【能登半島地震 277】 公費解体の進捗状況 1月10日(金)
2024年12月末時点での公費解体の進捗状況と市町別の詳細データが公表されました。
【地域ごとの解体状況】
【解体計画と実績】
2024年12月末時点での公費解体の目標棟数は32,410棟と設定されており、全体の進捗率は43.7%に達しています。具体的には、14,152棟の解体が完了しており、目標の中間値である12,445棟を超える進捗が見られます。
12月単月の解体実績は3,132棟で、計画目標の2,265棟を大幅に上回り、達成率は138%に達しました。これにより、年度累計でも計画値を上回る成果が記録されています。
月ごとの解体棟数をグラフで確認すると、2024年11月および12月に大幅な進捗が見られる一方で、降雪影響により冬季にかけての解体速度の減少が懸念されます。この季節的な要因を考慮した計画の調整が必要かと思います。
【市町別の解体状況】
市町ごとに公費解体の進捗率を確認すると、地域間で大きな差が見られます。
珠洲市は、目標棟数7,195棟に対し、4,335棟の解体が完了しており、達成率は60.3%と最も高い数値を示しています。また穴水町も、解体率56.7%で、珠洲市に次ぐ進捗を記録しています。
一方、輪島市は、達成率は34.1%に留まっています。目標棟数が最も多い9,685棟であることが影響していると考えられます。さらに、七尾市も目標棟数3,500棟に対し、達成率36.6%と低い進捗率です。
これらの地域では、計画の見直しや作業体制の強化が必要と考えられます。
全体的に、地域別の進捗状況を平均すると、達成率は43.7%で全体の進捗に一致しています。ただし、遅れている地域と、順調に進行している地域とのギャップが課題として浮き彫りになっています。