【2020年度】桜修館中等教育学校 適性検査Ⅰの分析

 これまで、中学受験国語の入試問題を分析した記事を書いてきました。

 今回は、少し趣向を変えて、公立中高一貫校の適性検査Ⅰ(作文)について、分析をしてみたいと思います。分析するのは、自由が丘の隣駅にある桜修館中等教育学校の適性検査Ⅰです。

 桜修館中等教育学校の適性検査Ⅰは、2017年度から傾向が変わりました。それまでの絵や写真、詩などに対する考えを求めるものから、引用した文章の言葉の解釈を求めるようなものになっています。それゆえに、2017年以降の適性検査Ⅰでは、学校が示している理念や求めている生徒像がはっきりしてきていると感じています。そして、そこには一貫性があると感じられます。
 したがって、指導する側も、それまでの適性検査Ⅰの指導とは異なり、桜修館の問題から感じ取れる理念に合わせて、子供たちを育てる必要があると考えています。

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