タックル対策にボディジャブのススメ(格闘技を始めるかもしれない息子に伝えたいこと43)
8月25日(日)9:30から東京の中央区総合スポーツセンターで菊野さんが主催される敬天愛人手合わせ稽古会に参加予定。
前半は打撃だけの顔面寸止めライトスパー、後半は組み投げ寝技がプラスされる。
普段、ボクシングと沖縄拳法空手の自主練(型中心)のみしているので、不足しているキックと組み、瞬間的な寝技の対策を数ヶ月前からパーソナルトレーニングで教えてもらっている。
始めた頃に比べるとマススパーで、組みつかれ抱き絞められ「クチャッ!!」と潰れる回数が大きく減った。ちなみに「クチャッ!!」されると心もスタミナも根こそぎ奪われる。組み未経験者なら2回「クチャッ!!」されるだけで真っ白な灰になるハズだ。
「クチャッ!!」される回数が減ったのは、組まれる回数が減ったからだ。その要因の一つは、牽制ににボディジャブを打てるようになったからだ。
牽制にボディジャブを打つ効果
牽制にボディジャブを混ぜると、「点」ではなく上下に広がりのある「面」でプレッシャーを与えられる。
牽制が顔を狙ったパンチのみの「点」のプレッシャーだと、がら空きの胴体がタックルの格好の的になる。しかし、牽制にボディジャブを混ぜた上下に広がりのある「面」のプレッシャーだと、タックルに入られにくくなる。
また、前に沈み込みながら打つボディジャブは立ったまま打つジャブよりリーチが長いため、間合いが離れタックルの初動が見えやすくなる。
どこを狙うか?
お腹でも胸でも脇でも、どこでもいい。ガードが空いている場所に射し込む。個人的には、相手の前手の下の脇腹を狙うのが効果的だった。
打った後はすぐに動く
打った後は片足タックルを防ぐため、前足を掴まれないようにすぐ前足から下がる。真っ直ぐに下がった後は、すぐ横に動き角度を作る。
「ボディジャブで牽制~すぐに動く」を繰り返すと自然とタックルされにくいステップになる。
有効なコンビネーション
前回のnoteで書いた捨てジャブから打つと有効だ。
「捨てジャブ~ボディジャブ」は、とても当てやすい。
単発で組み合わせる場合
ボディジャブに見せかけて前に沈みながらオーバーハンドを組み合わせると、ボディジャブと見分けがつきにくいため当たりやすい。
ただし、顔面がら空きで突っ込む形になるため、カウンターに注意が必要。
実際にボディジャブを使うと
実際にボディジャブを使うと、使う前よりも明らかにタックルに入られる回数が減った。後で、トレーナーに聞くと、牽制にボディジャブが加わりパンチが上下に散り「面」でプレッシャーかけられるのでタックルに入るタイミングが少なくなったと言われた。
しかし、いい点があれば悪い点もある。動きが上下に大きく肺が揺れるため、スタミナの消費が激しい。また、疲れていると打った後の動きが遅くなり、踏み込んだ前足を掴まれ片足タックルされる。
スタミナを付けるのが一番だが、使いすぎ動きすぎに注意し、疲れてるときに無闇に打たないなど工夫して取り入れるべきだ。
ボディジャブはメイウェザーが名手なので動画でチャックしてみるとよい。