フレームワークに思うこと
会社で使う小さなシステムをフルスクラッチで作ったことがあります。
そうした方が速くて簡単だったのでそうしたのですが、あとで若い子にフレームワークは何を使ったか聞かれて、使ってないと答えると、スゴイと言われてしまいました。
自分の感覚ではフレームワークを使う方がスゴイと思っていたので、時代の違いを感じてしまいました。
今の時代はとにかくフレームワークありきみたいですね。ただ、これについては疑問に思っている部分があります。
Qiitaとかで、このフレームワークは良い!皆これを使うべきだ!みたいな記事を読むととても不満に思ってしまいます。
「銀の弾丸は存在しない」という言葉があります。
システムに限らない話ですが、必ずうまくいく万能の方法論などないと思うのです。うまくいく場合は、うまくいった前提条件が必ずあると思っています。あるフレームワークがとても良かったのは、うまくはまった条件が必ずあるハズです。なので、自分としてはそこのところをセットにしないと評価し辛い。
システムとひとくくりにしても、内容は千差万別です。
建築で考えてみましょう。
高層ビルを建てる方法論、マンションを建てる方法論、家を建てる方法論、状況に応じてどのようにするのが良いかは変わってきます。
ビルを建てるのに巨大なクレーンを使うと良いからといって、家を建てるのに巨大なクレーンを使う人はいないでしょう。
なので、なんでもかんでもフレームワークを使えば良いというものでもないと思うのですが。先の若い子みたいにフレームワークありきで育ってしまうと、それ以外の方法論を見出しにくくなるんじゃないかと危惧しています。