”あったかぼうさいスーププロジェクト”キックオフ!(前編)
NTTデータ経営研究所と全日本芋煮会同好会とが取り組む「あったかぼうさいスーププロジェクト」。
ついに、キックオフイベント(2月28日事前ワークショップ、3月11日Poc de 芋煮会)を開催しましたので、その様子をご報告させていただきます。
あったかぼうさいスーププロジェクトとは
あったかぼうさいスーププロジェクトは、災害時にまず問題になる「食」に着目。災害時でも、温かく、栄養豊富で、水分が摂取でき、被災者が心の安らぎを得られるような食事を提供できる仕組みを、全国・世界各地に広げていくことを目指すプロジェクトです。
当面の活動として、自助、共助、公助それぞれの観点から、一人ひとりが温かい食事を作れるようにするためのリーフレットの作成、地域の人々やグループが協力して食事を作る出張プログラムの開発に取り組み、今年(2023年)の秋に公表する予定です。
2月28日、芋煮の具材を考える事前WSを開催
3月11日の「PoC de 芋煮会」に向けて、2月28日、芋煮の具材を考える事前ワークショップを実施しました。平日の夜開催(オンライン)にも関わらず、東北大学の佐藤翔輔先生を始め、仙台、東京、大阪など全国各地から18名の方にご参加いただきました。
仮の被災想定を設定し、ありあわせの食材しか使えない状況下でどんな芋煮が作れるかをグループワーク形式で検討いただきました。皆さんのお家の冷蔵庫にある食材の中から、芋煮の食材として使えそうなものを挙げていただき、どんな芋煮が食べたいか、栄養面で偏りはないか、子供も喜んで食べられそうか、等の様々な観点から、芋煮に入れる食材を決めていきました。
ワークショップの最後には、防災の専門家のお二人から今後の活動に向けて貴重なコメントをいただきました。
日本災害食学会副会長 守様からは、作る料理が必ずしも”芋煮”である必要はなく、芋煮会のコミュニケーションスタイルである「持ち寄る、一緒に作る、シェアする」を活用しながら”あったかスープ”を作ることがこのプロジェクトのコンセプトであるという点を改めて整理いただき、東北大学 佐藤翔輔先生からは、土手の花見や宮城県白石市の自主防災会の事例をもとに”芋煮会は災害文化”と言えるということや今後の活動への期待を語っていただきました。
他の参加者の皆さんからも、ワークショップの間や終了後に、きのこは消費期限が早いなど食材をトリアージするとよいのではないか、オール電化の家では調理器具がガスに対応していないこともある、など、リーフレットと出張プログラム開発に役立つ重要なアドバイスをいただきました。
事前ワークショップで参加者の皆さんに検討いただいた芋煮具材を使って、3月11日に実際に芋煮会「PoC de 芋煮会」を開催した様子は後編でご報告させていただきます!
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