サウナの梅湯の強めの電気風呂で疲労回復(格闘技を始めるかもしれない息子に伝えたいこと41)
昨晩、「サウナの梅湯」にボクシングの練習疲れを回復しに行った。
僕はサンドバッグを叩くのが好きで、ジムに行くと「どう動いたら強く叩けるか?」試行錯誤しながら1時間くらいサンドバッグを叩く。サンドバッグを叩くと、パンチの衝撃を受けるこぶし、前腕、背中に疲労がたまる。
昨日は疲労で歩くのもおっくうだったので、「これは堪らん」と会社帰りに「サウナの梅湯」に寄った。
サウナの梅湯
「サウナの梅湯」は京阪七条駅から徒歩10分ほど五條楽園にある明治時代から続く老舗銭湯だ。2015年に廃業の危機にひんしていたところを銭湯活動家の湊三次郎さん(当時、24歳!!)が受け継ぎ、2019年7月現在は人気の銭湯になっている。
周辺にはカルタを作っていた時代の任天堂本社ビル(現在は使われていない)、任天堂と同じ人が創業した建築建材問屋「灰孝」や、旧赤線地帯のなごりの遊郭建築やカフェー建築があり、ディープな場所にある。最近は、遊郭建築やカフェー建築を再生した宿泊施設や観光客向けのバーができ始めており、変わり行く京都を見られるので観光にもうってつけだ。
しかし、僕は近くに住んでいながらその佇まいと活発な活動からくる華やかさ眩しさやが眩しすぎて敬遠し、行ったことが無かった。
一度行った後の今は、もっと早くに行っておけば良かったと後悔している。
強めに設定された電気風呂を求めて
僕は、サンドバッグの叩き疲れには、電気風呂と水風呂の交互浴が効くと思っている。電気風呂で疲労がたまっている部分を重点的に刺激し、筋肉をほぐし血管を拡張させる。その後、水風呂で冷やして血管を収縮させる。
電気風呂と水風呂に交互に入浴することで、血管の拡張と収縮を強制的に繰り返させ血行を促進させる。
血行が促進すれば、疲労回復も促進するはず。UFC選手がしているアイスバスと同じ理屈だ。
「今晩は、どこの電気風呂に入ろうか」とネットで調べていると、「サウナの梅湯」の電気風呂は強めに設定されており、水風呂も広くて深いという情報に出会った。電気風呂と水風呂の交互浴にうってつけの銭湯だと思った。敬遠していたけど、思い切って行ってみることにした。
会社帰り、夜になり鴨川からの風が涼しく気持ちいい中、京阪七条駅から足早に強めに設定された電気風呂を求めて足早に「サウナの梅湯」に向かった。
いざサウナの梅湯
京阪七条駅から西へ、綺麗な風景を見ながら七条大橋を渡り、お洒落なクラフトビールカフェでクラフトビールを楽しむ観光客を横目に見ながら歩いていると高瀬川にぶつかる。
高瀬川にぶつかったら右折して北へ、途中すれ違うのは外国人観光客ばかり、いろいろな人種の人が見られておもしろい。
そうこうして、京阪七条駅から15分ほど歩くと「サウナの梅湯」に着いた。夕方の薄暗い中、こうこうと光るネオン、お祭り感をかもし出している提灯、夜風に軽くはためくのれん・・・存在感がある。入浴客以外の通りすがりの人も足を止めて写真を撮ったりしていた。
一刻も早く、強めの設定の電気風呂に入りたいので外観の観察もそこそこに入店。番台じゃなくフロントのお兄さんに貸しタオルと石鹸の購入をお願いする。すると、浴室にシャンプーとボディソープが備え付けてあると教えてもらった、ありがたい。ネットで質が良いと書かれていた梅湯オリジナルタオルを合わせて購入し890円(入浴料430円、貸しタオル30円、梅湯オリジナルタオル430円)を払って、いざサウナの梅湯。
チャチャチャッと服を脱いで趣のある柳行李(やなぎごうり)に入れて入浴。備え付けのシャンプーとボディソープで急いで体を洗って、先ずは普通のお風呂へ。
少し熱めで、疲労がたまっているせいかただひたすらに気持ちいい。
壁に貼られている「梅湯新聞」(従業員が書いている)を読みながら、じっくり楽しんだ。記事の中に東京の高田馬場にあるゲームセンター「ミカド」に遊びに行った話があって、ゲーマーで「ミカド」に何回も行ったことのある僕にとっては興味深かった。
ようやく目的の強めに設定された電気風呂へ
十分に体が温まったので、ようやく目的の強めに設定された電気風呂へ。
電気風呂は、隔離されているように浴室の片隅にあった。目印の電灯に二つ並んで描かれたおなじみのカミナリマークが、周りのノスタルジックな光景に比べて少しだけ浮いて存在感を放っていた。
ドゥッドゥッドゥッドゥッドゥッ
と電流が僕のこぶし、前腕、背中を無理やり動かす。EMSトレーニングを強くした感じだ。
最初は思ったより大したことないなと思っていたが・・・
ドゥーッ!!ドゥッドゥッドゥッドゥッ ドゥーッ!!ドゥッドゥッドゥッドゥッ ドゥーッ!!ドゥッドゥッドゥッドゥッ・・・
電流が流れるリズムが変わると、その強さに感動した。指、手首が変な形に曲がり、背中は大きく揺れる。強い刺激が内臓にまで伝わってくる、少し苦しくそして気持ちいい。
「もう耐えられない」となったところで水風呂へ。水風呂は地下水の温度そのままらしく、気持ちいい冷たさでそこまで冷たくはないが、浴槽が広く深いため十分に体を冷やしてくれる。
胸の奥まで冷えてきたのを感じたら、また電気風呂へ。
電気風呂と水風呂を3往復したら、さすがに疲れてきたので上がった。
強めに設定された電気風呂に入る目的を完遂した。
湯上りから帰路へ
脱衣所の壁に貼られたショコタンのポスターに見守られながらササッと着替えた。
おじさんと小学生2人組がテレビに映った阪神戦を見ながら談笑してるのがコミュニティ感をかもし出してて面白かった。
入るときには気付かなかったけど、ロビーには「刃牙道」が全巻揃っていた。素晴らしいチョイスだ。
定番のコーヒー牛乳を飲んで、帰路へ。
帰り際、女性の番台さん(番台はないけど)がわざわざ奥から出てきて「ありがとうございました」と言ってくれた。ホスピタリティが素晴らしい。
体も心も気持ち良くなれた。
また、来ようと思ったし、まだまだ先の話だけど、息子とも来てみたいとも思った。