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藤原基央が「ライブとは、君に会いに行くこと。君は灯台で松明。」と言った日。

多くのフォロワーさんが、5月の振り返りや6月の目標を投稿している中、私は5月28日に参戦したライブの余韻をずるずると引きずりながら感想文を書いています。何日かに分けてようやく書き終わりました。忘れたくなくて書き起こしてるはずなのに、書き終わったらほんとうに「be thereツアー」が終わってしまうようで、ちょっと切なくて。ぽやぽやした感情もちゃんと言葉に。


2月11日の結成記念日から始まったツアーBUMP OF CHICKEN TOUR 2023 be there、さいたまスーパーアリーナで5月28日に行われたライブに参戦してきた。たまアリ2日目、正真正銘のファイナル。今まででいちばん多く参戦したツアー終わっちゃったあああ。

👇マリンメッセ福岡で2月19日に参戦したときのnoteはこちら

👇大阪城ホールで3月2日に参戦したときのnoteはこちら

👇長野ビッグハットで4月1日に参戦したときのnoteはこちら

👇宮城セキスイハイムスーパーアリーナで4月8日参戦したときのnoteはこちら

今回は「イベントレポ」って形式は取らない、タグも付けない。「伝わりやすさ」を意識して体裁を整えた文を書きたくない気分。ライブ会場で感じたままに、感情を綴りたい。なんとか言葉にして、あの日の記憶を残しておきたい。

現時点で5公演当たってるから、参戦した全公演をnoteに書くか、同じテイストで書くか、それはそのときの私が決めようと思う。

上記、福岡参戦noteより

毎回毎回、感情を爆発させて気づいたら6,000~7,000文字書いてる参戦後のnoteですが、ファイナルの今回は何文字になることでしょう…。忘れたくない思い出を記憶とエゴサの限り、残していきたい。
(※12,000文字超えました)


※以下、ネタバレを含みます。(埼玉2日目)




前職の同期と一緒に参戦してきた。noteでも何回か登場してる親友のひとりだ。ライブの感想の前に、親友とBUMPとの思い出について書かせてくださいね。

初めて一緒にライブ参戦したのは、2019年11月のaurora arkツアーファイナル東京ドーム公演2日目。実は、その親友はファイナル直前の10月にうつで突然休職することに。会社に来なかったその日、オフィスの外に出て電話したことを今でも覚えている。表面的な性格はたぶん真逆で、でも根っこの弱い部分や考え方、価値観がすごく似ていて、仕事以外でも一緒に過ごす時間が長かった。なんて声をかけてあげたらいいのか、無理してライブに連れて行くのもどうか悩んだけど、彼女自身がライブは行きたいと言ってくれたから、一緒に参戦した。

休職期間を経て、親友は退職。それからしばらく経って、今度は私のメンタルが完全にやられていたとき、救ってくれたのは彼女の存在だった。ふたりで共倒れしてるタイミングもあったけど、お互いがお互いのいちばんしんどいときに助け合えたのは、とてもありがたかったなあって、振り返ってみて改めて思う。

コロナ禍で初めてライブができた2022年7月、幕張メッセで行われたSilver Jubileeライブ初日も一緒に参戦して、そして今回のbe thereツアーファイナルのたまアリで3回目となった。(あとで写真載せるけど)偶然にも東京ドームのときと似たようなスタンド席の位置で、懐かしい思いに浸っていた。ライブ前に赤羽で昼飲みをして、さいたま新都心駅へ。私自身、たまアリでのライブ参戦は、2018年2月のPATHFINDERツアーファイナル以来5年ぶり。新卒の終わり頃。時の流れえええ。シンプルにエモい。


すでに1,300文字超え。ライブ本題に入りますね。スタンド席(200レベル)でまたしてもヒロ側。今回のツアーは参戦した5公演中4公演がヒロ側で、これはこれでレアな経験かも。2日目セトリで言えば、福岡と大阪で聴いたときぶりで、アンコール曲は「ガラスのブルース」以外でなにを演奏してくれるんだろ~って期待してた。

