週刊ムネアツ3

【週刊ムネアツ#3】はじめてのパブリックリレーションズ〜平成ネット史

どうも、くぼけんです。

最近、文章を書くことがストレス解消になるということにぼくは気づいたのだ。

学生時代は感性がギンギンに研ぎ澄まされていたのか、毎日ブログを更新しても枯れ果てることはなかったが、いつからか忙しさにかまけてアウトプットをサボりがちになり早10年。

2019年はムネアツ・エバンジェリストとしてしっかりと世の中にムネアツなコンテンツを伝えていかなければならないという謎の使命感も背中を押し、おかげでストレスを溜め込まずに生きていけそうである。ムネアツに感謝。

ということで、今週もぼくのストレス解消にお付き合いください。

今回のムネアツラインナップはこちら!

1.【TV】平成ネット史(仮)/NHK Eテレ
2.【BOOK】自己破壊経営 ミクシィはこうして進化する/木村弘毅
3.【MUSIC】SAITAMA / 岡崎体育
4.【WORK】マーケティングセミナー開催

1.【TV】平成ネット史(仮)/NHK Eテレ

「平成」という時代がもうすぐ終わる。

それはまさに「インターネット」が生まれて世界を変えていった歴史的な時代であり、幼少期から社会人にかけ一緒に走りながら成長してきた自分自身の歴史と重なる感覚がある。(84年生まれ、今年35歳になるおっさんです)

NHKで放送されていたこの番組を観ていると、なぜだか涙が出てきたのである。

はじめてインターネットに触れた瞬間を今でもまだ鮮明に覚えている。

正直それが何のサイトだったかは覚えていない。ただ、何かの画像が少しずつ上の方から「ジジ…ジジジジ…」という音と共に表示されていく。永遠に終わらないのではないかと思わせるその動きを固唾を飲みながら見守る家族とぼく。それがインターネットとの出会いの瞬間だ。

インターネット回線がまだISDNの時代だった頃、父親が教えてくれた。

くぼけん父「これからADSLというのが出てもっとインターネットは早くなるぞ。そしてすぐそのあとには光というのものになって、何十倍、何百倍にも早くなっていくんだ。」

今となれば、なんてマニアックなこと教えてるんだ、と思うが(笑)子供ながらに未来に可能性を感じ、興奮したのを覚えている。

人生ではじめて送ったメールは、ケータイでもGmailでもなく、ポストペットだ。(誰も知らないか)

当時(高校一年)まだブログもSNSもWordpressもYouTubeもなかったから、ホームページビルダーを買ってきて、自分の作った音楽とコラムを紹介していくサイトを作った。そこに設置した掲示板(BBSと呼ばれていた)で、読者とコミュニケーションを取っては、ライブに来てくれるお客さんを集めた。そこで出逢った人の繋がりで雑誌やラジオの取材を獲得したり、イベントに出演したりしてはそれをホームページで告知して仲間を増やしていく。

今考えてみると、これが僕にとってのはじめてのパブリックリレーションズ活動だったのかもしれない。

家族や学校という閉じられた世界だけでなく、まだ見ぬ世界中の人たちに向けた広がったコミュニケーションと発信が出来る場所。そこで出会った人たちとの良好な関係構築。成功体験というほどではないかもしれないが、ここで自分なりに試行錯誤しながら、そして何より楽しいと思える経験を得たことが、僕にとってインターネットを愛する原体験となって今に繋がっている。

今はスマホひとつでなんでも出来る時代になったけど、当時のようにうまくいかなくても工夫しながら荒削りでも辛抱強くやってみる精神は、何か新しいことを始める上では非常に重要であり、それを経験しないまま社会人になっていきなり「自分で考えろ。答えは自分で作るんだ。」と言われても戸惑うのは当たり前なんじゃないかと思うのだ。

スマートスピーカーに聞けば何でも教えてくれる時代がもう来ているし、とにかく便利になったのはいいことだ。ポスト平成においてはきっと「解き方」や「考え方」より「楽しみ方」に価値がシフトしていくのかもしれない。

圧倒的な情報の渦の中で自分自身を研ぎ澄まし、好きなことを見つけて、ムネアツな日々を過ごせるか。きっと趣味も仕事も境界線は曖昧になる。本当に自分にとって好きなもの、楽しめることは何なのか。それが重要な気がする。子どもにはそんなことを背中で伝えていきたい。

そして、もはや「テキストサイト」とか「2チャンネル」とか「iモード」とか平成ネット史を語る上で外せないキーワードが多すぎて全然書き足りないため、ここら辺の話はまた別の機会にでも語るとしよう。

ちなみに「平成ネット史(仮)展」というリアルイベントが渋谷ヒカリエでやっている。(1/14まで)

「平成ネット史」の存在は、CNET副編集長の藤井さんとランチしたときに教えてもらったので、その感謝を込めてこちらをシェアしておきたい!

