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小5の夏、インターナショナルスクールから公立小学校に転校したいと娘から切り出されたハナシ(中)

リングを鳴らした娘は、ドヤ顔をしていた
背筋を伸ばしていたわけではないけど、なんだか、穏やかな佇まいにも見えて、腹を決めた後の余裕すら見て取れた。
パパとママは今まで通ったインターに通ってほしい気持ちはわかる、
でも私の決意は決まったから、とのことだった

何度かの意思確認を経て、娘は、当初通り自分の思いを果たすことになる

パパとママは味方だよ、応援しているからね

心から、娘の決断を応援したいと思えるまでにそれほど時間は掛からなかった
娘の中にあるモヤモヤを紐解くと、彼女なりのスクールライフの
理想と現実妥協点が見えていたからだ。

「大人は子供の邪魔をしないこと、それ以外はしなくて良い」
とよく保育園時代の園長に語りかけてもらったものだ

娘がなぜそこまで自分の意思を貫くことができるのか?
転校というある意味リスキーとも思えることを決断できるのか?
考えていて一つのことに思いたった。

それは、彼女が通った保育園のこと

娘は一歳から、斎藤公子を源流とした教育者の元で育った
NOと言える子、それは政治でも戦争でも、嫌なことは嫌と言える子供を
育てくれる場所でもあった
それは学校選びにも当てはまるのだった

雨の日も晴れの日も、朝から夕方まで園舎から出て遊びこむ
自然を遊び相手に、遊ぶことをずっとやってきた
文字は早期教育であり、豊かな想像力にフタをする可能性があるので
保育園時代には、文字よりも、豊かな文学や絵画芸術にふれ、
自然と仲間を相手に目一杯遊ぶことを彼女はやってきた

遊びを通して、
彼女には「世界を捉えるチカラ」が
いつの間にか育まれてきたのかもしれない

自分の中にある直感に従う力を、
いつの間にか身につけていたのかもしれない

大切なのは大人が邪魔しないこと、、
園長に何度も何度も
言われ続けたこと、、、

その言葉が決断の合間に耳を掠めるのだった

今の時代は情報に溢れているから、流されがち
でも長女は自分の直感を信じた

この先彼女が、公立小学校を窮屈に感じたり、
いらないルールや
上下関係に悩み悶える日もあるかもしれない
でも、その経験すらも、
彼女の成長を促してくれるものになりそうだ
いろんな情報にも翻弄されるだろう、
塾に行きたい、サピックスや早稲田塾ってなあに?と言い出している
でも、自分で決めた決断に誇りを持って欲しい。
自分で決めたこと。
直感を信じたこと。
10歳にしてそれを出来たこと。

娘を見て、学ぶ子育ての始まりだった。

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