1曲目は「アカシア」。イントロで島まで来ることはもちろん知ってたし、5回目だ。なのに、最初からに涙があふれた。思い出していたのは、コロナ禍で初めてライブができた2022年7月の幕張メッセ初日1曲目のアカシア、もちろん声出しはできない。続く、2022年10月のZepp Sapporo初日1曲目のアカシア、このときも声出しができない。

そして、今回のツアー初参戦の2023年2月のマリンメッセ福岡のアカシアでようやく声出しができたことと、藤くんがMCで言ってくれた「aurora arkツアーの終わりに、みんなで歌いたくて作った曲がアカシア」「アカシアに命を吹き込んだのは君たち」の言葉たち。尊いよ。ファイナルの間奏中は「声出していいんだぜ、だから聴かせてくれよ埼玉、君に会えた証拠をさ」って叫んでくれた。

5回参戦して改めて感じたのは、すべての音楽がツアータイトル「be there=そこにいる」に繋がっていること。「ライブ会場=ここにいる」を体現する歌詞の数々。そのまんまの言葉じゃなかったとしても、「僕=BUMP」から「君=リスナー」へ紡いでくれる優しい言葉がまっすぐに響いた。何回も書いてるけど、ライブで藤くんが言う「君」という一人称の破壊力ね。

歌詞変えはこちら。「その輝きを 確かめにきたよ」の直後に声出しがあるんですよねえ…。

【元の歌詞】
太陽がなくたって歩ける 君と照らす世界が見える

あの輝きを 君に会えたから見えた
あの輝きを 確かめにいこう

【歌詞変え】
太陽がなくたって歩ける 君と照らす世界が歌う

その輝きを 君に会えたとき見える
その輝きを 確かめにきたよ

「アカシア」より

1曲目からゴリゴリなんだけど、過去参戦noteを見ながら書いてないから似たようなことを書いてるかも、ご了承ください…。あと全曲はやっぱり書き切れないので抜粋するけど、全部好きな曲たちなのでね、優劣はないです。

3曲目は「天体観測」。セミファイナルに参戦した人のツイートを見てたから知ってたけど、ついに銀テが飛んだあああ!!!スタンドだから取れなかったけど!コロナ禍の規制に伴い、しばらくなくなっていた。ファイナルのたまアリ2daysからマスクの規制も緩和され、銀テも復活。こんなに序盤で飛ぶとは思わなくて、嬉しいサプライズだった。有名な定番曲だけど、改めてめちゃくちゃいい曲。思いっきり声出して歌えるの楽しかったし、最後まで煽ってくれてありがとう(?)。


正直、天体観測が終わった後から、セトリの順番を全然覚えてなくて、毎回新鮮な気持ちで聴いてた(笑)。含まれてる曲はほとんど覚えてたけど、次これかな~?って思って待機してたら違ったり(笑)。

4曲目は「なないろ」。朝ドラの主題歌なこともあり、メロディは「朝」にぴったりな爽快な雰囲気だけど、実はBUMP特有の暗さが歌詞に込められた曲だと思ってる。虹!キラキラ!いえい!みたいな曲ではない。

冒頭の歌詞がこちら、「晴れた朝」に一人ぼっちの寂しさを思う感性が好きすぎる。

闇雲にでも信じたよ きちんと前に進んでいるって
よく晴れた朝には時々 一人ぼっちにされちゃうから

「なないろ」より

ライブという今一緒にいる時間と、ライブ以外の日常生活を対比(?)するような表現が好きで、be thereのここにいるを体現してる歌詞がたくさん。歌詞に散りばめられた「雨・水たまり・空・虹・お日様・昼間の星・銀河・傘・鞄」の言葉が、心情を比喩的に表現しててとっても鮮やか。

PIXMOBは、タイトル通り虹みたいにカラフルに光っていて、それはそれは夢の中にいるみたいだった。「あの日見た虹」であり「戻れないあの日の七色」なんだよなあ。どのライブも一度きり。


