中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」第15夜
経営戦略論の全体像を把握できる良書として紹介されていた「経営戦略概論」(波頭亮・産業能率大学出版部・2016年)についての読書メモ。第15夜は、「ビジネスモデル」です。
◆「ビジネスモデル」って何?
・「戦略」と「組織」の両方の視点を兼ね備えた、事業運営体制のこと。
・企業の戦略的な狙いを達成するため、組織などの仕組み自体が差別化されている運営形態のこと。
・先駆的事例としてデル社の「BTO」、ユニクロ(ファーストリテイリング)の「SPA」がある。
◆なぜ「ビジネスモデル」なの?
・1980年代は「競争戦略」(外向き)、1990年代は「RBV戦略」(内向き)が重要視された。
・経営者たちは両方の視点を合わせて、効果的な経営戦略を考えるようになってきた。
・2000年初頭に、「内」と「外」の視点を統合し「差別化された事業運営の仕組み」という形で「ビジネスモデル」が提示された。
◆具体的な事例は?
・顧客が希望するスペックのパソコンを、受注してから製造、出荷する、デル社の「BTO(ビルト・トゥ・オーダー)」。
・アパレル分野で、商品企画、生産、流通、小売を一体的に扱う、ユニクロ(ファーストリテイリング)の「SPA(スペシャリティー・ストア・リテイラー・オブ・プライベート・レーベル・アパレル)」。
・情報通信技術の普及で生まれた新しいビジネスモデルの事例として、楽天、アマゾンなどもある。
次回は、「ブルーオーシャン戦略」についての読書メモをご紹介します。
皆さんの試験勉強がうまくいくことをお祈りいたします。
【中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」まとめ】
https://note.com/bozyon/m/ma779ae9288ee
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