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SixTONES『GOLD』アルバム感想文

SixTONES 5枚目のアルバム『GOLD』。
楽しすぎて笑えてきちゃうアルバムでした。

正直もうお腹いっぱい!だけど一品一品最高に美味しい。
ちょっといい食事を食べて満腹になって、こりゃしばらくごはん要らない…と思っても一晩寝たらまた空腹になって手を伸ばしちゃう。
友達と部活終わりにだべったマックとか、クラブで飲む甘いお酒とか(クラブ行ったことないけど)、もう今日はやってられないから現実逃避にポテチ食べてやろうとか、勝負の日の前日のカツ丼とか、おしゃれしてケーキ食べに行くとか、お母さんのオムライスとか、全部入ってる感じのアルバムです。

ラッキーなことに『GOLD』を引っ提げて1月24日から始まる5大ドームツアー「YOUNG OLD」に当選したのですが、ライブでナマモノの音楽を浴びる前に、耳からの情報だけで一言感想を控えておきたい気がして、大急ぎでnoteを書いています。
好きな音楽を聴きながら過ごす贅沢な夜更かし、感想note行ってみよう。


Golden

受け継がれる意思…時代のうねり…人の夢…人々が自由を求める限り、それらは決してとどまることは無い。世はまさに大海賊時代!

という、伝わる人にしか伝わらない感想。
全ては「いつか海賊(でライブを)やりたい」というきょもちゃんの一言から。この曲からライブが始まったらアツい。微動だにせず、会場の上の方から登場する姿、見える。6人ともサングラスをしているでしょう。

壮大なストリングスで始まるのがかっこいい。
「Run…」のパートはジェシーちゃんかな?しんちゃんかな?
途中、テンポが速まるところも好き。
ヴィランのヒーロー登場曲感があって、最強の自分でいられそう。厨二心がそそられる。
私がジュニアだったら絶対これ踊る。

THE BALLERS

首が前後に動いちゃう系。楽器というか、音の名前は存じ上げないのですが、高めのピポピポした感じの音(伝われ)(初心者すぎる)が好きです。

B.LEAGUEテーマソング。とてもストレートな言葉が歌詞になっていて、「ガンガン稼げ」というサビは、スポーツ選手にとっては「点を稼げ」ということだと思うのですが、絶賛サラリーマンの私としては「金を稼げ」に変換されてしまい、おかげさまでとても仕事が捗ります。
「ガンガンかませ」「俺らが最強」って何回も何回も繰り返してくれるから、地元の強い味方がずらっと背後で後押ししてくれる感じがして、ちょっと自信が湧いてくる。

GONG

我らが樹ちゃんの出演ドラマ『悪魔ゲーム』主題歌。今や間宮くんはSixTONESの兄ちゃんみたいな感覚ある。

決して変に配慮したり持ち上げたりするわけではなく、すごくGONGには「樹ちゃん」を感じます。
ANNで樹ちゃんが「SixTONESの曲のSixTONESらしいところは俺が守ってるんだよ!お前らすぐキラキラしたくなっちゃうから!」なんて冗談交じりに話していたこともありましたが、「SixTONESらしい」に「ギラギラした」「オラオラした」「少年漫画のような」、というパブイメを当てはめると、かなり言い当て妙だと思う。

冒頭の畳みかけるような高速ラップ、逆転を狙い、壁に立ち向かう歌詞。
「名刺代わりに生き様で提示」なカッコよさがしびれる曲です。
あと、個人的に、ラスサビでジェシーちゃんが後ろで色々セリフを言ってるのも隠れ好きポイントです。

PUNK STAR

手にペンライトを握ってどうぞ。盛り上がること間違いなしのクラブ曲(行ったことない)。
WHIP THATや「擬音語シリーズ(RAM-PAM-PAM、DONーDONーDON、Bang Bang Banging’)」の兄弟の気配。彼らに比べると、PUNK STARはやや爽やかな仕上がりを感じます。
メロディは爽快だけど、重低音と歌い方のニュアンスはヘビーでカッコいい。