5曲目は「透明飛行船」。イントロが鳴りだしてすぐ止まる。何事かと思ったら、藤くんが違う曲を弾き始めちゃったらしい(笑)。間違えたことを自白しつつも、見なかったことにしようとするお茶目さが可愛い。今回のツアーで初めて聴けた透明飛行船。ライブアレンジもかっこいいし、藤くんの訴えるような歌い方も好き。いやあ、大人になって心をえぐってくる歌詞の多いこと。

過去→現在→未来のストーリーの変遷も好きだし、いろんなことを思い出して自分事として感情移入してしまう。

精一杯 精一杯 笑ったでしょう

ひとり こっそり 泣いたでしょう

もう精一杯 精一杯 笑ったでしょう

皆も あの子も 笑っているでしょう

たまに本気で 泣いているでしょう

大丈夫 もう一回 笑えるでしょう

「透明飛行船」より※ライブ映像だよ

7曲目は「Small world」。リリース時からずっと好きな曲で、ライブで聴いてもっともっと大好きになった曲。Small worldに限らず、なんでこんなにも日常の心の揺れを解像度高く切り取って、ひとりひとりに寄り添った温かみのある音楽が作れるのだろうか…。めちゃくちゃライブ化けする曲だなというのも、このツアーを通して再認識させられた。「君」の説得力と、「今 側にいる」の実感がわいて、涙腺ゆるゆるだった。

歌詞変えはこちら。「せめて今」「だから今」側にいるって変えて歌われた瞬間に、一気に涙がこぼれた。

【元の歌詞】
涙はそこからやってくる せめて今 側にいる

まんまるの月が 君の目に映る

【歌詞変え】
涙はそこからやってくる だから今 側にいる

まんまるの月を 君の目に探す

「Small world」より

8曲目は「魔法の料理~君から君へ」。これも今回のツアーで初めて聴けた曲。耳に飛び込んできた言葉がスッと自分の中に入ってくる瞬間って、そのときのメンタルや状況でかなり変わると思うんだけど、魔法の料理もそのひとつ。福岡や大阪で聴いたときよりも、今の自分にめちゃくちゃに刺さってしまって、これも泣いてた。

端的に言うと家族にまつわる話で、「~君から君へ~」とあるように大人になった「君」から子供の「君」に伝える曲。しかも、ライブ前の昼飲みしていたときに、8割くらい家族の重ためな話をしてたから余計にもやばくて。家族のそういう話ができる親友が近くにいてよかった、救われたよ。

なんだろ、年齢のせい?一人っ子のせい?最近すごく未来のネガティブなことを考えてしまっていて。ポジティブなことや目標・夢に対する「未来」を描くことはとてつもなく苦手なのに(ストレングスファインダー最下位が未来志向なので)、ネガティブなことになると驚くほど鮮明に状況が見えてしまって、あっという間に最悪のシナリオが浮かんでしまう。最悪のシナリオを想定しておけば、なにか起きてもマシだと思えるのかもしれないし、あらゆることを考えておいて損はないかなと。(嘘です、考えなくていいなら考えたくないです。)

急に現実味を帯びて、刺さってしまった歌詞はこちら。

怖かったパパが 本当は優しかった事
面白いママが 実は泣く時もある事

おばあちゃんが 君の顔を忘れたりする事
ひげじい あれは犬だって 伝え様がない事

「魔法の料理~君から君へ~」より

歌詞変えも素敵だったし、嬉しかった。ぜっっったいに聴くもん。このあとに「期待以上のものに出会うよ」という歌詞に繋がるのがまたいい。

【元の歌詞】
基地が出来るまで 帰らない様な

【歌詞変え】
僕らが音を出したら 聴いてくれる様な

「魔法の料理~君から君へ~」より

ファイナルでまさかの10,000文字超える可能性が…。終盤のセトリと、MCと、アンコールと、もっともっとやばかったんだけど…クソデカ感情を爆発させすぎて、我ながら重たいな(笑)。

10曲目は「新世界」。わかりやすいラブソング。でもやっぱりちょっと切なさが混じる。ラブソングなんだけど、ライブで「君」って歌われると、我々リスナーに想いを届けてくれるようで、ポップな曲調とは裏腹に心に響く。ツアーが終わってしまう寂しさも相まって、新世界で初めて泣いたかもしれない。「ベイビーアイラブユーだぜ」は目いっぱい声出したよ。

