きっかけ

「私小説を書いてみたら?」

きっかけは、かかりつけの歯科院長のひと言だった。

御歳80とはおもえない集中力で治療をしながら、あなたは相当情熱的な人生を送ってきたでしょう?などと妙にのんびりした調子で話しかけられてこられるユニークなお爺ちゃまの他愛ない言葉が、わたしには妙に響いた。

なにか意味がある、直感的にそう思った。

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