5年生の時から合判模試の受験を勧める理由
私たちの教室では、首都圏模試センターの合判模試を学習効果測定に活用しております。
厳密に言うと、合判模試から始めています。合判模試で偏差値50を超えられるようになれば、四谷大塚・日能研の模試の受験を始め、四谷大塚・日能研の偏差値50を超えられるようになれば、SAPIXの模試に進むという形で段階を踏んでおります。
合判模試と四谷大塚・日能研の偏差値は±15程度の関係にあり、四谷大塚・日能研の偏差値は、±10程度の関係にあると考えております。ゆえに、各模試で平均に達したときはステップアップをさせ、基本的には2つ以上の母集団、実力層の中で実力理解の客観性を高めるようにしています。
以前にも、そのような記事を書きました。
さて、そんな合判模試ですが、個人的には5年生の頃から受験した方が良いと考えています。ここからは、その理由をまとめていきます。
1.学校会場で受験ができる
5年生までの模試の多くは、学習塾の教室会場で行われていると思います。その中で、合判模試は数少ない学校会場で受験する模試です。少しでも早い段階から受験に近い雰囲気を経験するのには最適です。
2.おさえ校に足を運ぶ機会になる
早い段階での学校見学は、基本的に第一志望にしようと考える学校を回ると思います。その中で、おさえ校を探すのは後回しになってしまう可能性が高いです。そのため、積極的には足を運ばないであろう学校を、模試のついでに見に行くというのが効率良いと考えます。
3.転塾判断の目安にする
5年生になると転塾するかどうかを考え始める時期になると思います。その時に、お通いの学習塾の模試の成績だけで転塾を判断するのは危険だと考えます。
たとえば、SAPIXの模試ではなかなか振るわないといっても、SAPIXの偏差値40以上をキープできている場合、あまり転塾はお勧めしません。そのとき、合判模試を受験することで、「基礎が整っているか」を判断することができます。もし、合判模試で偏差値60を超える実力があれば、基礎に問題は無いので応用力を高めるためにも、高難度のカリキュラムについていくべきです。しかし、偏差値55を下回る場合は、基礎が不安定な可能性があるので、高難度のカリキュラムで消化不良を起こしている危険性があります。その場合は、基礎を固めることができる学習塾に転塾した方が良いかもしれません。
いずれにせよ、転塾を考える際には、2社以上の模試で実力を測っておくことが、冷静さを保つためには大切です。そのときに、合判模試は大いに役立ってくれます。
転塾判断をする際、情報が不確かなあまり、間違った転塾をしてしまうケースもあります。
中学受験は、一概には考えられないほど、複雑な階層が存在します。その全てに万能に対応できる学習塾は、あまり存在しないと考えます。ゆえに、その子の成長段階とと学習塾のカリキュラムの難易度がミスマッチになってしまうと可能性を失わせてしまう危険性があるものです。
そういったことで、お悩みのある方は、ぜひ一度学習相談をご利用ください。転塾を前提にはせずに、お話をうかがっております。
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