冒頭の始まりやばくない??こちらこそなんですけど??そして、藤くんのラストMC「BUMPにとってのライブとは、聴いてくれる君たちに会いに行くこと」にも繋がったんですけど、まさに。

君と会った時 僕の今日までが意味を貰ったよ

「新世界」より

冒頭の始まりから、3回も同じ言葉を繰り返す。ほかの曲でもそうだけど、「今日」を起点に昨日や明日というライブ以外の日常に戻ったときのことまで考えてくれてる。明確に「be there=そこにいる」を体現してる曲。

そしてこの日、初めて聴いた歌詞変えがこちら。今日でツアーが、ライブが、終わるという日に「明日」という言葉に変える意味ね、すごいよ。

【元の歌詞】
世界はシャボン玉で 運良く消えていないだけ
すぐ素直になれるよ それが出来るように出来ている

【歌詞変え】
世界はシャボン玉で 明日消えてもおかしくはない
すぐ素直になれるよ ひねくれてても抱きしめるよ

「新世界」より

11曲目は「SOUVENIR」。今回のツアーが始まった時点で最新曲だったのに、過去4回の参戦noteであんまり触れてこなかった気がする。なんでだ、私。アニメ「SPY×FAMILY」の第2クールオープニング主題歌だった。アニメの世界観にも当てはまるけど、実はリスナーに向けて作った音楽だと明言している。

「SOUVENIR」の制作にあたって「ライブ会場で対面するリスナーに対して思う気持ちを、大切な場所に向かう道になぞらえて書きました」と話している。

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聴いてくれた人の日常において機能するものしか作る意味がない

BUMP OF CHICKEN「SOUVENIR」藤原基央インタビュー&作品レビュー|再確認した“音楽を受け取る人”の大切さ(音楽ナタリー)

「SOUVENIR=お土産」を意味していて、曲中には「帰り道」という歌詞が何度も出てくる。同時に「あなたに向かう道」という歌詞も。帰る場所があるからこそのお土産。

全部の歌詞が好きなんだけど、特に好きな表現がこちら。藤くんが普段から思ってることが素直に歌詞になったんだなって部分で、ライブ以外の日常を知りたいってよく言ってくれてるし。

あなたの昨日も明日も知らないまま 帰り道

「SOUVENIR」より

12曲目は「Gravity」。これも「帰り道」という言葉から始まるんですよ。「SOUVENIR」のラスサビから繋がる「Gravity」の冒頭の歌詞がやばすぎて、セトリの繋ぎ方が神すぎ。

「SOUVENIR」ラスサビ
どこからどんな旅をして 見つけ合う事が出来たの
あなたの昨日と明日が空を飾る 帰り道

この目が選んだ景色に とびきりのリボンかけて
宇宙の果てからだろうと辿っていく 帰り道

「SOUVENIR」より

「Gravity」冒頭
帰ろうとしない帰り道 いつもどおり
視界の隅っこ ほとんど外 君が鼻をすすった

「Gravity」より

好きな歌詞①
なんとなく気づいてると思いますが、どの曲でも日常とライブの境目を丁寧に歌ってくれてるというか。「ここにいる」を「そこにいる」と変えて歌ってくれて、一文字しか変わらないのにニュアンスってすごく変わるんだね。ハンドマイクですごく気持ちを込めて歌ってくれて、めっちゃ泣いた。

今日が明日 昨日になって 誰かが忘れたって
今君がここにいる事を 僕は忘れないから

「Gravity」より

好きな歌詞②。
アウトロのいちばん最後の部分なんだけど、すごく祈るように歌ってくれるのね。文章で伝えるのはとっても難しいけど。「明日が来ることが怖い」って感覚をわかってくれてるんだと思う。

