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【1号エッセイ】仕事をしている人はみんなキムタク #仕事での気づき

2024年に28歳になる僕は、社会人の経験は6年目だ。
大学を卒業してからはケータイショップに2年とSNS販促代行の仕事に3年就いた。

この5年間で、実感したこと、成長したこと、悔しかったこと喜怒哀楽を色々と経験してきた。
振り返れば過去だからそんなことか~と、気軽に思えるが今あの頃にタイムスリップしたらこんな吞気にはいられないだろう。
さて、今回「仕事での気づき」の募集を見た時に、ぱっと思いついたことを書きたい。

気軽に読み進めてください~
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静岡の田舎から大学進学を機に川崎に出た時、ワクワクしていた。
何にワクワクしているか挙げだしたらきりがない。
・人生で初の一人暮らし
・大学生活
・小中高校時代の友達が泊まりに来る
などなど。
一人暮らし経験者は少なからず1つは共感してもらえるのではないだろうか?

静岡の田舎出身の僕には、今挙げた以上にワクワクしていたことがある。
それは、

有名人に会えるかも!

という期待感だ。

訳もなく中目黒のドン・キホーテ近くに行ったり、洋服が好きな訳でもないのに表参道に行ったり、代官山の蔦屋家電にも行った。

でも、有名人に会うことはできなかった。
元々出不精で、お金もないくせにバイトもしていなかった大学生は、夏休みが始まるころには大学以外で外に出ることはなくなっていった。

転機が訪れたのは、夏休みの期間に静岡から遊びに来ていた社会人の姉の言葉だった。
「有名人に会いたいけど全然会えない。せっかくこっち来たのにさ、最悪~」
「うーん。確かに有名かも知れないけど、別に私は会いたいと思わないかな」
「なんで?」
「本当に好きな人にはライブとかで会えるし。それに、有名だからすごいってことでもないし。それより仕事できる上司の方がすごいし。私だったら会社の凄い上司に褒められたり、ご飯連れてってもらった方が嬉しいかな。」

その時は、何言ってんだ?こいつは。浸っちゃって。なんか語り口調になって。
有名人を見れる方がいいに決まってんじゃん。
と、心の中で嘲笑した。

それから3年と半年後、社会人になった。
もちろん姉の言葉なんてすっかり忘れていた。
しかし、研修が終わって配属になった時、姉の言っていることを思い出した。
そして、やっと理解できた。

ケータイショップに配属されたときの店長の第一印象は、声が小さく、姿勢が悪く、冴えないアラサーの中間管理職だった。
しかし、一緒に仕事をすると、すぐに変わった。
お客様との接客、新人への気遣い、ベテランスタッフへの配慮全てがピカイチだった。
まるで、キムタクのような輝きだった。
ちなみに、この店長の名前が「キムラタクミ」でキムタクなんてオチじゃない。
あの有名なキムタクのように、輝き、かっこいいと心から思った。
(私はキムタクのファンではないが、日本人の共通言語のようになっているので、キムタクと言ってます。大谷翔平でも、新垣結衣でも自分が好きな有名人に置き換えてイメージして下さい。)

これが店長だからというわけではない。
同期のスタッフは、わからなくても積極的にお客様との接客に参加し、がむしゃらに色々な商材を提案した。
わからないことは先輩に聞き、お店の為に頑張っていた。

一年先輩の女性のスタッフは、接客が苦手なので、サボりがちだったが、その分みんなより掃除をしたり、みんなの接客時間を短縮するために、スマホのデータ移行などを手伝ってくれた。

全員、完璧ではないが、どんな人にも1つは尊敬できる、かっこいいところがあった。
これは次の就職先でも同じことが言えた。

確かに有名人はかっこいいし、きらびやかで、凄い人が多いかもしれない。
実際応援している有名人に、もし会えるなら会いたい(笑)

でも、メディアにフォーカスされていないだけで、身の周りには、実はかっこいい大人で溢れている。

そして、自分も誰かに、「かっこいい大人、尊敬できる人」と思われないといけない。
そう思われるためには、日々勉強し、日々向上を目指さないといけない。
これを実践する覚悟がある人が成功していくんだと気が付いた。


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