〝ばた電〟にバタバタ揺られて②
・〝ばた電 〟北松江線
通称〝ばた電〟こと、一畑電鉄の大社線を紹介した後編は、北松江線を中心に〝ばた電〟の魅力を徒然なるままに投稿します。
北松江線は総延長33.9km、電化単線路線です。
大社線と北松江線が合流する川跡駅の1番線ホームに大社線、一番左端です。
乗り遅れそうなJKが走って来ましたが、
「駆け込み乗車は危険です」
と、言いながら手で遮りながらワンマンの運転士に出発合図を遅らせてJKが安全に乗り込んだことを確認してから運転士に出発の合図をしていた女性の駅員さん❣️
〝nice❗️〟
既に乗車の乗客からも不満の声も上がらず、
〝Don't mind〟
って、感じ。
時刻表を見れば解りますが朝の通勤・通学時間、夕刻の帰宅の通勤・通学時間以外は、だいたい一時間に一本。乗り遅れたら、駅のホームで一時間ほどは待つことになります。
ばた電の車内には、ゆったりとした雰囲気が漂い、あくせくすることなく癒されます。
🚉出雲大社前
🎞『RAILWAYS』でも改札口で主人公が検察するシーンで描かれていました。改札を抜けると、ステンドグラスが配された待合室があります。
↓ 🚉浜山公園北口
⛩粟津稲生神社へ🙏🏻参詣するために、浜山公園北口駅で下車しましたが、遥堪駅から向かった方が遥かに近かったです😅
とぼとぼ歩いても近づかないので、出雲市駅行きの🚌バスに乗ってみたのですが、ますます離れてしまいました💦
旅には、失敗がつきものです😅
それをどうリカバリーするのかで、旅の想い出が変わります。いろんな引き出しがあると、選択肢が多くなりますね。
慌てて🚌バスを下車して、目印になる出雲ドームを目指して、👣再び歩き出します。
↓ 🚉遥堪(ようかん)
遥堪駅も無人駅です。
労を惜しんではいけない、ということを改めて実感しました。
有名な山岳写真家・白旗史郎さんのお言葉を思い出しました。
・学生時代の想い出
🧑🎓学生時代、夏山合宿終了後に天体写真を主に撮影する友人と北アルプス・涸沢、北穂への帰路、穂高連峰が屏風のように撮影出来る絶景ポイント、屏風の頭に案内しました。
休憩方々、気ままに撮影した際に、徳沢園から登って来られた白旗史郎さんとお弟子さんたちと、屏風の頭でお会いしました。
僕たちは35mmカメラでしたが、お弟子さんたちが設営するカメラは皆、6×7、6×6の中盤カメラ。5機ほど設営して、お弟子さんの一人が
「先生、準備できました」🗣
友人は白旗史郎さんを知りませんでしたが、高校時代から山に登って、よく雑誌『山と渓谷』を拝読していましたので、白旗史郎さんのお名前とご尊顔だけは知っておりました。
どんな撮影をされるのか興味津々で眺めますが、白旗先生はファインダーを覗いただけでシャッターを切ろうとはしません。
素人の私はどうしてだろうと、不思議そうな表情が観て取れたのでしょう。
何と😱白旗史郎先生御自ら、私たちに話しかけて下さいました。
「君たちの山岳写真は先程から拝見するに、撮影の意図が不明瞭で、失礼ながらスナップ写真だ。」
白旗史郎先生は穂高連峰の左端・奥穂高にかかる☁️雲を指差して🫵
「あの雲が恐らくあと一時間ほどで穂高小屋や涸沢岳にかかり始めるまで、待ってから構図を決める」
一枚の山岳写真にかける情熱と拘り❤️🔥、これがプロなんだなぁと、実感しました。
朱塗りの赤鳥居が20基もならんで、いわゆる〝インスタ映え〟する撮影ポイントの一つです。
↓ 🚉高浜
↓ 🚉川跡(かわと)
大社線と北松江線の合流する駅です。
ここで、電鉄出雲市駅から合流します。
↓ 🚉大寺(おおてら)
電車は宍道湖に注ぎ込む斐伊川(ひいかわ)に沿って東に伸びています。
↓ 🚉美談(みだみ)
『八俣《やまた》の大蛇
かれ避追《やら》はえて、出雲国の肥の河上《ひのかはかみ》、名は鳥髪といふ地《ところ》に降りましき。(中略)』
📖『古事記』の記述、八俣の大蛇《おろち》の章に登場する「肥の河上」が、斐伊川のことです。
島根県と鳥取県との県境にある船通山《せんつうさん 標高1142m》に源を発して、西北に大きく蛇行して宍道湖に注ぎ込む大河です。
📖『日本書紀』にも登場する「八岐の大蛇」は、『古事記』では、八俣と記していて、斐伊川の上流・「鳥髪」という地に降り立ったと。
現在でも島根県奥出雲町鳥上の地名が残っています😱
↓ 🚉旅伏(たぶし)
この辺りから〝ばた電〟は、国道431号線を左手側に並走しますが、この国道431号線は別名「木綿街道」と、呼ばれています。
江戸時代、隣り駅・平田辺りは木綿の産地だったそうで、「雲州平田木綿」は大坂で商いされるため、宍道湖から廻船で運ばれました。
お米やお酒はもちろんのこと、木綿など各藩は、ここ大坂で売り買いをし、石高制をよる🌾米収の不足を補っていました。
↓ 🚉雲州平田(うんしゅうひらた 🚃一畑電車の車両基地があります)
雲州平田駅ホームから川跡方面を眺めてみると、こんな感じです。
🎞『RAILWAYS』では、感動的なシーンが披露されるホームでのシーンはこの駅での撮影です。
佐野史郎さんや橋爪功さんの演技に目頭が熱くなります。
雲州平田駅ホームではひっそりと🐟メダカを飼育していました。
その成長した🐟メダカが改札口を出ると迎えてくれます。