雨でも晴れでも 空のない世界でも
また明日 明日が ちゃんときますように

一緒じゃなくても 一人だったとしても
また明日の中に 君がいますように

「Gravity」より

13曲目は「窓の中から」。全人類に聴いてほしいと推してるBUMPの最新曲で、18祭にて歌われた曲。ツアーファイナル前夜に18祭の映像が公開されたので、まずは観てほしいです。何回観てもぐちゃぐちゃに泣いてしてしまう。

3月31日に18祭が放映され、翌4月1日の長野ライブにて初披露。詳しくは長野参戦noteに書いてるけど、私の地元に初めて来てくれて、その初日に参戦できて、新曲の初披露にも立ち会えて、一生忘れない日になった。

そして、長野・宮城とライブで目の当たりにして、じっと聴くことしかできなかった。それがいいとか悪いとかではなく、彼らの演奏を聴きたい、目に焼き付けたい、という気持ちが上回ってて。

ただ、ファイナルの窓の中からが始まる前に、「歌いたいところは歌ってね」って言ってくれて、最後だし「声」を届けたいな、応えたいなって思った。から、歌った。歌いながら泣いた。泣きながら歌った。どっちでもいいか。ただでさえ泣いてたのに終わってから、藤くんが「この曲作ってほんとによかったあ」って言ったの。それはそれは安堵に包まれた優しい声で。こちらこそありがとうだよ!!!!!

刺さりまくる歌詞はこちら。「今日」に対する表現が好き。「痛くない事にした傷」ありまくり。

昨日と明日に毎日挟まれて 次から次の今日 強制で自動更新される
痛くない事にした傷が 見失わない現在地 ここから歌うよ

「窓の中から」より

「希望」と「絶望」の対比描写が美しい。絶望への寄り添い方が優しすぎない??

綺麗事のような希望を いつもそばにいた絶望を

生み出してしまった希望を 頷いてくれた絶望を

「窓の中から」より

ラスサビ、こんなストレートな想いを、ライブでぶつけられたらねえ。記憶が危ういけど、たぶんハンドマイクしながらでっぱり(花道)歩いて島まで来て歌ってくれたような。「ここからの続きだから 一人で多分大丈夫」って歌詞、「多分」って言ってくれるところが好き。

ああ 君と出会えて良かった
きっとずっと出会いたかった

「窓の中から」より

15曲目は「HAPPY」。今回のツアーで初めて聴けて、福岡と大阪に次いで3回目だったんですけど、ぼろぼろに泣いた。HAPPYという曲そのものに加えて、間奏中に伝えてくれた藤くんの言葉に、一気に人生を肯定されたような気持ちに。(少なくとも、福岡と大阪では間奏中のMCがなかったから、いつから言うようになったんだろう?エゴサで他の会場でもえげつないこと言ってんなって思ったんだけどさ…。)

端的に言うと、お誕生日のことを綴ってる曲で、「ハッピーバースデー」ってみんなで歌う部分もある。でも、ポップに明るく歌ってるわけではなくて、個人的には「生きる」ことを諦めたくなるときに支えになった曲。お誕生日の曲なのに「どうせいつか終わる旅」と死に向かう人生のことを歌ってるから。「終わらせる勇気があるなら 続きを選ぶ恐怖にも勝てる」「続きを進む恐怖の途中 続きがくれる勇気にも出会う」大好きな歌詞です。

そういえば、先日書いた高校時代の私が救われたBUMPの曲5選に、「HAPPY」を入れそびれたなあ。当時から大人になった今でもめちゃくちゃ救われてる。

お待たせしました、私含むリスナー多くの涙腺を決壊させた藤くんの言葉です。(※ややニュアンス)「借り物の力で構わない そこに確かな鼓動があるなら どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう」のあとの間奏。

君が生まれてこなければ、こんな夜は来なかったんだ。君が生まれてきたから、君と僕は出会えた。だから、君のバースデーはハッピーなんだ。君の声で、君自身にハッピーバースデーって歌ってくれ。大丈夫、俺も手伝ってやるから。27年も歌ってるんだ、任せてくれ!

