見出し画像

実店鋪での新たな試み

新型コロナウイルスが日本で猛威を振るうようになり始めてからもう1年が経ちますね。

感染拡大終息に向けて様々な専門分野の方々を始めみんなができることを頑張っていると思いますが、私個人としてはだいぶ前から「コロナと共存」していくことを前提で物事を考えるようになりました。

少し前まで「コロナが落ち着いて、また以前のような状況にさえ戻れば・・・」という気持ちがどこかにありましたが、その考えはもうやめました。

自分の力で変えられない事を僕は考えなくて良いと思うようになり、それよりも自分ができる事と可能性を深掘りし、発展させていくことを改めて決意しました。


「ぼうず・こぼうず」は土曜日曜祝日を定休日としています。比較的お休みの多い店鋪だど思いますが、これはコロナ云々に関わらず、開店当初からそうしている事なのです。(ぼうずに関してはもう10年以上)


固定費(家賃)を考えるとこんなもったいない使い方はありません。そこそこ高額の「1ヶ月間使いたい放題プラン」に加入していながら8〜10日間は丸々使っていないようなものです。(一応家賃は港区価格)

さらに今年に入ってから早々に緊急事態宣言が発令し、様々検討の末にランチタイムのみの営業をして来ました。

ランチタイムの営業が14時に終わり、そこから明日の準備や事務仕事・ミーティングなどを経て17時には終業。18時には帰宅し、ほぼ毎日家族と夕食をとっていました。(保育園のお迎えももうベテランです)

「毎日家族で夕食」というと一見普通に感じますが、我々飲食業の人間としてはその夕食を提供することを生業としているので、本当に貴重な日々でした。(しかも相変わらず土日祝日は休み)

そんなある意味人として充実した日々を過ごして来た我々スタッフ一同は、この充電期間に様々な展開を考えました。

新メニュー開発などはもちろん、そのうち出し方、内装替え(大掛かりなヤツではありません)、そしてランチタイム後ディナータイムまでの時間を「カフェフリースペース」として解放することも検討しています。(これは詳細決まり次第またご案内させて頂きます)


メニューで具体的に新たに取り入れたのは「低温調理」。メニュー化第1弾は豚の「タン刺し」です。

画像2

真空調理器も併用して細かな温度管理で仕上げた豚タンはしっとり柔らかで、スライスしたものはまるでお刺身。

「タン」のイメージはやはり焼肉の「牛タン焼き」が一般的ですが、我々はこの豚の「タン刺し」を店を代表する看板メニューに育てて行こうと思います。詳細は店頭や店内メニューでご案内させて頂きます。


そして内装。これは主にこぼうずの方ですが、バランスを見ながら少しずつ手を入れて行来ます。

ちなみに現状の内装はこんな感じです。

画像1

地下の店舗でありながら、明るい内装とデジタルサイネージによって開放感と清潔感が演出できていました。

強いての課題は「ディナータイム」です。明るくて開放感のある雰囲気が、逆にお酒を伴う飲食の空間としてマッチしていないように感じていました。

そこで、インテリアや内装デザインに詳しい友人に相談に乗ってもらいながら、少しずつバランスを見ながら替えていきます。

今月中には完成させたいと思っていますので、また何かの形でお披露目させて頂きます。


そしてカフェフリースペース(仮)。

はっきり言って、その売り上げを期待しているわけではありません。

今まで利用機会のなかった方にもまずはお店を使ってもらって、使い勝手を知ってもらって、何かのイベント会場などとして使ってもらったり、最終的にはディナータイムの利用に繋がればと思っています。

これも4月くらいから始めて、やりながらスタイルを模索して行きたいと思っています。


最後に、一番変化したのは僕と両店長の意識です。

今までお客さんが少なかったり、何かネガティヴな状況の時は「天候などの外的要因」を考え、その状況が続くと今度は「商品の見直し」という意識でした。

ですが、現状のクオリティーでも食べた人は皆美味しいと言ってくれ、我々もその自負を持っています。

この数ヶ月たくさんのことを学び、我々に圧倒的に足りなかったものは「届ける努力」だと気付きました。

良いものを生み出しても、その事を誰も知らなければそれは存在して無いものと同じです。

子供が立派に成人するまでが親の義務な事のように、自分たちの商品や企画がよりたくさんの人に届くように、これからも「届ける努力」を続けて行きます。

ぜひお近くにお寄りの際は、そんな我々の姿を見にきてくださいね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回も最後までありがとうございました!

(次回のタイトルはまだ未定です)






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?