中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」第19夜
経営戦略論の全体像を把握できる良書として紹介されていた「経営戦略概論」(波頭亮・産業能率大学出版部・2016年)についての読書メモ。第19夜は、「リーダーシップ交流論」です。
◆「リーダーシップ交流論」って何?
・リーダーシップを「リーダーとフォロワーの相互交流のあり方」と捉えた研究。
・どうすればフォロワー(従支者)はリーダーの指示に従うのかについて分析が行われた。
・著者の波頭さんは「これらの研究(特性論、行動論、交流論)は、リーダーシップ研究というよりは、組織の業績を高めるための管理手法についての研究の意味合いが強かった」と分析した。
◆「交流論」研究の流れは?
・研究が始まった1970年代当初は、フォロワーの「望ましい行動」に報酬を与えることが、リーダーに従う条件ではないかと考えられた。
・しかし「望ましい行動」の定義が難しく、結果的に研究成果は出なかった。
・そこで研究者らは、リーダーのフォロワーに対する「目標設定の仕方」に着目するようになった。
◆「目標設定の仕方」とは?
・米国の経営コンサルタント、エドワード・シュレイらが着目した視点。4つに分類整理した。
・①具体的な目標はより高い業績をもたらす。
・②困難だが達成可能な目標は高い業績をもたらす。
・③目標設定があることで、フォロワーはリーダーからの報酬やフィードバックを受け入れる。
・④リーダーが設定した目標は、フォロワーが納得している場合のみ成果につながる。
次回は「コッターの変革型リーダーシップ」についての読書メモを紹介します。
皆さんの試験勉強がうまくいくことをお祈りいたします。
【中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」まとめ】
https://note.com/bozyon/m/ma779ae9288ee
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