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信州&飛騨 秋の乗り放題パス 鉄道&バス旅行記
10/14鉄道の日に合わせて発売される「秋の乗り放題パス」を使い、
秋の信州と飛騨を旅してきた。その旅の模様を綴っていきたい。
「秋の乗り放題パス」は、鉄道の日前後2週間の期間(2024年は10/5~20)で連続する3日間、JR全線の普通列車を乗り降りできるきっぷで、青春18きっぷの秋バージョンとも言えるきっぷである。
今回の旅は、娘の上高地を訪ねたい!を叶えることをメインに、松本、諏訪、上高地、高山を訪ねるという行程で、大学生の娘と2人で土日の1泊2日で旅をしてきた。
私はこの旅の前日の金曜、京都,兵庫方面への鉄道撮影で「秋の乗り放題パス」を使用、「秋の乗り放題パス」の有効期間3日間をフル活用。
(前日の鉄道撮影行は「京都兵庫 国鉄型電車&気動車 鉄道撮影記」をご覧ください!)
娘は「秋の乗り放題パス」を土日2日間のみの利用となったが、元は取れて、パスを十分活用できる旅となった。では、旅の模様を綴って行こう!
【1日目】松本,諏訪観光
まずは、滋賀県の自宅の最寄り駅から朝二番の電車で出発。
米原6:56着、7:07発特別快速浜松行きに乗り換える。ここからJR東海の路線となり、列車は313系8両編成。
車内は進行方向に向いた2人掛けクロスシートの仕様で、朝の伊吹山麓の風景を眺めながら名古屋へ。
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名古屋8:12着、8:20発中央本線中津川行きに乗り換える。新型車両315系8両で、車内は窓を背に向けて横並びのロングシートの仕様なのだが、最高速度130km/hの走行性能を有しており、スピードは速い。
多治見あたりから車内は空席が多くなり、車窓は里山的風景になり、ローカル線的な雰囲気が出てくる。
美乃坂本の駅裏ではリニア岐阜県駅の工事が行われている様子が見られた。
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中津川9:45着、10:00発松本行きに乗り換える。車両はJR東日本の211系3両編成。塩尻まではJR東海なのだが塩尻~松本はJR東日本に乗り入れるため、JR東海の車両だけでなくJR東日本の車両も使われることがあるのだ。
JR東海車がクロスシート仕様で2両なのに対し、JR東日本車がロングシート仕様で3両という違いがある。
JR東日本車のロングシートは今回のような中津川~松本の長旅に向いていないが、編成長がJR東海車の1.5倍あり、ゆったり過ごせるのでよしとするか。
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この先中央本線は中山道沿いに山深い中を進んでいく。
沿線には、昔のままの街並みを残す宿場町が多くあり、これら宿場町が、海外からの旅行者にも注目されているとのことで、この電車にも結構多くの海外からの旅行者が乗っていた。
中津川を出るとすぐ山深い中を行く、上松の手前で寝覚ノ床の風景を見、宿場町の駅では海外の方の乗り降りがあり、木曽路をゆっくり進んでいく。
塩尻11:51着。ここで諏訪方面から来る松本行き電車に抜かれるので、そちらに乗り換える。
塩尻11:57発、車両は先ほどと同じ211系3両編成。松本には12:14着。
松本駅では列車が到着すると、自動放送ではあるが、ホームに「まつもと~、まつもと~」と駅名を連呼する放送がかかり、はるばる松本まで来たんだ!と実感してホームに降りた。
娘も、この放送雰囲気あっていいね! と言っていた。
国鉄時代やJRになって間もない頃の主要駅では列車がホームに到着すると、
列車が完全に停車する前から肉声で駅名を連呼する放送をしていたもので、
それを彷彿させて、旅情があって Very good!!
ちょうど昼時なので、1番線ホームの立ち食いそば屋"榑木川"で昼食とする。
「かき揚げそば」を頂く、八割そばに濃いつゆがマッチし、美味しい!
信州そばのご当地とあって、クオリティが高く、満足な昼食となった。
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さて松本駅を降り、松本城を訪ねる。
実は2年前のゴールデンウイークにも家族旅行で松本城を訪ねている。
その時の城内の見学は2時間以上待ちであったため、城内には入らず、堀の外側から天守閣の外観を眺めただけだった。
今回は是非城内部の見学をしようと思う!
