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承認欲求を掘り下げる

このところ、やたらと「承認欲求」が目につく。。。
某県知事の選挙支援を行った人を調べてたせいなんですけどね。
当人が自身のnoteにも記事を掲載してるので見た人は多いと思います。

最初に読んだときの印象は、
「うわぁ、自分大好き人間やなぁ」でした。
次に、
「この人、アホちゃう?大丈夫なん?」でした。
真相はどうなんでしょうねぇ。

昔、知り合いに自分のことが大好きな人がいました。
「ケータイの壁紙に自分の写真使ってるやろ!」って言ったら、「なんでわかるの?」って、驚かれました。

いや、分かりやすいことを判れよ・・・。

それはおいといて、承認欲求ですね。
割と近年になって出てきた言葉ですね。
おれはこの言葉がきらいです。

承認欲求とは

な~んとなく悪いイメージありませんか?
おれはあります。でも的確に理解していますか?
ちょっと調べてみたので、ざっくり書いてみる。

まず、一言で言うと、

「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という願望

承認欲求 - Wikipedia

だそうです。ピンとこないと思います。
自己顕示欲や自意識過剰とは違うそうです。
本来の承認欲求とはそんなに悪いイメージではありません。
人間の根源的な欲求であり、活動の原動力となるものです。

ただし、普段見聞きする「承認欲求」はもっと別の意味合いを含んでいます。

承認欲求が強い人の特徴

こっちのほうが、より具体的なイメージが湧くと思います。

頻繁な他人の評価や褒め言葉を求める: 自分がどう評価されているかを気にし、他人からの賞賛や肯定的なフィードバックを求める傾向があります。
ソーシャルメディアの利用が多い: SNSでの「いいね」やコメントに依存しやすく、自分の投稿がどれだけ反応を得ているかを気にします。
自分を誇示する行動: 成功や特別な出来事を誇張して話したり、自慢話をすることが多いです。
他人と比較する傾向が強い: 自分と他人を頻繁に比較し、自分が他人よりも優れていると感じたいと思います。
過度に他人の意見に左右される: 自分の行動や考え方が他人の意見に大きく影響されることがあります。
褒められると非常に嬉しい: 褒められると大変喜び、自尊心が高まります。

Copilot 

こうやって調べながら書いてると、承認欲求の使い方間違ってんじゃねーのか?って感じませんか。

マズローの欲求段階説

どうも、これが言葉の起源っぽい。

アメリカ心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。ただし、科学的に実証されたものではない。

wiki

下から4段階目に承認欲求がある。
下のほうは原始的なので、承認欲求とはより高度な文化の中で醸成されていくものだといえる。
読み進むと、面白い記述がある。
承認(尊重)欲求には2つのレベルがあるのだとか。

低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。

高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる。

前者がSNSやネット記事でネタにされている行為ですね。
後者は崇高なイメージです。ここだけ読むと承認欲求の説明とは思えない。
最初から2つに分けといたらいいのにね。

まぁ、だいたいわかったかな(ぉぃ

いつから承認欲求がでてきたのか

探すと出てくるものです。

こちらの記事によると、
・ブログ界隈で承認欲求が語られ始めた時期:2006年~2007年
・広く用いられるようになった時期:2010年頃から
だそうです。

むしろこちらの記事を読むだけでもよい気がする。
承認欲求の根底にあるものについても語っています。

承認欲求の根底にあるもの

ざざっと拾い上げてみた。

【認められたい・褒められたい】という欲求だけではなく、【認められなかったらどうしよう・認められたいのに認められない】といった不安や葛藤
・自身がない、劣等感
・幼少期に親に認められなかった
・SNSなどで簡単に批評されるようになった

なんかピンときませんなぁ。
どうも、ずれてきてやしませんかね。

記事の冒頭に書いた女性の場合どれにあてはまると思いますか?
たぶんどれにも当てはまってないと思うんだけどな。

どっちかというと、
「見て見てー!わたし凄いでしょー!」
「私のこと、褒め称えなさいよー!」
「愚民ども我にひれ伏せ」(それは言い過ぎ
という、感情なのではないか。
それは承認欲求ではなくて、自己顕示欲じゃないか???

まぁ、そこらへんが日本での誤用なんじゃないかな。
誤用だったとしても、みんな誤用だったんなら、そういうもんだと思って理解するしかない。

話は変わり、誤用の例

DIYをやってると、ひどい誤用を知ることがある。

サンダーはやすり

建築業界ではディスクグラインダーのことをサンダーという。
ディスクすら省略されている。雷かよ!(そっちじゃない

ディスクグラインダー

ディスクサンダーはこっちです。

何が違うかというと、仕事する部分が違う。
・グラインダーは先っちょで材を削り取ってカットする
・サンダーは面全体で材を削って平らにする

直径はファイ

直径はの記号は Φです。「ファイ」と読む。
でもなぜか日本の建築現場ではパイと呼ぶことがとても多いらしい。
JISでは読み方が決められていて、「まる」と読むらしい。
ファイでもよいそうな。パイはダメだよ。π は円周率だよ。
Φ100mm って書いてあったら、「まるひゃくみりめーとる」と読む。
「ひゃくぱい」とは読むのは間違い。

ぼよんも後から気づいた

うちのジジイは設備屋でした。
おれも日本の誤用を受けついでおります。
でも、おれは調べるのが好きなので間違いに気づくことができた。

承認欲求もたぶん誤用

話は戻ります。
多分、承認欲求の使い方は本来の意味とはずれてると思う。
ネットで話題になってる事項はどれも、当事者が「承認」されたいと思ってるようには思えない。

とはいえですよ!
そんなとこ突っ込んだって何の足しにもならんし、話の腰を折るだけなので、「自分大好き・マウントとりたがり・自慢大好き・目立ちたがり屋」ぐらいに思っといて支障はないと思います。

今日の記事はこれでおしまい。


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