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其の『質』『何故に写真を撮る』
1.秋の朔丸事情
10月の撮影移動距離(車)3000km と少しハードでした
納品作業とぎっくり背中の発動も相まって、更新できず_| ̄|○
カメラマンは撮影時間に比例してデスクワークの占める時間が増えていきます。撮影自体も皆さんが思っているより体力仕事です。どんなお仕事でも体が資本ですね!
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それでは、今回も引き続き連続ブログ実録
「会いに来るカメラマン:朔丸」(無糖)ができるまでを赤裸々に。
2.朔丸ができるまで・其の『質』 『何故に写真を撮る』
2013年
僕は引き続き、週末カメラマン(自主トレカメラマン)
カメラを持っていれば、誰でもカメラマンですね。
今や、スマホもカメラとして市民権を得てきているので全人類カメラマン時代ですが。当時はようやくスマホが普及してきたかなぁという感じだったので、写真に対する関心もまだまだ敷居の高いものでした。
なんで、そんな高いカメラ買ってんの?
パソコンも持ってなかったくせに?
どうせ、すぐ飽きるんでしょ〜〜
カメラを持つということに「?」な人が殆どでした。
趣味だから、本気で写真やるし!
見てろよ!
なので、写真コンテストに出しまくりました。
簡単なものは、東京カメラ部とか地元の観光協会の写真コンテストとか、海外の観光促進の写真コンテストとかいろいろ出しました。
結果、八割くらい入選していくことができて嬉しくて&楽しくて。どんどん写真にハマっていくわけです。
僕の写真の質って、そこそこイケてる?
ビギナーズラック?
ん?でも、地方の観光協会の写真コンテストって
どんな審査員が僕の写真を選んでいるのだ?
東京カメラ部って、写真の質どうなの?
僕は、入選しやすい写真を作っていないか?
自分が撮りたいものを、撮れているのか?
「写真上手だねっ」て言われるより、
「いい写真だねっ」て、小さい声でそっと言われる方が嬉しい。
いい写真てなんだ?
いい写真の、質ってなんだ?
それが画質とか画素数に起因しないことは、
すぐに判明した。
いっちょ前に、すぐにその壁にぶつかり
いっちょ前に、悩むわけです。
趣味なのに。
言い訳のできない道具を手に入れてしまったばかりに。
「お前は、そのレンズで何を見たいのだ?」
「写真コンテストに入選して、自己満足してちやほやされたかったのかい?」
否
僕は、福島の風評被害を払拭したかったんだよ。
キレイな風景も、
あたたかい人の生きる営みも、復興にもがく傍で、観光や農業に湧くフクシマを撮りたかったんだよね。
小手先の、にわか技術の写真で自己満足するのは終わりにしよう。
そんな迷いの中、一つの出会い。
2013年11月15日
写真家・竹沢うるま さんと出会う。
特に交流がある訳でもないし、影響を受けているとかではなく。
2歳しか違わないのに写真だけで生きている人間に出会えたことが、僕の人生では可能性の扉を開く小さなキッカケになりました。
勿論、うるまさんはしっかりキャリアもあって、実績もある本物の写真家です。今でも、数少ないリスペクトできる写真家さんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1730268252-7p6bNZYslORPCc3qxBXvouLK.jpg?width=1200)
うるまさんとは偶然こんなペアルックな感じでカレーを食べました。
写真家っていう生きる道もあるのか・・・
カメラマンって生き方があるのか・・・
なるほど・・・
この日を境に、写真や写真集というものを見る事にようやく興味を持つ。
その後、福島大学からのお誘いで
ドイツのルール大学で福島の今の風景を写した写真展を開催したいのだが、個展という形で引き受けてくれないかという打診をいただきました。
ん?僕が?ドイツ?
はい、やります。
費用もなかったので、データでやり取りをしながら、手探りで初個展開催となりました。現地にも行けなかったのですが、福島のありのままの美しさと震災後の風景を感じていただけて大盛況とのこでした。
写真を実際に誰かに必要とされて、見てもらえるって。
こんな感覚は初めてでした。
写真の本当の質って、
コレだな。
誰かの力になるような。
誰かの財産になるような、写真を撮ろうと。
自分の一つの写真の道が見えたような。
![](https://assets.st-note.com/img/1730269397-P5NSbZpXC3tOcwkGMeahivDf.jpg?width=1200)
そんな2013・秋。
僕の『質』の一つが産まれた季節。
時代に流されない、嘘の無い写真の質。
写道家への道はまだまだまだ遠い
写真:朔丸
Please wait for the next series….