このあとに、みんなで「ハッピーバースデー」って繰り返し歌う部分が来るんです。涙でぐっちゃぐちゃ。「君」の説得力が…。

そしてラスサビ、最後の最後に歌詞変え。たった一文字、変わっただけなのにね。ちなみに、このあとも「ハッピーバースデー」の繰り返しがある。

【元の歌詞】
消えない悲しみがあるなら 生き続ける意味だってあるだろう
どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう

【歌詞変え】
消えない悲しみがあるなら 生き続ける意味だってあるだろう
どうせいつか終わる旅だ 僕と一緒に歌おう

「HAPPY」より

16曲目は「ray」。これまたHAPPYからの繋ぎがやばすぎて、涙腺だばあああ。天体観測と並ぶくらいライブではほぼマストといってもいいほど、演奏頻度の高い代表曲。もちろん何回も聴いてるのに。

HAPPYで「君が生まれてきたから、君と僕は出会えた。だから、君のバースデーはハッピーなんだ。」って言ったあとに「ハッピーバースデー」を歌わせて。

そのあとのrayで「さあ、今夜くらいはいいだろう?君の声で聴かせてくれ!」って煽って、「生きるのは最高だ」を歌わせるのやばすぎない???

◯×△どれかなんて 皆と比べてどうかなんて
確かめる間も無い程 生きるのは最高だ

「ray」より(※5年前に参戦したたまアリのライブ映像)

17曲目、本編最後は「supernova」。幾度となく登場する「君」「君の存在」という歌詞に心を打たれる。声出しでみんなで歌える喜びも大きい。HAPPY→ray→supernovaの流れは、今回のツアーで3回目のはずなのに信じられないくらい泣いた。

元の歌詞も十分にやばいのに、歌詞変えにさらに泣かされた。

【元の歌詞】
君の存在だって こうして伝え続けるけど
本当のありがとうは ありがとうじゃ足りないんだ

君の存在だって いつでも思い出せるけど
本当に欲しいのは 思い出じゃない今なんだ

誰の存在だって 世界では取るに足らないけど
誰かの世界は それがあって 造られる

【歌詞変え】
君の存在だって こうして歌い続けるけど
本当のありがとうは ありがとうじゃ足りないんだ

君の存在だって いつでも思い出せるけど
忘れたくないんだ 君と歌った今だけは 今日だけは

誰の存在だって 世界では取るに足らないけど
僕らの歌は 君があって 生き延びた

「supernova」より

note始めていちばん書いてる気がするし、目次もつけずに垂れ流してしまって、ここまで読んでくださってる方、本当にありがとうございます、嬉しいです。

アンコール1曲目は「embrace」。長野に次いで2回目。なに聴けるかな~ってわくわくしてた部分!うるうるしつつも、しっとり聴いてたら、最後の最後にまたやばい歌詞変えしてきた、藤くん。ずるいよおおお。

【元の歌詞】
生きてるものを 探しただけ

生きてるものを 見つけただけ
確かなものは 温もりだけ

【歌詞変え】
生きてる人に 出会えただけ

生きてることに 気づけただけ
生きてる君に 出会えただけ

「embrace」より

アンコール2曲目は「ガラスのブルース」。2日目のアンコール2曲目は固定化されてたから、予想通りではあるのだけど。そして元々ライブアレンジも盛りだくさんで、声出しで歌う部分も多くて。コロナ禍を経て、改めて大事な大事な曲だなって思えたし、BUMPの原点を感じる。

HAPPY以降、「生きる」ことに対するメッセージがすごく伝わるセトリになってて、ツアータイトル「be there=そこにいる」に込められた想いの強さをひしひし感じた。

刺さりまくる歌詞変えがこちらです。

【元の歌詞】
ああ その日まで 精一杯 唄を歌う

だから僕は唄を歌うよ 僕はいつも唄を歌うよ
僕はいつも唄を歌うよ 僕は今を叫ぶよ

ああ 僕はいつも 精一杯 唄を歌う

【歌詞変え】
ああ その日まで 精一杯 君と歌う

だから僕は歌ってきたよ ずっとずっと歌ってきたよ
ずっとずっと歌っていくよ そして君に会えたよ


ああ 君と今も 精一杯 唄を歌う

「ガラスのブルース」より

藤くんのMC、そしてダブルアンコールで「宇宙飛行士への手紙」と続きます。宇宙飛行士への手紙は、今回のツアー初演奏曲。

もうすでに、藤くんの言葉に泣かされてきたのに。最後のMCもすごく丁寧に、でも感情を昂らせながら、涙を堪えながら、話してくれたの。忘れたくない。(※エゴサから一部ニュアンスで抜粋してます)

