237→木曾岬町自主運行バス・中央線→1306近鉄弥富駅/近鉄弥富駅南口1445→きんちゃんバス・弥富東部ルート→1527善太橋西→(徒歩1.2km・20分)→河合小橋1615→名古屋市営バス・高畑16系統→1644地下鉄高畑1724→名古屋市営バス・栄23系統→1803栄/名古屋栄1816→とよやまタウンバス・南ルート1855豊山町役場1856→とよやまタウンバス・北ルート→1915小牧市民病院1926→名鉄バス・63系統・岩倉線→1944岩倉駅1950→名鉄バス・50系統・一宮岩倉線→2013一宮駅東口

2日目は、かつて、バス旅では何度も苦戦した愛知・三重県境の木曽三川を越える区間。実際ルートでは飛島方面から蟹江を通って名古屋を目指しましたが、検証ルートでは太川さんたちが元祖バス旅第12弾で通った上松永・弥富・河合小橋を経由して行きます。そこからは実際ルートと同じく豊山・小牧・岩倉と通って、実際ルートと同じく尾張一宮で宿泊となります。名古屋から先のこのルート取りは元祖バス旅第14弾でも使っていました。

3日目
一宮駅東口659→名鉄バス・36系統・一宮川島線→726松倉口/松倉公民館前800→各務原市ふれあいバス・川島線→823イオンモール各務原830→岐阜バス・T快速イオンモール各務原線→857名鉄岐阜903→岐阜バス・B81系統・岐阜関線→958せき東山1055→関シティバス・関上之保線→1126多々羅→(徒歩5.7km・90分)→洞山橋1316→七宗町営バス・神渕A線→1329杉洞橋→(徒歩2.0km・30分)→上袋坂1505→げろバス・菅田線→1530飛騨金山駅

さて、実際ルートでは、一行は関に到着後、一度美濃太田方面へと少し南下し、その後、JR高山本線に沿う形で北上を目指して少しバスに乗っては長距離を歩くという、半ば迷走状態に入ってしまいますが、地図を見ると、関から北へ、旧武儀町の方面に向かうと、北条峠、袋坂峠を越えれば、一行が通った飛騨金山へショートカットできそうです。そして、調べてみると、途中、歩きは挟むものの、その日のうちに飛騨金山まで行くことができます。ここから先、焼石駅前までは、実際ルートと同じようにバス路線はないので約9kmの歩きが必要です。この日に歩いてもその日のうちに下呂に辿り着くことはできませんので、金山か焼石かのどちらかで宿泊施設を探すことになります。ここでは、旧金山町の中心である飛騨金山で宿泊することにして、翌朝歩いて焼石へと向かい、下呂・高山を目指すことにしましょう。

4日目
飛騨金山駅→(徒歩9.1km・2時間15分)→焼石駅前840→げろバス・中原線→925下呂駅前1000→濃飛バス・下呂線→1127高山濃飛バスセンター

3日目に飛騨金山に着いていたおかげで、4日目の午前中に飛騨高山に到着することができました。関からの徒歩距離は、実際ルートの28.2kmと比べると16.8kmとなり、10km以上徒歩距離を少なくすることができます。

②名古屋を経由しないルート

さて、なるべく実際ルートに沿って、名古屋・岐阜・関を経由して、最後は高山本線に沿って北上するルートでも、少しショートカットしましたが4日目の午前中にゴールすることが出来そうです。
当然、それが現在の正解ルートといってもいいのでしょうが、実は、もっと簡単に、しかも3日間でゴールできるルートを見つけました。
1日目と2日目の近鉄弥富駅までは上記のルートと同じですが、そこから名古屋方面へ東進することをやめて、まっすぐに岐阜市を目指すルートです。

1日目から記すと以下のような形となります。

1日目
東大寺大仏殿・国立博物館816→奈良交通・78系統→825JR奈良駅/JR奈良駅西口911→奈良交通・94系統→1047石打1246→三重交通・52系統→1311上野市駅1427→三重交通・高速バス伊賀忍者ライナー(下道区間)→1506関バスセンター→(徒歩6.2km・90分)→亀山駅前1640→三重交通・30系統・亀山みずほ台線→1723平田町駅1850→三重交通・53系統・四日市平田線→1933近鉄四日市
2日目
近鉄四日市751→三岐鉄道・山之一色線→855山城駅前910→三岐鉄道・イオンモール東員線→930東員駅→(徒歩1.1km・15分)→六把野1015→三重交通・21系統→1054桑名駅前1105→三重交通・53系統→1119伊曽島→(徒歩2.5km・40分)→上松永1237→木曾岬町自主運行バス・中央線→1306近鉄弥富駅→(徒歩2.4km・40分)→五ノ三1409→愛西市巡回バス・佐屋西ルート→1424愛西市役所→(徒歩2.1km・30分)→愛宕1559→名鉄バス・54系統・岩塚線→1605津島駅1620→海津市バス・海津津島線→1650海津市役所1758→名阪近鉄バス・海津線→1850大垣駅前1910→名阪近鉄バス・岐垣線→1940岐阜聖徳学園大学1956→岐阜バス・W岐阜聖徳学園大線→2022JR岐阜駅

弥富から北上すると細かな歩きを挟みつつも、津島市から岐阜県の海津市に抜けるバスがあり、そのまま大垣を経て岐阜まで、その日のうちに行くことができます。

そして、岐阜に宿泊して、朝イチのバスに乗ることができることで、さらにダイナミックなルート取りをすることができるようになります。

3日目
JR岐阜駅816→岐阜バス・N83系統・岐阜板取線→928ほらどキウイプラザ940→板取ふれあいバス→1045福祉センター→(徒歩5.1km・75分)→宇留良1300→郡上市自主運行バス・相生線→1330郡上八幡駅1356→八幡観光バス・明生線→1451郡上明山→(徒歩6.3km・90分)→パスカル清見1703→濃飛バス・のらマイカー・清見大原線→1750清見支所前1755→濃飛バス・荘川線→1811高山濃飛バスセンター

実はこの回を見た時、飛騨高山がゴール、岐阜を通るということで思い浮かべたのは元祖バス旅第14弾です。この時は名古屋を出発して岐阜、高山、富山を通って能登へと向かうルートでした。その時は板取から、タラガトンネルを抜けて高山へと向かっていました。このルートが使えないかと思い調べてみましたら、岐阜に宿泊できれば利用できることがわかったわけです。3日間合計の徒歩距離は25㎞。実際ルートでは46kmを歩いていますので、20kmの短縮となります。

まとめ

というわけで、ショートカットをすることで何と3日でゴールすることができた今回の検証でした。これまで何回も放映されたバス旅ですから、過去に利用したルートがいろいろとヒントをくれることがあるんですね。

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これまでのバス旅検証記事をまとめたマガジンもあります。こちらもどうぞご覧ください。

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