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学生時代の一周目。【エッセイ】

中学時代に仲良かった友人とたまに会ってご飯に行ったりする。

中学生時代にその友人とは、アニメの話をしたりラノベの貸し借りなどオタクな営みをしていた。今でも相変わらずアニメやVtuberといったオタクな会話はするが、お金や仕事の話とか、結婚や恋愛の話などをするようなった。変わらない部分もあるけど、ちゃんとお互い歳を重ねたことも実感する。

仕事や恋愛などの話題を年相応のテンションで語れる友人は貴重だなあと思う。

趣味が色々あったため、社会人になってからも友達はたくさんできた。けど、趣味で会う友人とは仕事や恋愛の話はせず、ほとんど趣味の話しかしない。人によっては仕事や恋愛の話から遠ざかるために趣味やってる人もいると思うしね。

だからこそ、中学時代の友人というのは貴重だと思う。中学時代を共有したという共通点しかないからだ。先述した通り、当時何があったか、何にハマっていたかの話題もあがれば、今どうしているかという話題もあがる。

友人は多いほうがいいが、同じグループの友人が多いだけというのは窮屈に感じる。友人が少なかろうが、自分のしたい話題が、どんな話題だろうともそれにノってくれる誰かに共有できるように、いろんなグループの友人を持つことがかなり幸せなことだと思う。

中学時代の友人で今でも会う友人は一人だけだ。というか、小中学生時代の友人で今でも会う友人は一人だけだ。みんな元気にしているかなあ。

私は愛知県の田舎の学校で小中学生時代時代を過ごした。小学生時代は、1クラス2〜30人くらいで2クラス、中学生時代は1クラス2〜30人くらいで5クラスあった。記憶曖昧でごめん。笑

家が近所で仲が良かった友人でも小中でクラスが一緒にならないこともあれば、嫌いなやつと中学3年間一緒のクラスだったこともある。

多かれ少なかれ会話をした人間との交流は思い出すことができるけど、小中一緒だったにも関わらず、クラスでも、通学班でも、委員会でも、部活でも、同じにならなかった人もいる。

そういう人たちは、誰々と仲良かったなあとか、教室の出入り口でよく溜まってて邪魔だったなあとか、なんか軽くいじらめれてたよなあとか。性格とか趣味嗜好は成績は全くわからず、同い年の中でのポジションでしか思い出せない。

まるで、恋愛ゲームの2周目にやっとルートが出てくるヒロインみたいだって思う。私の小中学生時代、というか人生1週目では関わりがなかっただけなんだ。

人生に2周目なんてないけれど、私の人生を攻略した後、自分の人生に少しだけ顔を覗かせた彼らに会って話をしたい。仲良くなって友人になりたい。私の学生時代、1周目では知ることがなかった裏側を、隠し要素のように知りたいと思う。

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