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ホンモノに直に触れる大切さ(格闘技を始めるかもしれない息子に伝えたいこと10)

 「百聞は一見に如かず」ということわざがある。「何度も聞くより、一度直に自分の目で見るほうがよくわかる」という意味だが、更に「百見は一触に如かず」だ。「何度も見るより、一度直に自分の手で触れるほうがよくわかる」。
 特に格闘技では、早い段階でホンモノに直に触れて、「どういうものか」を知っておくべきだ。

菊野さんのパーソナルトレーニング

 格闘技、僕が明確にホンモノに触れたのは、2015年5月2日、元UFC選手で今は巌流島選手、敬天愛人主催者兼選手で格闘家で武道家でもある菊野さんのパーソナルトレーニングを初めて受けた時だ。

MMA世界最高峰の舞台で闘っている最中の菊野さんに直い触れられたのは素晴らしい経験だった。
 菊野さんは、首、肩、腕、手どこも鍛え上げられ太く説得力がある体だった。一目見て「強い」が伝わってきた。
 当時、菊野さんは強くなるため、沖縄拳法空手を習い始められた頃で、パーソナルトレーニングの内容は前半は沖縄拳法空手の練習がメイン、後半がスパーリングだった。
 沖縄拳法空手の練習方法の1つ対練では、手と手で触れあって押したり引いたりして技術を磨きつつ、体を鍛える。菊野さんのゴツゴツした手から伝わってくる圧力にびっくりさせられた。
 後半はスパーリング、対峙した瞬間に感じた今まで感じたことのないプレッシャー。組まれた時の「何も出来ない」と瞬時に思わせられる力強さ。すぐにばてて肩で息をしている僕の前で、菊野さんは汗を少しかいているだけ、段違いのスタミナ。
 元プロ格闘家など強い人とのスパーリングは、それなりに経験してきたつもりだったが、全く異質だった。
 相手はお客様、スパーリングとはいえ、怪我させないように菊野さんは細心の注意を払い、手加減してくれていた。それでも、現役のUFC選手は、こんなに凄いのか!!ホンモノだ!!モニター越しに見るのと直に肌で感じる差に感動した。
 この時は、ボクシングルールだったけど、後々のパーソナルトレーニングでは、蹴り有りのスパーリングになり、前蹴り、三日月蹴り、突きを寸止めだけどボコボコ入れられて、さらに凄さを知る。
 ホンモノに直に触れると、体の強さ、技術、戦略、まとっている空気など、「ホンモノってこういうもんなんだな」と感覚的に理解する。理解すると練習に取り組む姿勢が変わる。厳しくなるというよりは、ホンモノはここまでやるであろうラインを意識するようになる。菊野さんというホンモノに直に触れたことで、練習に取り組む姿勢が変わったし、人生に取り組む姿勢も少し変わった。
 その後、菊野さんの影響で沖縄拳法空手を習い始め、巌流島のトライアウトに参加する。ホンモノに直に触れることは大切だ。

 初めてパーソナルトレーニングを受けて以降も、パーソナルトレーニング、菊野さんが主催されている手合わせ稽古会などでスパーリングさせて貰う機会があるけど、その度にドンドン差が広がっていくのを感じる。プロと一般人を比べること自体が間違っているし失礼だけど、それを差し引いても差が広がっていってる。
 強さという点以外でも、敬天愛人という武術大会を主催したり、手合わせ稽古会という団体の垣根を越えてスパーリングをする活動をしたり、人生に対しても積極的に動かれている。
 ホンモノとは、そういうことだ。

 息子ができて格闘技に触れる時間が短くなっているけど、息子には格闘技を頑張っている父の姿を見せたいし、ホンモノに直に触れる機会も作ってやりたい。

 最後にホンモノの菊野さんと一緒に練習できる機会があったので紹介。
 菊野さんが明後日の4月27日(土)9:00から江戸川橋体育館柔道場にて沖縄拳法空手体験会を開催されるので、興味持たれた方は参加してみて下さい。

息子日記「因果関係」

 息子、簡単な原因と結果の関係を理解し始めた。ボタンを押す~音が鳴って光る、紐を引っ張る~電気がつく、何度も繰り返す姿がかわいい。
 今、1番好きな遊びはティッシュを引き裂く遊びで1回で半分は引き裂く。そこら中に引き裂かれたティッシュが散乱している。

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