【2023年受験】中学受験の各模試の偏差値の比較から見えるもの@男子編
こういうデータ記事を作れる人は、本当に優秀だと尊敬します。
現場仕事をしていると、生徒のデータ管理だけしかできず、こういう外部データ化の分析を行う時間までありません。ゆえに、こういったデータをまとめて公表してくださいる方の存在は、塾講師も非常に助かっております。その功績を活用させていただき、私たちの教室が持っているデータと情報をもとにして、その数値の信憑性について言及していきたいと思います。
なお、言及する学校は、自由が丘周辺から通学できる学校に限定し、偏差値もSAPIX・四谷大塚・日能研・首都圏模試にのみ言及します。
四谷大塚と日能研の分母は同レベルと考えて、主に2社の数値のズレについて、どちらを信じるべきかということについて述べていきます。
〇青稜中学校
1日午前の四谷大塚は偏差値50、日能研は偏差値53とありますが、四谷大塚の数値は若干危険だと感じます。
判定が4教科になって以降、それなりの実力者が集まっている印象です。偏差値50の中身も重要で、理社で偏差値を引っ張っている子は、かなり厳しいはずです。
2科判定でも合格できるので、2科で偏差値50を超えている子なら確率は高い気がしますが、それでも国語で引っ張っている偏差値50だと厳しいでしょう。ここ2年、2科合格者最低点が130点台になっていますが、青稜の算数で65以上を安定して取れるレベルは、それなりにレベルが高いです。
120点台であれば、どちらか一方の借金をもう一方の教科で返しやすいですが、130点台になるとリスクがつきまといます。
ゆえに、四谷大塚の偏差値50は慎重に行動するべきです。特に、青稜は1日2日の2日間で、4回の受験日程を終わらせてしまう学校です。これを偏差値50で通して受験すると、不幸な結末になりかねません。実際に、そういう話を耳にしています。ここ数年の青稜は、倍率からわかる通り、沼化が激しいです。併願パターンの組み方が難しい学校だからこそ、慎重に考えるべき学校です。
※他日程も、同様の理由で日能研を基準にお考えください。
〇日本大学中学校
1日午前の日大のA1AFの四谷大塚の偏差値47は、危険だと思います。ここも日能研の偏差値52が妥当です。日大は、ここ最近入試改革を頻繁に行っていて、去年と今年でも枠組みが違います。また、今年の合格者最低点は、昨年一昨年の高騰を受けて敬遠されたものである可能性が高いので、2023年受験の合格者最低点が、今年の合格者最低点よりも上昇する可能性は捨てきれません。そうなったとき、偏差値47という数字を過信すると厳しい結果になりかねません。日能研の偏差値52に合わせて考えるべき学校だと思います。
※他日程も、同様の理由で日能研の基準にお考えください。
〇東京都市大学附属中学校
1日午後の都市大付属のⅠ類は、逆に日能研の数値が慎重すぎる気がします。四谷大塚の偏差値55くらいからチャレンジしても、比較的問題ないと考えています。ただし、算数で偏差値を引っ張っている子に限ります。都市大付属の場合、国理社の問題はそれほど差のつく問題にはなっていないと考えています。ゆえに、争点は都市大付属の算数の難易度を突破できるかどうかです。そこをしっかりと突破できる子であれば、多少4教科の偏差値が低くても、自重する必要は無いと考えます。
※他日程も、同様に理由で四谷大塚を基準にお考えください。
四谷大塚と日能研では、だいたいの学校が同じ偏差値になっていますが、たまに偏差値がズレる学校があります。そのような学校の入試日程については、その時点で「読みづらい」「危険性」があるとお考えください。それを考慮せずに、安易に考えると痛い目を見る可能性があります。
受験において、模試は薬にも毒にもなります。その使い方が重要です。そういったご相談を常に行わせていただくのが、私たちの教室の方針です。そのような学習塾に興味がございましたら、ぜひ一度学習相談にお越しください。
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