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相続探偵01/原作:西荻弓絵 漫画:幾田羊

――その遺産、泣かせません。
人の数だけ相続があり、相続の数だけ事件がある。今日もまた大御所作家の葬儀の場で、遺産をめぐる熾烈な“相続”が始まった。
そんなきな臭い匂いにつられてやってきた一人の探偵、名は灰江七生。相続にまつわるトラブル専門の探偵だという灰江はハイエナな如き嗅覚で、作家の遺した“遺言”の秘密を暴き出す――!
前代未聞の相続ミステリ、ここに開幕!

相続探偵01より

作品を知るきっかけとなったのは、紛れもなくドラマ化である。大部分は原作を読むと満足してしまう事が多いけれど、この作品は原作者であり、脚本家でもある西荻弓絵さんが脚本を手がけるという部分で見たくなった。

という訳で、まず1巻だけと思って読み進めたら面白くて続きが早く読みたくて仕方がなかった。相続探偵というからには、相続をストーリーに絡めなくてはいけなからこそ、そこに一定の縛りが生まれる。

けれど、その縛りを面白さが軽く飛び越えてしまう。

相続に関する法律、争族によるトラブル、人間の醜さ、そして灰江の推理とキャラクター。以上の表現も含めてドラマの一話にあたる、或る小説家の遺言が面白ければ、個人的にはこのドラマは当たりだと思っている。

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