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オルレアン プロモタイルレビュー 第3回:新たな場所No.3

こんにちは。オルレアンが大好きすぎてアイコンもオルレアンになってしまった者です。
この記事は、前回(URL)に引き続き、2021/12/9にengamesから日本語版が発売される、「オルレアン プロモタイルセット」に収録されている全24種のプロモタイルを3枚ずつ取り上げてレビューしていく企画の第3回です。
レビューの前提条件などについては第1回の記事に詳しくまとめていますので、そちらを参照ください。

第3回:新たな場所 No.3


3-1 港

港(Ⅰ)

[ゲーム終了時]
★★★
交易所の建て方に応じて追加点をくれる珍しい(というか2021年現在で唯一の)タイル。点数の底上げができるタイルは忘れがちだが、達成できそうなときには忘れずに取っておきたい。他プレイヤーも達成してきそうだったり、「酒場(侵略)」の効果で他プレイヤーの交易所を気にせず建てられるプレイヤーがいる場合はお早めにどうぞ。
連続していれば枝分かれしていてもOKなので、水路が3本伸びている[シノン][トゥール][ヴィエルゾン]のうち1箇所以上に交易所を建てられると、5連続で15勝利点を達成しやすい(シノンとトゥールを両方おさえるとだいぶ楽)。水路を移動しやすくする方法としては「駅馬車(侵略)」「跳ね橋(プロモ)」あたりで移動手段を増やすか、船長を雇ったそばから[曳航事業]に2回送ってトゥールに行くか。移動しないで「石切場(プロモ)」で建てられる交易所を建てる手もある。
「ブドウ園(侵略)」を持っていれば、交易所を建てるついでにワインを買って勝利点を底上げしてもよい。
なお、このタイルから得られる勝利点の最大値は15勝利点(5連続以上を1つ作る)であり、4連続を2箇所に分けて作ってもそれぞれから10勝利点を得られるわけではないので注意が必要。


3-2 石切場

石切場(Ⅱ)

(茶)
★★★☆
交易所を建てるアクションをコインの力で買える。交易所を1ラウンドに2回以上建てる方法は貴重だし、移動力が伴ってなくてもコインさえあればカバーできる。交易と陰謀環境では公益事業ボードからコインを得る機会が少なくなりがちなため、金策できる「風車(基本)」「貯蔵室(基本)」などの建物タイルと併用できれば強い。
中盤以降は「事務所(基本)」と相性がよい。石切場の力で建てた交易所が事務所の収入を増やしてくれて、さらに石切場を打ちやすくしてくれる。
石切場単体で交易所の建設を賄いきるのは難しいので、通常の建設手段も併用するくらいの気持ちでいたほうがよい。移動する価値があまりない陸路、水路(麦しか落ちていない、移動先のさらに先が他プレイヤーの交易所で埋まっている)の先の町に交易所を建てるときに石切場を使いたい。
港(プロモ)」と相性がいい。


3-3 工房

工場(Ⅱ)

(茶)
★★★★★
プロモタイル最強の一角。強いうえに使っていて楽しいし、どんな戦略にもだいたいフィットする。このタイルがⅡでよかった。Ⅰなら完全に初手が押さえることが決まってしまうゲームになっていた。自分が開幕2番手(=2ラウンド目にスタートプレイヤー)なら、このタイルを獲得するために1,2ラウンドとも交易商を取って、最短で工場を獲得する選択肢もあるくらい。ちなみに、1ラウンド目で交易商を取っても、2ラウンド目で[村]アクションを100%打つことができる。その場合は、3ラウンド目以降に交易商が多くなりバランスが悪くなるため、早めに工場用の職人+技術タイルを確保しつつ、交易商は公益事業にさっさと送ってもいい。

どんなプレイヤーでもだいたい、中盤以降は個人ボード上にもう使っていない技術タイルができている。例えば職人や交易商をあらかた取り終えた後の村。修道士が枯れた後の修道院など。一方ストックには技術タイルが残っていないこともよくあり、終盤に向けて取った建物タイルに置きたくても置けないこともよくある。
工場はこれらの悩みをどちらも解決してくれる。既に十分働いてくれた技術タイルをわずか1コインで再利用できるだけでも強いのに、再配置した先のアクションスペースが埋まると、埋まったアクションはそのラウンド中に打てる。すなわち手数も増やせる。手数は正義。

技術タイルを、よく使う2種類のアクションの間で行ったり来たりする技術シャトルプレイが楽しい。そして強い。
工場を1ラウンド中に複数回打てると、技術タイルが3箇所以上のアクションを周遊し始めるためさらに強い。例えば「浴場(基本)」で引いてきた随行者を工場に置いて打つ。「火薬庫塔(基本)」に置いてある随行者を工場へ。あるいは公益事業の[錬金術]で使わない随行者を圧縮しつつ、引いてきた随行者を以下略。
交易と陰謀の砂時計タイル[恩赦]が発動したラウンド中も複数回打てる。
複数回打てるラウンドだと思ったら、随行者の配置をきちんと計算して技術タイル周遊プレイを目指したい。手数は正義。


以上、第3回:新たな場所No.3 のレビューでした。

次回は第4回:新たな場所No.4で「水門」「中産階級の家」「天文台」の3枚のタイルをレビューしていきます。どうぞお楽しみに。

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