諦めないで!捨てるしかないの?期限切れの防災食の小話
最近、期限の近い防災食でおうちランチしました♪いつもと違って新鮮な気持ちで楽しかったです!
今回の防災隊#6は、
「捨てるしかないの?期限切れの防災食の小話」
をお送りします🐻
せっかく備蓄していたのに…賞味期限切れだった
”もしも”のときのために、防災用の備蓄品を買っていたのに…
いつの間にか記載されている期限が切れてしまい、泣く泣く捨ててしまうことに…
なんてことはありませんでしたか?
せっかく備蓄していたのに捨ててしまうのはもったいない!
どうにかして食べられないでしょうか?
まずは確認!消費期限と賞味期限の違い
最大の違いは、消費期限は期限を過ぎたら食べない方がよい!賞味期限は期限を過ぎても食べられることが多い!という点ですね
どうして賞味期限を過ぎても食べられるの?「食品安全係数」の小話
どうして賞味期限を過ぎても食べられるのかというと、食品メーカーが設定している「安全係数」によるものです!
安全係数とは、各食品メーカーが設定している賞味期限を設定する際に使う指標のことです。国の基準で、安全係数0.8以上を推奨しています。
具体的に見ていきましょう!
本来の安全に食べられる期間(可食期間)が、10ヵ月としたときに
安全係数を例えば0.7と設定します。
10ヵ月(あんしん期限) × 0.8(安全係数) = 8か月(賞味期限)
そうした場合、実際に表示される賞味期限は「製造から9ヵ月」になるということです。
つまり、たとえ賞味期限を過ぎてしまっても、約2ヵ月は美味しく食べられるということですね!
食品メーカーは、国で定められているガイドラインよりも厳しい基準で賞味期限を設定していることが多いです。そのため、例えば3年後が賞味期限の防災食であれば、実は賞味期限よりも約11ヵ月も長く美味しく食べられるのです。
いつまで食べられる?”あんしん期限”の求め方!
賞味期限より長く食べられる!といっても、どのくらいまでならOKなの?
本来の安全に食べられる期間を「あんしん期限」といいます!
このあんしん期限の簡単な求め方をお伝えします♪
先程、安全係数は大抵0.8以上とお伝えしましたね
ということは、あんしん期限を求めるには、0.8で割ればよいのです!
あんしん期限=賞味期限÷0.8
10ヶ月=8ヶ月÷0.8
保管場所で適切に管理していれば、期限切れでも問題ないことが多いです。賞味期限が切れていても、あきらめずに一度あんしん期限のことを思い出して、確認してみてくださいね♪
一度封を開けてみて、匂いや見た目、味に問題がなければ、無駄にせず食べることができます!
番外編|賞味期限についての小話
小話①|水に賞味期限はない?!
上では賞味期限が過ぎても安全に食べられることがあると紹介しましたが、ペットボトルに入っている水については、賞味期限=美味しく飲める期限、ではありません!水は理論上腐ったりすることはありません。
ではなぜ賞味期限が書かれているか、それはペットボトルにある目に見えないほど小さな穴から中の水が蒸発して内容量が減少するから!
つまり保存水は賞味期限が過ぎても基本的に飲んでしまって問題ありません。ペットボトルの蓋を開けたり、高温高湿環境にさらされていなければ、雑菌が入ることはないので半永久的に劣化しません。適切に管理して、いざという時に備えましょう♪
小話②|賞味期限切れのほうが美味しい?!
長持ちして美味しい最近の防災用缶詰。最近は中にパンが入った缶詰も出てきていますね!多くの缶詰は賞味期限3 年、ただ防災食用に作られたものは5 年というものもあります。製造方法が特殊なため理論上は半永久的に食べられるのですが、中身の食品を守る缶詰自体の品質が保たれる期限が3 年ほどのため、賞味期限は3 年と設定されている事が多んです!(食品は半永久なんてすごい…!)
缶詰の中でも特に 魚介類の缶詰 はその製造方法上、具材のコラーゲンが溶け出して、溶け出した所に調味液が浸透していって味がしみるそうですよ~!🤤✨安全には注意して、熟成保存食にチャレンジしてみるのも楽しいですね!
おわりに
いかがでしたか?
もしものために買っていた防災備蓄の期限が切れてしまった…!としても、本来食べられる期間よりも短く賞味期限が設定されているため、「あんしん期限」内であれば無駄にすることがなくなりそうですね♪
ただし口に入れるものになるので、適切な管理下に置かれ、味や匂い、見た目に問題がない場合にしましょう!
SDGsという言葉にもあるように、今や食品ロスは重大な問題です。防災意識とともに地球に、自分にやさしい活動をこころがけましょう♪