後悔してるのに学んでないこと

今思い浮かぶ後悔していることは3つ
どれもおじいちゃんおばあちゃんが亡くなる前に、最後の思い出を作れたチャンスを逃したこと。

大学3年3月末
兵庫に住んでるおじいちゃん(母方)は入退院を繰り返していて、そろそろ体力が…という話がでてきた。
私たちは埼玉に住んでいて、兵庫の山奥の病院に日帰りではとても行けない。
母親は”お見舞いに行ってくる”と急遽仕事の休みをとることに。
「私もついていきたい!」と話していたが、”就活が本格的に始まっていたこと””交通費もかかること””そんなすぐに亡くならないだろう”、ゴールデンウィークに就活の良い報告とともに行った方がいいよ、という話になりお留守番に….
結局そこから約1週間後おじいちゃんは亡くなった。
すごく悲しくて、お葬式に向かうために2社ほど面接を断った。
人生を決める面接よりおじいちゃんとのお別れを選んだけど、それができるならお見舞いに行く時だって断れたんだよな。

26歳の時
兵庫でいとこの結婚式に参加した。
その式にはおばあちゃん(母方)も参加することに。
高齢のおばあちゃんは1人では長距離移動が難しいということで、この機会に埼玉に一緒に連れていくことに。
おばあちゃんの1週間小旅行企画&姉の子供(おばあちゃんにとっての曾孫)に会わせよう!企画だ。
1週間のうちに、本当は1日お休みをとっておばあちゃんと東京観光にいくはずだったのに、仕事が忙しく休みづらい状況でお休みをとることを諦めた。
その年の年末は、おばあちゃん家で過ごせたけど、次の年のお盆前におばあちゃんは亡くなった。
年末年始•お盆と毎年帰省してはいたけど、おばあちゃんの最後の遠出旅行の思い出を一緒に過ごせなかった。

27歳の時
兵庫に住んでいるおばあちゃん(父方)と埼玉で同居することに。
おじいちゃんは早くに亡くなって、そのあと1人で過ごしてきたおばあちゃん。
住み慣れた家を離れるのを嫌がっていたが、さすがに1人ではそろそろ難しいとなり、我が家にくることに。
ちょうど同時期、私は結婚が決まり実家を出て大阪に住むことになった。
私の部屋をおばあちゃんが使えるね!年末年始は実家に帰るね!なんて話していた。
結婚への準備も始まり東京で顔合わせを行うことに。
この時、実家に彼を連れ帰っておばあちゃんに紹介したようと思ったけれど、その日のうちに大阪に帰るということで、諦めることに。
その数週間後におばあちゃんは脳梗塞で寝たきりになり、お見舞いに行ったけれど私のことを理解してるかどうかもわからない状態だった。
私の結婚を喜んでくれたおばあちゃん、そして祖父母として最後の1人だったおばあちゃん。
せめてそのおばあちゃんだけでも彼に会ってほしいと思っていたのに叶わなかった。

いま夫が転勤があるかもしれない、となっている。
私も仕事があるし、当たり前のように別居婚を考えていたけど…
すぐまた会えると当たり前に思っていて会えなくなることはあるだろうか。
そんな不幸が起こることは年齢的に滅多にないと思うけれど、あの時ついて行ってもっと一緒に過ごせば良かった、と思うこともあり得るのだろうか。
私にとって仕事は人生の一部でしかないし、生きるための手段でしかない。
その仕事のために、夫と離れて別居婚でいいのだろうか。
子供がいたら違ったかもしれない。
夫婦2人、私は夫のことが大好きだ。
ついていきたい気持ちはあるけれど仕事を捨てる勇気はない、決められない。

ふとおじいちゃんおばあちゃんのことを思い出す。
私は後悔から何も学んでないなぁ

#boyaki
#エッセイ
#後悔

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