感覚統合 触覚防衛編
今回は感覚統合の触覚に特化した内容をやっていきます。触られるのがイヤ、決まった素材の服しか着ない、服のタグがイヤなどの触覚の過敏があるお子さんがいます。感覚統合では、触覚防衛と言います。
他にも感覚統合について書いていますので見てください。
私が支援しているお子さんの中で、親子で触れ合う遊びが嫌でお母さんから離れてしまう子がいました。他にも、砂遊びが嫌だったり、砂浜を歩きたくないなどの保護者から悩みが出ています。
本書では『触覚防衛を持つ子はこの抑制が不十分であるため、子供を不快にして、過度に動き回ってしまう。また、学校では皮膚や衣服からの不快感を減少させるために動きまわってしまい、学習への集中も非常に難しくなる』と書かれています。
触角防衛によって、他の子はそれが理解できないため、一緒に遊ぶことが難しいことがあります。鬼ごっこをするにしてもタッチすることができない、触られる恐怖感があるからです。特に、不意に触られることに対して苦痛を感じてしまいます。
顔や口の周囲が特に防衛的であり、歯科治療を受けるときに大きな問題となりますし、洗顔のときにも保護者の方が苦労をします。ある程度の逃避反応は3歳までなら普通ですが、年長になっても顔を吹きたがらないようであれば、防衛的な方向にバランスが崩れている可能性があります。
触角防衛をするお子さんには、圧覚を使って不快な感覚を和らげることができます。また、快いと感じる触刺激を多く探し求めることがあります。快反応を引き出す触角入力は、神経系を統合し、拒否的な反応を減少させます。お子さんの中には、常にぬいぐるみを持っていたり、テレビを見ながら毛布にくるまったり、厚地のカーペットの上で寝そべることが大好きな子がいます。
こちらはアメリカの作業療法士Ares博士が書いた本です。