雲州平田駅は一畑電鉄の車両基地もあり、ラッピング電車が停車していました。
〝しまねっこ〟号と名づけられたラッピング電車は、デハ100x形、車両には、もちろん島根県のゆるキャラ〝しまねっこ〟も描かれていました。
ピンク色の車体ですので、目を惹きますね🥰
ここでは、デハニ50形電車の運転体験も出来るらしく、時間があれば、挑戦してみたいですね。
↓
🚉布崎(ぬのさき)
↓
🚉湖遊館新駅
↓
🚉園(その)
ここでも🎞『RAILWAYS』のロケが行われました。無人駅で駅舎の扉を開ければ、すぐ横を車道が走っています。
園駅から徒歩で5分、架橋されている一畑電車が渡河する撮影ポイントを探しました😎
探せば、あるものです。
構図を考え、雨の中、橋桁の下から撮った一枚。
園駅に戻って来ると、土砂降りの☔️。あと数分、園駅に到着が遅くれれば、ずぶ濡れになるところでした。
やはり雨男😥。
↓ 🚉一畑口(いちばたぐち)
平地のスイッチバックは全国的にもとても珍しく、ここで電車は進行方向が変わります。そのため運転士と車掌はこの駅で位置を交換します。
開業当初は出雲市から一畑口を経て一畑薬師への参詣客輸送を主目的だったようですが、昭和35年4月26日に、一畑口〜一畑間が廃止となりました。
その名残りが一畑口駅付近にあります。
実際にここでも撮影されたシーンが🎞の中で、重要なワンカットになります。
左側レールから一畑口駅ホームに入線して、右側に大きく曲がって、宍道湖畔沿いを走ります。
以前は一畑口から一畑薬師まで先にも伸びていたようですが、現在はここ一畑口で運転士が進行方向の運転席に急いで乗り換えて、終点・松江しんじ湖温泉駅に向かいます。
↓
🚉伊野灘(いのなだ)
☔️が降らなけば、下車して撮影を試みたのですが、出雲大社での晴れた参詣が出来、一回の旅行であれもこれも欲張り過ぎでしょうから、断熱しました。次の機会への宿題です。
宍道湖畔沿いに走る道路は国道431号線、西に迎えば出雲大社の二の鳥居前に繋がって、東に向かえば🏯国宝・松江城にも繋がっています。
JRは宍道湖の対岸、国道9号線に沿って西に伸びています。
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🚉津ノ森
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🚉高ノ宮
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🚉松江フォーゲルパーク
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🚉秋鹿町(あいかまち)
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🚉長江(ながえ)
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🚉朝日ヶ丘
↓
🚉松江イングラッシュガーデン前
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🚉終点・松江しんじ湖温泉
松江しんじ湖温泉駅 駅舎もモダンな近代建築美で乗降者を迎えます。
ここから👣徒歩で20分、🏯松江城があるそうですが夕刻でしたので諦めました。
松江城の見学も次回に持ち越しです。
夕食の時間ですので、お腹空いていました。せっかくなので、宍道湖と言えば、『蜆・しじみ」❣️
しじみのエキスが活きた🧂塩ラーメン🍜とのことで、塩ラーメンを食べました😋
さっぱりとしていて、しじみの味わいも感じられ、美味しゅうございました😋
帰路、1000形に乗車して始発の電鉄出雲市駅に向かいます。
一泊二日の短い旅、もう少し余裕あるスケジュールを組むべきでしょうけど、仕事もありますので長々と休むわけにはいかず、この日で出雲市を離れます。
電鉄出雲市駅の改札口を抜けると、短い出雲の旅の終わりを実感します。
帰りも唯一の寝台特急・サンライズ出雲号に乗車して、静岡に戻ります。
JR出雲市駅を18:53分発ですので、出雲市駅出発まで少し時間があるので、駅構内で気になっていたご当地🍜ラーメン「スサノオラーメン」を実食❣️
最近はさっぱり塩味や醤油味のラーメンを好んで食べていましたが、たまには味噌ラーメンもいいですね。
短剣の形をした蒲鉾が、アゴ(飛魚)のすり身で作ったものです。味玉は沈みかけていました。
味噌ラーメンのスープは、濃厚な味で胡麻もアクセントになっていました😋
サンライズ出雲号には、車内販売がないので乗車する前に飲み物類を買い込む必要があります。また、シャワー室の利用はA寝台以外は早いもの勝ちなので、乗車する前に♨️銭湯で湯船に浸かっておきたいです。
幸い、出雲市のすぐ隣りにスーパー銭湯があり、利用させていただきました。
それなら、やはり乗車前に銭湯を利用するのも一興です。
駅構内には、コンビニもありお土産まで販売していました。
出雲の地酒🍶『十旭日』を買って帰ることに。
待ちきれずにホームに上がると、特急やくも号が上下線に待機しています。
行きも帰りもサンライズ出雲号に乗車。
サンライズ出雲号に乗車して、短い出雲の旅は終わりました。