地元のヒーロー
地元出身の芸能人とか、文化人には同郷の念が強く働いて、ついつい応援したくなる。ましてや同じ学校出身者とか同じ町内出身者であれば尚更である。
僕の高校は広島カープの山本浩二選手の母校であり、彼はほぼ同じ町内出身で、母親同士は知り合いである。なのに何でドラゴンズファンなのかは置いといて、山本浩二の事実上最後の試合となった西武との日本シリーズ第8戦は見に行った。日本シリーズは7戦までが基本であるが、引き分けが絡むとこういうことが稀にある。
たまたま広島にいて、たまたま第8戦が行われるので、行っても席はあるだろうと当たりをつけて山本浩二が守るレフトに一番近い席、自由席のチケットを買った。
客は確かに多くはなかった。平日のデーゲームである。仕方なかろう。伝説になった秋山のバク転ホームイン等もあり、僕と同い年の工藤の好投もあり、結果は西武が勝ち、その瞬間、沢山の紙テープが西武ファンから投げられた。前の方の席にいた僕はたまったものじゃあない。紙テープの芯が頭に当たり、最初後ろから誰かに殴られたのかと思った。
森監督の胴上げが行われたが、TVでみると華やかなものだろうが、広島市民球場ははっきりいってシラケていた。しかしその後、今シーズンで引退する山本浩二の胴上げがあり、球場は大いに盛り上がった。僕も拍手を送った。
現在山本浩二は76歳。引退後はカープの監督として1度優勝している。侍ジャパンの監督にも就任した。数年前に癌を患い手術をして、今はTV解説者として活躍しているらしい。(最近は拝見してないので)