また2年前の松本城訪問では、駅から城までの道中、四柱神社という神社を訪ねている。
願いごとをむすんでくださる神様ということで、2年前の訪問時、娘は願いごとをし、その願いが叶ったので、今回御礼参りをしたいという。2年前と同様、今回も四柱神社にお参りしてから、松本城を訪ねることにする。
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四柱神社は街中の小さな神社であるが、今回も参拝者が絶えず、観光名所となっている模様。御礼参りをして松本城へ。
今回も城見学は約1時間待ちとのことであるが、前回より待ち時間が少ないので、列に並ぶ。海外からの旅行者も多い。
実際には1時間まで待たずに済み、昔から残る天守閣内部に入る。
年季が入った柱と梁に床、急な階段と、歴史が感じられる内部であった。
天守閣の窓からは四方に信州の山並みを見ることができた。
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城見学の後は、天守閣を外から眺める。黒が主体で落ち着いた感じだ。
松本駅に戻り、15:16発の電車で下諏訪へ。211系3両編成。下諏訪には15:47着。
下諏訪では駅から徒歩10分ほどの諏訪大社秋宮をお参りする。
拝殿の左右に一之御柱、二之御柱と2本の御柱が立っている。
後方にも2本の御柱があり、神社の敷地の四方に4本の御柱があるとのこと。
寅と申の年に行われる御柱祭りで、新しい御柱に立て直されるとのことだ。
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下諏訪からは16:34発の電車で本日の宿泊地の上諏訪へ。
上諏訪には16:39着。駅からすぐにある洋館造りの温泉「片倉館」へ。
かつては製糸産業財閥の福利厚生施設だったそうだ。
浴場は深さがあり玉砂利敷きになっていた。
温泉で暖まった後は、2階の休憩室でしばし休憩。
洋館造りの温泉を堪能した。
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温泉の後は、居酒屋で夕食をとって本日の宿へと考え、雨の中居酒屋を5軒ほど覗いてみる。しかしながら、あいにく、どの店も予約で埋まっている、と断られてしまった。
そんなわけで、駅前のスーパーツルヤで夕食の品を買い込み、宿に向かうことにした。
オリジナル商品や地元の品が充実しており、買い物自体が楽しめた。自宅の土産として、リンゴと信州のきのこを使った炊き込みご飯の素を購入。
諏訪湖畔を歩き本日の宿へ。
結果的に夕食を安く、部屋でゆっくり楽しむことができた。
信州そばのどん兵衛が、太い蕎麦に濃いつゆで、美味しかった!
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お酒は地ビールの諏訪浪漫、霧ヶ峰ハイボール、地酒の真澄を頂き、どれも美味しく、飲んでいるうちに酔いが回って眠くなって、寝てしまっていた!
【2日目】諏訪,上高地,高山観光
宿の温泉で朝風呂に浸かる。温泉を感じさせる熱い湯が気持ちいい。
日が昇ってきて窓の外に諏訪湖が見えてくる。前夜の雨は上がっている。
朝一、立石公園からの諏訪湖の眺めを堪能したいと思う。
立石公園までは急坂を登らなければ到達できないと聞いており、
上諏訪駅近くのカーシェアリングを利用し、立石公園を訪ねることにする。
車を借り眺望の素晴らしさで知られる立石公園へ。
昨夜飲んだ"真澄"の蔵元のところを曲がって山に登っていく。
天気に恵まれ、諏訪湖の眺望を堪能することができた!
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立石公園訪問だけでは勿体ないと思い、続いて下諏訪の諏訪大社春宮と木落し坂を訪ねることにする。
諏訪大社春宮で御柱を見、参拝。木落し坂へ。神聖な雰囲気に接する。
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諏訪湖沿いを走り、車を返す。カーシェアは次の予約が入っていて、2時間弱の利用だったが、諏訪を満喫できた! 電車まで少し時間があったので、駅前のツルヤで昼食を買い、土産を買い足す。
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上諏訪10:21発の松本行きで諏訪をあとにする。列車は211系3両編成。松本には11:16着。
松本駅の券売機で上高地までの切符を買い、松本11:30発アルピコ交通上高地線の電車に乗る。
電車は3000系2両のなぎさTRAIN、元京王井の頭線を走っていた車両だ。
"さようならなぎさTRAIN"のヘッドマークを付けており、引退が近いことが伺えた。車体がステンレスでラッピングもされていて古さを感じさせないが、誕生から60年近く経っていて古い車両なのである。
帰宅後調べてみると、走行している3000系はこの編成のみで、11/3に引退予定とのこと。貴重な編成に乗ることができた!
