朝から黄昏て
朝夕が涼しくなってきたので、朝、お弁当を持って、近くのとはいっても片道30分くらいのところにある金毘羅池まで、妻と散歩にいった。
朝6時前に出るのだが、まだ辺りは暗くて、だんだん明るくなってくる時間帯だ。風が涼しくて気持ちいい。
金毘羅池ではカモが泳いでいる。池の周りをぐるりと朝、散歩をする人や、走る人、犬の散歩をする人さまざまだ。
金毘羅山がすぐ目の前にあり、この山を毎朝登って、山頂でラジオ体操する人たちもいる。結構な人たちが、毎朝ここへ集まってくる。
僕らも以前は金毘羅山を毎朝登っていた時期もあったのだが、妻の仕事の都合と僕の病気のせいで、いつのまにか登らなくなった。
山を登るといっても、ちゃんと舗装された道が山頂まであり、危険なことは何もない。烏が時々話しかけてくるくらいだ。
息子が高校を受験する際は、山頂にある金毘羅神社に毎朝祈願に出かけていたものだった。冬の寒い朝で苦痛だったが、出勤前に妻と一緒に出掛けたものだった。
そのさい必ず山頂に備え付けてある鉄棒で、逆上がりをして山を降りるのが、日課だったが、多分もう逆上がりなんてできないだろう。体が鈍ってしまっている。
山に登るのもしんどいので、だからこうして妻と2人で池のほとりにあるベンチに座って朝から黄昏ている。そしてBSで朝ドラがある時間に帰り着くべく歩き出すのであった。