【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第2弾(富士山→那須岳)
シリーズでお送りしている「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を今のダイヤで行ってみたらどうなるか、今回はZ第2弾を考えてみます。
放映日は2017年の7月。暑そうな最中の歩きが印象的でした。マドンナはくみっきーこと舟山久美子さん。特別編の宮澤佐江さん、Z第1弾のIMALUさんなど、バス旅Zシリーズではマドンナが一気に若返ってきたなぁ、と感じた構成でした。若いマドンナが明るくチームを鼓舞し、それに田中さん・羽田さんが付いていくといった構図がZシリーズの初期でしたでしょうか。
番組的には「富士山~那須岳」というタイトルでしたが、スタートのバス停は精進湖畔にある子抱き富士ビューポイント、ゴールのバス停は那須ロープウェイです。
Z第2弾の実際ルート
ということで、細かい歩きを繰り返しながら何とか進むものの、結局、那須岳のかなり手前にある氏家でタイムアップ、失敗ということになりました。元祖バス旅も第2弾は失敗していますし、元祖含め、北関東方面の回は乗り継ぎに苦労して歩きが多くなる傾向がありましたが、今回もそれと同じような形になりました。
2024年のルート検証
それでは、2024年のダイヤで行ってみたら、はたして4日でゴールは可能なのでしょうか。
概ね、実際ルート通りに進んでいきます。一行は都留市で歩きを重ねましたが、都留市駅よりも手前の都留文科大学駅からリニア見学センターに行くバスに乗ることができ、そこから大月駅までのバスも出ています。一行もリニア見学センター行のバスに乗ったのですが、うまく聞き込みできずに終点まで行かずに途中下車してしまい、結果的に歩くことになりました。このあたりは「たられば」ですし、結果を知りつつ机上で検証しているから大きなことが言えるものの、実際に聞き込みしながらルートを探す難しさというのがあるのだと思います。
2日目も概ね実際ルートに近い形で進んでいくことができます。
奥多摩駅で長時間のバス待ちの間に一行は日原鍾乳洞を見学していましたが、今のダイヤでもかなり空きがあるので鍾乳洞見学もいいでしょう。
なお、新狭山駅から川越駅へと向かうバスは現在は1日わずか2本なので、乗り遅れると大変です。
また、一行は、埼玉県出身の羽田さんの強い勧めもあり、川越から上尾方面へと進みましたが、最も遠いところまで行くルートを探ったところ、何と、鴻巣へ向かえば、一行が3日目にやっとの思いで辿り着いた加須まで、2日目の夜に到達することができました。
一行は3日目は迷走。群馬県の館林に行ったり、足利に行ったりと目的地方面に進めず東西を右往左往してしまいました。たしかに加須から向かった柳生駅周辺は埼玉・群馬・栃木の各県境が入り乱れていてどういったルート取りをするか悩むところですが、柳生駅からすぐそばにある道の駅から栃木県のコミュニティバスが乗り入れています。これも埼玉県内で聞き込みするのは難しいかも知れませんが、目的地方向へまっすぐ進む道として藤岡方面を目指していたら、と思うところはあります。
元祖バス旅で太川さんは「総合病院を地図で探すとそこにバスが来る」と仰っていましたが、最近では、道の駅も交通結節点になっていることが多く、ひとつのヒントになるかも知れませんね。
前日に加須入りしていたこともあってこの日は宇都宮を通り越えて、一行が4日目の夕方に到達してゴール断念となった氏家まで行くことができます。
実際ルートでのロケ日4日目である2017年6月18日は日曜日です。日曜日、氏家を出るバスの始発は10時43分発とかなり遅いのですが、それでも馬頭、西那須野と乗り継いで、那須塩原駅14時40分発の最終那須ロープウェイ行に乗ることができます。
なお、当日、宇都宮を早朝に出ても、途中の上河内から氏家に向かうバスが朝方の後は夕方までバスがなく、それに間に合いません。那須ロープウェイへ行く最終バスの時刻がかなり早いこともあって、前日に氏家入りしていないと到達できないという結果になりました。
まとめ
2024年の机上でのダイヤ検証では、3泊4日で那須まで行けることがわかりました。徒歩距離も1日目に1回6.7km、2日目に3回計7.4km、3日目に3回計10㎞と、これまでのバス旅と比べると少ない距離で済みます。とはいえ、これはコミュニティバスのルートなどを知った上での検証です。実際に聞き込みしながら繋いでいくのが至難の業というのは間違いありません。特に、自動車中心で、路線バス網が壊滅的である北関東は、コミュニティバスをうまく乗り継いでいかねばならず、それがバス旅の北関東回の難しさになっているのだと思います。
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