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乗客は上高地へ向かう観光客と地元の利用者と半々くらいで、席がほぼ埋まった状態で松本駅を発車。
田畑と住宅が混在する中を新島々へ向かっていく、途中、北新・松本大学前、波田で多く降りる。
新島々には12:00着。上高地行きのバスに乗り換える。
新島々駅ホームには休車中のモハ10リバイバルカラーの3000系が止まっていた。それを写真に収める。
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新島々では駅前で待っていたアルピコ交通上高地行きバスに乗り換える。新島々12:10発、深い谷沿いの道を進んでいく。
国道156号、野麦街道とも呼ばれる道である。険しい谷の風景を眺めながら、野麦峠の悲話を思い出す。
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上高地手前は道が狭くなっており、退避できる場所で対向車をやり過ごしながら進んでいく。
上高地には10分遅れの13:21着。思っていた以上に多くの観光客が訪れており、バス停には長い列が出来ている。
上高地はさすがに涼しく。葉も色づいていた。
水が薄青色に透き通る清流を見、河童橋を渡ってきて、平湯温泉行きバスを待つ列に並ぶ。
娘は来てみたかった上高地の地を踏み、景色を見、満足したようだった。
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バス待ち中に上諏訪のツルヤで調達したおにぎりと唐揚げで昼食とする。
上高地14:18発濃飛バスに乗る。安房トンネルを抜け岐阜県に入り、平湯温泉に14:40着。
平湯温泉からは14:53発(定刻では14:43発)の松本始発高山行きアルピコ交通バスに乗り換える。
山の中を行き、やがて町が開けてきて高山市街に入る。高山濃飛バスセンターに15:45着。
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高山から乗車する列車は16:39発なので、1時間弱の時間がある。
古い町並みのさんまち通りに行く。多くの観光客でにぎわっていて外国人旅行者が多い。ファミリーストアさとうにも立ち寄り、夕食を買うとともに土産を買い足す。旅先でご当地のスーパーで買い物するのが楽しい。
当初の計画では予定していなかった高山散策が出来て、満足!
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斬新なデザインの高山駅から、再び「秋の乗り放題パス」の旅の続きを。
高山16:39発の高山本線美濃太田行きに乗車。猪谷駅始発でかなりの長距離を走る普通列車である。
キハ25型の2両編成で車内はロングシートの車両であった。
クロスシート車のこともあるのだが、これは運次第で、今回は運悪くロングシート車に当たってしまった!
美濃太田まで約2時間半のロングシート車の長旅となる!
幸い車内は空いており、ゆったり過ごすことができた点ではよかった。
2駅目の久々野で特急ひだとの交換待ち停車し、17:02発。
このあたりで日が暮れて、その後は暗闇の中を行く。
飛騨川沿いに行くのだがその眺めを見ることができず、夕食を食べ、読書をして、夜の旅を堪能する。
上諏訪のツルヤで買った"笹かま"と高山のさとうで買った"炙りさんま寿司"が美味しかった!
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美濃太田には19:08着。19:31発岐阜行きに乗り換える。
乗り換え待ち時間で駅を降りコンビニに行ってみるが、駅の辺りはすっかり静まりかえっていた。
岐阜行きはキハ75型3両で、ハイパワーの高速な走り且つクロスシートの車内で快適に過ごす。
岐阜には20:03着。20:20発米原行きで米原へ。313系8両のクロスシート車である。
米原には21:09着。21:14発姫路行き223系12両で帰路に就く。美濃太田から先はクロスシートで快適な旅となった!
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以上2024年10月の私の旅の記録です!
皆様の鉄道旅行の参考になれば幸いです。
「鉄道旅行の相談に乗ります」では、このような鉄道旅行のご相談をお待ちしております! 是非ご活用いただき、皆様の旅を素敵で楽しいものにするのにお役立ていただければ幸いです。