Fiesta

めーーーーっちゃ湘南乃風!
具体的にここが、と言えるわけじゃないけれど、「灼熱の~~」から始まるサビがすごくすごく「湘南乃風」という概念で、真夏のフェスでタオルをぐるぐる回す未来が思い浮かびました。

全体的にこーちくんのパートがすごく好きだった。声に合ってるのかな?
少し特徴的な声のラップがとても耳馴染みが良くて、実は「ハマのお兄さん」な一面を持つ彼のかわいいだけじゃないキャラクターがしっくりハマる感じがした。

Underline

今作の個人的推し曲(苦し紛れの選出)。Kroiさん提供曲。
北斗くんのセルフライナーノーツのような感想を書ける気がしませんが、、

お洒落なサウンド、個人的には特にベースがかっこいいと思った。CDTVでは踊っていて、それもとってもかっこよかった。

音も踊りもおしゃれなのに、実は歌詞は意外と暗くてちょっぴり後ろ向きです。
上手くいかないからこそ、悔しいからこそ、飲み込まれたくないからこそ、今日という日に忘れないようにアンダーラインを引いて、腐らずに前を行く。

そんな風にもがく子供心を、やや脱力して歌っているところがオトナ。
Underlineを擬人化したら、仕事着を着た、カッコいい背中を持つ人な気がします。

あとねぇ、歌い出しの北斗くんがとっても良いんだぁ…メーデー…

音色

2024年5月1日、結成10年目を迎えた記念日に発売されたシングル、言わずもがなの名曲。
当時の感想は別投稿に書いたからさらっと…と思ったけど。

『音色』リリース時は、これまでの軌跡を振り返って、6人が輪になって歌っているのを私たちは外からそっと覗いている心持ちで聴いていたのですが、不思議なこととにアルバムのラインナップの中で聴く『音色』からは、6人が横並びで肩を組んで進んでいく後ろ姿が見えた気がしました。

毎度毎度「これが最高じゃん」と思ったものを塗り替えていく彼ら。
正直、昨年のVVSのパッケージがとても盛り上がっていて、「これが最高じゃないか」と思ったけど、全然最高到達点だと思っていなさそう…というか最高到達点にしないようにどんどん先を歩いて行っていることが伝わってくる気がします。

そして、あくまで彼らは「6人組アイドルグループ」であることが原点・根幹なのだということを、『音色』が再認識させてくれていると思う。
異色な曲が多いアルバムの中に入って、改めて光った気がする1曲です。

BORDERLESS

海外の夏休みみたいな感じ…おしゃれ。
とても素直に前向きな心持ちに連れて行ってくれる曲。

英語詞のさわやかでキャッチ―な曲調が、これはこれでSixTONESっぽい。
ソニー銀行CMソング、こういう形でいつもお世話になっているレーベルの関係会社とタイアップできるのも素敵だな、と思いました。

恋のバタリアン

感想文最高難易度。
これはね、言葉じゃないんです。理屈じゃないんです。
いいからとりあえず聞いてください。フルサイズでぜひ。

マキシマムザホルモン提供曲。とっても「ホルモン」。
とにかくカオスで何言ってるか訳分からない曲で笑えちゃう。

文章化なんて無理なので、感想は箇条書きで失礼します。
・歌詞カード見ても聞き取れないラップ
・歌詞カード見ても理解できない歌詞
・「なんで?」ってタイミングと強引さで「バ、バ、バ、バタリア~ン♪」のパートに戻る
・納得すぎるきょもほく口上
・こういう曲のジェシー君は最強
・突然のヘドバン
・たぶんだけど1曲じゃない、3曲くらい入ってる
・てか、そもそもバタリアンって何…?大隊?侵略軍?う~ん、わっかんね………………まぁいっか

Focus

なんか泣いちゃう…歌詞の優しさに泣いちゃう。
でも泣きながら前を向ける気がする。Focusは躓いたときに、立ち上がって1歩目を歩き出すまで傍にいてくれると思います。

Aメロの慎太郎くんのキャラメルボイスがとても刺さった。
あと、サビ前の「ボヤけたピントを合わせていこう」のジェシーくんパートの後ろの樹ちゃんの「ボヤけた???」がかわいい。