僕たちBUMP OF CHICKENにとってのライブとは、君に会いに行くこと。僕たちの音楽を聴いてくれる君が、聴いて受け止めてくれて、会いにきてくれる行為に対して、俺は会いに行く。

今日どうやって来たの?昨日までどうやって生きてきたの?明日からはどんな風に生きていくの?知る由もないことが歯がゆい。けど、君のことをいつもそばに感じてる。

曲作りがしんどいときは、君のことを、マイクの向こうに君の耳があることを思い浮かべて歌ってる。君の存在は「灯台」だったり「松明」だったり、パッと明るく照らす道しるべになってくれてありがとう。

今日が終わってそれぞれの日常に戻っていくとき、俺は君の明日に、日常についていくことができない。でも君が望んでさえくれば、俺の代わりに俺たちの音楽が君のそばにいく。君がいたから音楽を続けることができる、本当にどうもありがとう。

え、泣くよね。全部こちらこそなんだけど!?って思って聞いてたんだけどさ。このMCのあとに、もう1曲やっていい?でも何の曲やろうかな?って迷ったあとに始まったのが「宇宙飛行士への手紙」で、歌詞がもうMCのまんまというか。リリースは2010年だから、ほんと昔から一貫としたリスナーへの想いがあって、それをどうやって伝えようかってずっとずっと考えて音楽にしてくれてるんだなあって。

歌詞変えはこちら。ツアーが終わって日常に戻る直前の「今日」の寂しさを、「明日」以降の未来を照らす力に変えてくれた感じ。シンプルに、この言葉を灯に生きていけるなって思ったよ。

【元の歌詞】
ふたご座でのんびり地球が見たい
貰った時間で出来るかな 長いのかな 短いのかな

何回だって話をしよう 忘れないように教え合おう

笑い合った 今はきっと 後ろから照らしてくれるから

生きようとして 生き抜いた 稲妻を一緒に見られたから

【歌詞変え】
ふたご座でのんびり地球が見たい
君ともっとこうしていたい 長いのかな 短いのかな

何回だって話をしよう そんな風にできたらいいな

笑い合った 今日がずっと 後ろから照らしてくれるから

生きようとして 生き抜いた 稲妻に一緒に出会えたから

「宇宙飛行士への手紙」より

あ、ヒロのギターソロもめちゃくちゃかっこよかった!!「いけ!増川弘明!」って藤くんのかけ声に始まり、演奏後は藤くんの方を見ながら膝から崩れ落ちてた!最後は、4人で肩を組みながら島まで歩いてきてくれて、マイクを通さない「ありがとう」をもらって。新曲も作ってるとのことだったので、楽しみにしてるよ~~!!書ききれてないけど、MCのメンバーのわちゃわちゃも好きだった。ありがとう、私の生きる理由そのものです。

はああ、11,000文字超えたんだけど!!!やばあ!!!
流し見でも、じっくりとでも、最後まで読んでくださった方、ほんとうにありがとうございます!!なにかひとつでも、心に響く「言葉」があったらいいなあって思います💕

余談、ツアー終了後に「be thereアプリ」がリリースされて、余韻に浸りつつ寂しくない日常を送ってます。とはいえ、4ヵ月弱に渡るツアーで、過去最多参戦をして、毎月楽しみがあった状態が終わってしまったので、なにか楽しみを見つけたいと思います(笑)。感情垂れ流しnoteも、これでしばらく最後です。

思い出の写真を貼って終わりにします!

2019年aurora arkツアーファイナルの東京ドームと席似てない?って思ったけど、比べるとあんまり似てない
ライブ終了後、たまアリの人混みの限界を感じる。

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