【2023年受験】実践女子学園の受験の考え方
以前の記事で、「実践女子の合格者最低点が非公表なので…」という記事を書きましたが、実践女子学園の2022年度の合格者最低点を知ることができたので、それについて記事にさせていただきます。
さて、その合格者最低点はと言いますと、
第1回:146点
第2回:147点
第3回:138点
第4回:133点
第5回:140点
第6回:131点
になります。実受験者数も、実質倍率も、過去3年で劇的に上がっています。
合格者最低点、実質倍率を見ると、いよいよ厳しい学校になってきた印象は否めません。
とはいえ、実践女子の入試問題は難しくないので、70%程度を得点するのは、それほど厳しい話ではありません。私たちの教室では、抑え候補として実践女子の過去問を夏休み中に取り組んでもらうことがあります。その年度の過去問は9月下旬に発売するので、前年度の過去問を購入してもらってです。基本的には夏休みの段階で実践女子の過去問は8割程度を得点できるようになっています。ゆえに、これくらいの合格者最低点でも、それほど不安はありません。
その意味で、実践女子に関しては「ちゃんと準備すれば合格する学校」という印象です。これから入試日程が変わったり、入試問題の難易度が高くなれば別ですが、まだ今年は大丈夫なのではないかと考えています。
さて、そんな実践女子の受験について分析してみます。
1.抑え校にする場合は、販売と同時に8割を超えること
実践女子を抑え校にしたい場合は、9月下旬の過去問発売と同時に取り組んでいただきたいです。品川女子・田園調布・東京女学館・山脇学園などの四谷大塚・日能研の偏差値50程度の女子校の受験者は、余裕で8割を超えられると思います。逆に言えば、9月下旬の段階で、実践女子の8割に到達できない子は、上記の学校の合格に黄色信号が点っていると考えていいです。危機感を持ってください。
2.複数回受験には頼り過ぎない
実践女子は、5回と6回が複数回受験優遇入試になっています。しかし、過度の期待はしない方がいいです。
1回につき何点の加点があるかは、しっかりと説明会などで質問をしましょう。仮に1回から4回まで受験して厳しい結果だった子に関しては、おそらく算数の実力が実践女子の入試の難易度まで到達していない可能性があります。ゆえに、多少の加点では厳しいかもしれません。
複数回受験の優遇を頼みにして、通しで受けるような受験は、今までの塾講師人生で良い話を聞いたことがありません。それで勝つ人もいると思いますが、博打のような受験になるので、あまりお勧めしないです。特に、実践女子の5回6回の合格者最低点くらいであれば、上受験結果が厳しいものになり流れ着いた上位層の子であれば、問題無く合格するはずです。実質倍率も3~5倍程度になっていますが、これだけ倍率が厳しいと、下位からの巻き返しは難しいと思います。
下位の女子校の中には、通して受験をすれば救済してくれるらしい学校があると言われています。実際に、以前の実践女子は、そういう学校だったのかもしれません。合格者最低点を非公表にしている学校は、その可能性があります。しかし、実践女子は、すでにそのような学校ではなくなっていると考えた方がいいです。
私たちの教室では、丁寧に進路指導をすることを心がけています。
中学受験で大切になのは、心のゆとりです。受験が近づけば近づくほど、ストレスは大きくなります。その時に、少しでも前向きが中学受験になるようにサポートさせていただきます。
興味がありましたら、ぜひ学習相談にお越しください。