ここに帰ってきて

GONGと両A面で発売された、京本さん主演映画の主題歌。
ピアノの旋律に重ねられる壮大なバラード。

京本さんの声って、私の中では圧倒的に「プリンス」のイメージなんですよね。(ややおかしなキャラクターも含めて)
段違いに上品で、ちょっと痛みを感じる気がするのが、おとぎ話の王子様みたいだなと思います。ビブラートも、息遣いも、繊細で精巧なガラス細工みたいに綺麗。
もちろん、その表現と声の後ろには圧倒的な努力があるわけで、ただただ頭が下がります。2024年は、京本さんがコツコツと積み重ねたものが、お仕事として目に見えることが多くて、個人活動とグループ活動のバランスのとり方を含めて「プロ」として完璧で、尊敬の念を抱かずにはいられないことが多かったです。

と、話がずれましたが。
「これぞ京本さん」の声はもちろん、メンバー1人1人の声をじっくり堪能できる贅沢な1曲。グランドピアノとか、ストリングスとか、生楽器と一緒に披露されてもいいなって思います。MTV Unplugged観たかった…

WE ARE ONE

デビュー6年目の今歌う、『ST』だと思った。
爽やかなロックサウンド。

「2本の脚だけじゃたかが知れてしまうんだろう?」
「泣き笑っても憂いても未来は強い光の方だ そこへ向かってくんだ」
と歌った1年目。

「Hands together we won't fall today」
「WE ARE ONE」
と繰り返す6年目。

ひとつであろう。落ちてしまわないように。
輝く未来に向かって、ひとつになって進もう。
ライブ会場で歌う彼らの姿を見ることで、より感情的に疎通できるような気がする1曲。

キカナイ

こんな言葉を、こんな曲調で歌ってくれるとは。
さすがに、6人組アイドルがこれを歌ってくれるとは思わないじゃない。

そこらへんの一般人よりも圧倒的に音数・音量の大きな外野の言葉を、どんなに「うっせえよ」と思っても、言えない立場の人たちだと思っていた。言うとしても『ABARERO』の「100/0アンチと半端は論外」のトーンだと思ってた(し、それにも感動してた)。

こんなにも下向きで卑屈なところにも来てくれるのか。
しかもこの曲を防御壁として使っていいよと認めてくれるのか。分かる人に分かればいいんだ、という危うさを含んだ、不器用で癖が強いけど優しい、ネガティブの「薬」。いざというときに備えてそっと引き出しに常備しておきたい。

MIDAS

はい、スト担好きなやつ!
ローなサビが気持ちいい。このほわほわした音(初心者)は何ですか?とても好きです。危険な香りがプンプンする、えっちな曲。
これは何としてでもライブで見て感じたい。

PARTY ANIMAL (Yugo Kochi × Juri Tanaka)

ゆごじゅり曲。
びっくりするくらい声が似てた。
意識的に聞かないとふと分からなくなるくらい、こーちくんと樹ちゃんの声の親和性が高くてマッチしている。
ラップと言えばまずは樹ちゃん、そしてしんちゃんのイメージだったけど、こーちくんのラップもとってもいいな。
てっきりラップ×ボイパの対比でくるかと予想していたから、ここにきて新たな発見だったなと思います。自然と身体が乗れる楽しい曲。

Don't Know Why (Hokuto Matsumura × Shintaro Morimoto)

「踊ってくれ!頼む!ほくしんを踊らせて!」と思っていたら、どうやら踊っていなさそうだぞ……とざわついたユニット曲YouTubeサムネ。
蓋開けてみたら神曲だった。

ゆごじゅりが親和性だとしたら、ほくしんは対比の美しさ。
しんちゃんのキャラメルを焦がしたような甘い歌声と、北斗くんの低音が綺麗に重なっていて、「そうだ、しんちゃんと言えばこの声で、北斗くんと言えばこの声だよね」となる曲です。
非常に粋でおったまげーしょん2025でした(突然の菊池風磨人格)。

