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ひな人形

 3月3日は五節句のひとつ、桃の節句、ひな祭りである。ちなみに五節句とは1月7日、人日(七草がゆ)3月3日上巳(桃の節句)5月5日(端午 菖蒲の節句 鯉のぼり)7月7日(七夕 星祭)9月9日(重陽 菊の節句)である。
 旧暦での日をそのまま新暦で祝ってるので、桃の節句といっても、本来桃が咲くのはそれより半月くらい後の話である。もっとも最近ではビニールハウスで栽培してるから、新暦でも間に合う。
 起源は中国である。川で身を清める行事だったらしい。それが人間に代わって形代として人形を日本では流すようになったらしい。流し雛の始まりである。それから平安時代になると人形も立派なものになって流さなくなり、飾るものとして定着したようである。
 一番上に飾られているのはお内裏様である。お内裏様とは天皇皇后を指す。だからサトウハチローの「うれしいひなまつり」の歌の歌詞「お内裏様とお雛様、」というのは間違いである。チコちゃん情報である。
 
 ところでひな祭り人形であるが、いつまで飾っておけばいいのであろうか?
 飾るのは1ヵ月前、立春を終えたころから1週間前くらいからだそうであるが、片付けるのはいつがいいのか?
 あまり長く飾り続けると婚期を逃すとか昔からいわれていたではないか。
 どうやらそれは迷信で、年がら年中飾ったっていいらしい。旧暦にあわせて4月上旬までくらいか、カビ防止のため梅雨前にしまうのが一般的であるようだ。もちろん3月4日に片付けたってかまわない。
 我が家では飾る時は飾るけど、忘れることが多かった。成長すると、娘にとってもどうでもいいのであろう。
 そんな我が家のひな人形であるが、娘が一人暮らしをしてから、10年、一度もださずにいたので、処分することにした。丁度我が家では断捨離計画を進行中であった。
 処分するといったって、指定ゴミ袋に捨てて市のゴミ処理にお願いするのは気が引ける。形代なのである。そこでインターネットで調べて、処分してくれるところを探した。近くの人形屋があった。そこで幾らか渡して、供養してくれるとになった。
 最後に一応記念写真を撮った。
   どうぞ成仏して下さい。

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