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【能登半島地震 285】 震災の記憶、未来へ 1月24日(金)
令和6年能登半島地震の記録を未来につなげるため、石川県が作成するアーカイブについて、詳細が明らかになりました。
【29日から順次公開】
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【防災を支えるアーカイブ】
このプロジェクトは、地震被害の状況や復旧・復興の過程で得られた教訓を、全国の自治体や支援団体の協力を得て記録し、未来に役立てることを目指しています。現在、初動対応期の資料を中心に約2万点のデータが収集されており、来年度以降も公開資料を順次追加していく予定です。
このアーカイブでは、被災地から集めた写真や資料、映像などが公開されており、一般市民からも投稿を受け付けています。市民の協力により記録の充実を図る取り組みは、被災地の「今」を残す重要な役割を果たしています。また、簡易検索や位置情報を活用した機能が実装され、誰でも直感的にデータを閲覧できる設計となっています。
注目すべきは、東京大学と連携して作成された被災箇所の3Dモデルです。この技術を活用することで、被害の全貌を立体的に捉え、災害対応や防災教育への応用が期待されています。3Dモデルは11箇所にわたる被災地を記録しており、多角的な視点から地域の被害状況を把握できる仕組みです。
このアーカイブは、震災の記憶を風化させないだけでなく、防災観光や地域の教育にも貢献する可能性を秘めています。被災者や支援者の体験談を収集し、貴重な教訓を共有する場としても機能するこの取り組みが、災害に強い未来社会を築く助けになってくれるといいなと思います。