常に1オクターブ下を歌っている下ハモ、恐ろしいほどの低さで、耳が幸せです。しんちゃんの下ハモは少し新鮮だったかな。
そして、決して聴きどころは「低さ」だけでなく、トータルとしての「心地のよさ」にもある気がします。

欲を言えば、ドームの大きな会場だけじゃなくて、小さな小さな箱(極端な話、バーとか)で聴きたい。温かいコーヒーとかロック割のお酒を片手に堪能したい。

You are the only one (Jesse × Taiga Kyomoto)

京本さんが自身のXで「ずっとジェシーの隣で歌っていたい」とポストし、ジェシーちゃんがInstagramで「大我 次何歌う~?」とストーリーを上げたことは、ファンの間で伝説となりつつあるわけですが…
その上でこの曲名はもう、十分に泣けます。

入ってくる音、全てが綺麗で、美しい。

SixTONESのリードボーカルの2人、それぞれ信じられないくらいの「歌うま」な訳だけれども、当初は全然合わなくて、2人できれいにハモるまでには色々試行錯誤があったという…そんな経緯も含めて、後はシンプルに声が良くて、多分これは生で聴いたら涙が出ます。
「俺たちの京ジェ、メインボーカル、最強」を体現した曲。

SHOCK ME

はい、スト担好きなやつ!
物陰から新入りの後輩(SHOCK ME)の様子を窺う、先輩WHIP THATの気配。ペンライトを振るのが楽しいこと間違い無し。

これこそデコトラで飛び跳ねるのが似合いそうですが、これまでのドーム公演で登場している各種改造車両はどこに収められているのでしょう。
ツアー毎に1台ずつ増えるなんてことはさすがに…無いよね…?

SPICY -GOLD ver.-

『GONG/ここに帰ってきて』カップリング曲のアレンジ。

セルフライナーノーツで、北斗くんが「歌詞優位で聴くと湿度のある照れくさいほどの色気のある曲」と書いていたSPICY。
気になってちょっと和訳してみたら、Strawberry Breakfastでフラれたお兄さんたちがちょっと見えた。アレンジによって、飲食店内のような効果だったり、店内バンドのような雰囲気が追加されているのも、苺朝食のPVが彷彿とされるポイントです。
イケメンに口説いてもらえますので、お時間のある時に調べてみることをお勧めします。

Melodies and Memories

日本語詞であることによって、ストレートにメッセージが頭に入ってくる。
しんちゃんが「ぜひアルバムを通して聴いてみてね!」と言っていたけれど、壮大で落ち着いた曲調がアルバムの締めくくりにふさわしく、映画のエンドロールのような余韻に浸れる曲です。

始まったばかりのvoyage
道なき道を
踏みしめて走る our life

SixTONES 『Melodies and Memories』

5thアルバムとしては最後。
でも、6人の航海はきっとこれからも続いていく。

あぁ~、また「最高」を更新されちゃったなぁ。
でも本当に楽しくてお腹いっぱい、贅沢な名盤です。

豪華なアーティストの方々に曲を提供いただいて、まずこれまで以上に曲を「創る」人へのリスペクトが増しました。
そして、その曲を歌いこなして、全20曲の超豪華フルコースを作り上げたSixTONESにも脱帽。
お影で、よりジャンルレスに、でもSixTONESらしい、これまでになかった楽しみ方ができるアルバムになっている気がします。

1月20日に放送されたCDTV SixTONESフェス。
全11曲のパフォーマンスは、確かに周年YEARの足音を感じさせるものでした。
懐かしい曲やおなじみの曲は、余すことなく「私たちのお気に入り」を見せてくれていたし、アルバム収録曲(Underline/恋のバタリアン)の初披露は、「これからのSixTONES」をチラ見せ(にしてはレベル高すぎ)させてくれるラインナップで、とてもテレビの音楽番組とは思えない、「フェス」そのものでした。

1月22日から迎えるデビュー6年目。
1月24日から始まる5大ドームツアー。
このアルバムを抱えて、楽しく安全に、全力で駆け抜けられますように。

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