それにしても、いつも1つ目が長くなるのは悪いくせだ。2つ目以降のPVが少なくなって可哀想だが、気にせず続けていこう。


2.【BOOK】自己破壊経営 ミクシィはこうして進化する/木村弘毅

モンストの生みの親としてミクシィをV字回復からの場外ホームランへ導き、2018年に代表取締役社長へと就任した木村さんによる経営者本。

いわゆるSNSのmixi世代からするとどうしてもモンストやBリーグのミクシィと言われてもこれまでピンと来ていなかったのだが、この本を読んで「コミュニケーション」という軸で横串にしたときにこれまでの歴史と事業がはじめて一本の線で繋がり、違和感なく腑に落ちた。

創設者の笠原さんはじめ、木村さんもとにかく「コミュニケーション」に対して並々ならぬ思いがあるようだ。「成功体験」や「失敗体験」だけでなく「原体験」を語ると途端に経営者本はエモくなる。

mixiはリアルグラフによる繋がりをインターネットに持ち込み、さらに招待制というクローズドなプレミア感を醸成することで口コミによる強固なネットワークを生み出した。これまで経験してきたインターネットの世界観とあまりに異質で、居心地のよい空間が、学生だった当時とても新鮮に感じた。

モンストが発売されたときは、前職でちょうどスマートフォンアプリの広告を扱う部署にいた。発売からたった一年でミクシィの業績が10倍とかに膨れ上がり、決算を見て度肝を抜かしたのを覚えている。

最近、ミクシィの方々とお食事させて頂く機会があったのだが、この本を読んで思ったことや気になったことを直接ぶつけて聞くことができたムネアツな夜を過ごすことができた。

これからも「コミュニケーション」を豊かにするようなムネアツなサービスを世の中を生み出してくれることを期待しています!

3.【MUSIC】SAITAMA / 岡崎体育

岡崎体育がかねてより語っていた夢を叶えて、さいたまスーパーアリーナでライブをするらしい。そこが一番のムネアツポイントではあるが、3枚目となる今作を聞いてとにかく驚いたのが「ネタ曲がほぼない」ということ。

しかし、元々持っている音と言葉の組み合わせのセンスはむしろ増しており、「BASIN TECHNO」=盆地テクノとして岡崎氏は本当はこれがやりたかったんだろうなあ、と思わせられる楽曲たち。

昨年のMETROCKでLiveを観たときもネタ曲は封印しているように見えたけど、今作への布石だったのだろうか。MusicVIdeoでデビューした彼が、MVやネタ曲での話題性で勝負するのではなく、真正面から音楽での勝負に出たということか。果たして世間はこれをどこまで受け入れるのか。

いよいよ本当にさいたまスーパーアリーナに応援に行きたくなってきた。誰か一緒に行ってくれる方、絶賛募集中です。

4.【WORK】マーケティングセミナー開催

わが社PR Tableでは1月7日から仕事はじめだったのだが、早速こんな感じのセミナーを開催して、僭越ながらぼくも講師として喋らせてもらった。

人前で喋るのは昔からそこまで得意ではないが、嫌いではない。

インタラクティブでその場で反応がもらえるLive感は、自分自身の成長と気づきが通常の生活の何倍にも膨れ上がるからだ。

毎月少しずつテーマを変えながら実施しているマーケティングセミナーだが、今月はリファラル採用のサービスを提供している「MyRefer」さんとの共催。いつも一人だけど、二人いるだけですごく心強い。

来週以降も全4回、各回30名限定で開催していくのだけど、ありがたいことにかなり応募をいただき席が埋まってきているので、もし興味ある方がいましたらお早めにこちらからぜひお申し込みあれ!(開催日:1/16,1/22,1/29)


以上、4ムネアツ。今週もなんとか走りきった。。短くしたいと思うのに、ムネアツなことを語っているから長くなってしまうもどかしさ。

引き続き皆さまからのムネアツレコメンドや、ムネアツファンレターはどしどし募集しています。

それでは、今週も皆さまにとってムネアツな一週間となりますように。

▼日々のムネアツはこちら!(フォローしてくれたらとてもムネアツ)


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