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中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」第17夜

経営戦略論の全体像を把握できる良書として紹介されていた「経営戦略概論」(波頭亮・産業能率大学出版部・2016年)についての読書メモ。第17夜は、「リーダーシップ特性論」です。

◆「リーダーシップ特性論」って何?
・フランスの心理学者、アルフレッド・ビネー(1859~1911)らの研究がきっかけ。
・優秀なリーダーの共通特性を見つけ出すため、数多くの属性とリーダーシップの相関を調べる研究。
・結果として「リーダーシップに秀でた人に共通する特性に、高い相関関係がある属性は存在しない」ことがわかった。

◆なぜ「リーダーシップ特性」が重要だったの?
・1900年から1940年代は「世界大戦時代」。
・戦争を勝利に導くことができる有能な人材が求められた。
・学術的研究だけでなく、国家戦略上も重要なテーマだった。

◆どんな調査だったの?
・行政や企業、学校、教会などを対象に、50年以上にわたり調査。
・身長や体重、知能指数、運動能力、性格、家族構成など100を超える項目と、リーダーシップの相関を分析。
・リーダーシップに強い相関を示す項目はなく、知能指数の高さもリーダーシップの強さとは関係がなかった。

次回は「リーダーシップ行動論」についての読書メモを紹介します。

皆さんの試験勉強がうまくいくことをお祈りいたします。


【中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」まとめ】
https://note.com/bozyon/m/ma779ae9288ee

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