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団塊世代
今やどこへ行っても年寄りばかりである。若い人からみれば、僕だって、その一味と思われている。若いつもりでいても電車やバスで座席を譲られるということは、それなりに見られているってことだろう。
金毘羅山までウォーキングをすれば、頂上にいるのは年寄りばかり。カルディに買い物に行けば、ただのコーヒーを飲みながらたむろしているのも年寄りばかり。(コロナで、そのサービスはなくなったようだが)図書館へ行けば、新聞閲覧コーナーには年寄りが陣取っている。節約で新聞を取っていないのかしら。スーパーも平日は年寄りばかり。それも男ばかり目立つ。
なんで男ばかり目立つのであろうか。女性と比べうっとおしいからか。確かに、ホームセンターにくるお年寄りの男性はうっとおしかった。だいたいが、一人で来て訳の分からんことを言って帰ったりするのである。今だからいえるけど、ホントうっとおしい。
何度も何度も同じことを聞いてくる人。なぜか「そうですねえ」の「ねえ」というと「ねえ」というな、客を馬鹿にしとるのか、と怒る人。ネチネチ話をする人、たまったものじゃない。
彼らは団塊の世代である。僕らよりはるかに激しい生存競争を戦い抜いて今日までいる。戦後生まれのベビーブームの申し子たちだ。
ちまたでは常識がないだの、頭が固いだのといわれている世代である。奥さんも呆れて単独行動をしているのであろうか。やもめの人もいるかもしれないが、とにかく男一人のお年寄りがよく目につく。
高度経済成長は俺たちが支えたのだといわんがばかりである。確かに厳しい時代を生きてきた人たちではあるが、それがあるゆえのヘンコさがある。
もっともそんな中にも常識的な紳士はたくさんいるから、団塊の世代イコールヘンコというわけではない。そういう人がいる、結構多い、ということか。
この辺の人たちはしぶとい。病気をしても、今の医学は癌をも治す。日本の人口で、一番多い層である彼らが、100歳になるまであと25年くらいである。どんな日本になるのでしょうか。末恐ろしい限りです。