不必要な自己肯定感と、必要な心のゆるさ
1.自己肯定感って何?
自己肯定感ってありますか?
自己肯定感って必要ですか?
自己肯定感ってなんですか?
最近よく耳にする言葉ですが、実はとても曖昧でちゃんと理解して使っている方は少ないかもしれませんね。
考え方の問題ですが
例えば、英語で自己肯定感を表現する言葉はいくつかあります。
自己肯定感の英語での表現
=self-esteem
・自分自身の「相対的な価値」についての主観的な感覚です。
自分を前向きに高く評価し、自分を好きでいられるかという感覚です。
相対的評価のため、他者との比較になります。なので、劣る時も負ける時もあります。少し不安定ですね。
=self-respect
・自分自身の「絶対的な価値」についての主観的な感覚です。
どんな自分でも、「それが自分」だからと「ありのままを受け入れて尊重すること」です。絶対評価なので他者との比較がなく、安定して自分を認めることができます。
=self-worth
・自分自身の価値に重きを置き、尊重することです。
「自分が他者より優れている」と認識しており、自分には価値があり、愛されるべき存在と認識することです。よく聞く言葉では「自尊心」にあたります。
=self-confidence
・総合的な自分についての評価ではなく、具体的な分野での自信と能力の感覚です。
特定の競技や、分野に特化した感覚評価のことを指します。
=self-affirmation
自信や自尊心を高めるために、自分の価値を確認する「行為」です。
心理学や自己啓発で使われる言葉って、賢そうですが何を言っているのかよく分からないですね。
感覚を言語化すると、それぞれの感覚にズレがあるので難しいのです。
分かっていなくても、使っていると賢そうにみられるので使っている人も多ようです。
「私ぃ〜自己肯定感が低くてぇ〜ダメなんですぅ〜」
とか言っている人は都合よく耳障りのいい「言い訳」に使っているだけで
実はそうでもなかったり、そもそも理解していません。
そういう方に、「自己肯定感」て何?とか聞かないでください。
不毛な言い訳討論が始まって気まずくなるだけです。
こういう曖昧な表現は自分なりの解釈を持って
自分なりに心に留めておくだけで十分なのです。
2.朔丸の自己肯定感の解釈
「自己肯定感」とは、「自分を許すこと」だと思っています。
「自己受容」という概念がありますが、そこに尽きるような気がします。
自分の長所や短所、身体的特徴、見た目、性格、価値観、感情、経験
置かれている状況など、自分という人間を丸ごと受け入れることを指します。
自己受容self-acceptance
・失敗してもOK!
・続かなかったけどOK!
・寝癖のまま出勤したけどOK!
・仕事すぐ辞めちゃったけどOK!
・よくできたね!OK!
・よく続けられたね!OK!
・イケメンじゃ無いけどOK!
自分を受け入れて、それでもいいんだよと
心をゆる〜くして、自分を許すことです。
良いことも悪いこともあるじゃないか!
続けられることも、続けられないこともあるじゃないか!
人なんて、誰でもそうさ!
自分を責めないで、次に行こうよ!
私は私、ただそれだけ!
I am I.私以外私じゃないの!
私がここにいる。
価値はそれだけでいいの
2-1自己受容することで何が変わる?
自分を許すことができると、他人も許すことができるようになります。
・心が穏やかになる
・自分や周囲をきちんと見極められるようになる
・他人に優しく接することができる
・主体性や自発性がうまれ、自分に自信がつく
・周りのミスをカバーできるようになる
・自分のミスやエラーをフォローしてもらえる
・チャレンジ精神が生まれる
・自主性・自発性が生まれる
・出来る事と出来ない事が明確になる
・やりたい事と、やりたく無いことが明確になる
これだけで、ちゃんと自分と向き合って、他人とも正面から向き合う事ができそうですね
2-2自己受容できない原因
・他人の目を気にしている
・社会や周囲の言動や流行に同調しようとしている
・見栄を張っている
・自分のペースを周りに合わせすぎている
自分軸ではなく他人軸で自分を見ている可能性があります
あなたはあなた、誰かでなくあなた
自分の一番近くにいる自分を
自分が期待して、自分が褒めて許し励ますのです
2-3どうやったら自己受容できる?
それは
魔法の言葉を使うのです
全ての言葉をポジティブに言い換えること!
続けられなかったけど、次の新しい事を楽しもう!
失敗したけど、いい勉強ななったね!
怒られたけど、注意してくれて助かった!
認められなかったけど、相性が悪いだけ!
努力し続ける限り、チャンスは無限にやってきます
そして決定的な魔法の言葉
それは
「ありがとう」
自分にも他人にも「ありがとう」
いつも「ありがとう」
失敗したけど「ありがとう」
隣にいてくれて「ありがとう」
試験に落ちたけど「ありがとう」
叱ってくれて「ありがとう」
今日も「ありがとう」
明日も「ありがとう」
自分くらいは自分に優しくなりましょう
自己肯定感はそれだけで大丈夫です
3.不必要な自己肯定感と、必要な心のゆるさ
高すぎる自己肯定感は
自分にも厳しく、他人にも厳しい
自分も許さない、他人も許さない
自分が正しい、他人は正しくない
自己陶酔(ナルシスト)
利己主義(エゴイスト)になりがちです
どんな自分もそれだけで価値があるの
I am I.私以外私じゃないの!
私がここにいる
価値はそれだけでいいの
私もあなたも許せる私
それだけで十分です
不必要に自己肯定感を上げる必要はありません
自分も他人も許す強さが大切なのです
失敗したのは、挑戦した証
認められなかったのは、相性とタイミングがズレていただけ
続けられなかったことは、新しいチャレンジをするためのチャンス!
前に進むあなたしか、失敗はしないし、つまづいて心を痛める経験もできません。全てがいつか必要な経験だったと思えます。必ず。
どんどん行動して、経験値を上げていきましょう!
圧倒的行動力に勝るものはありません。
何かを成し遂げたい時
何かに挑戦したい時
必要なのは
「自己肯定感」ではなく
「自己効力感」だったりします
次回は、「自己効力感」について朔丸の解釈をお届けいたします
Please wait for the next series….